アヒルがかかる病気の症状|足が腫れたり歩き方が変だと注意

今回はアヒルのなりやすい病気の症状や原因、治療法、予防法について紹介します。

 

 

アヒルのなりやすい病気

1:関節炎

関節炎はアヒルがよくかかる病気です。死亡の遠因にもなります。

足の関節の軟骨部分が損傷を受けて歩行が難しくなります。

 

アヒルは、食用として品種改良されており、自然に身体に肉がつくようになっています。

そこで、重い体重を支える足に負担がかかり、経年によって発症し、発症すれば完治することはありません。特にシロアヒルは身体が大きく、関節炎にはなりやすいといえます。

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<症状>

足にこぶのような膨らみがあれば、関節炎を疑ってください。

また、症状が出ると、痛みがあるため、アヒルは動きが鈍くなり、座っていることが増えます。

 

アヒルの動きにいつもと違ったところがあるときは要注意です。

初期の症状では、腫れがなく、見てもわからないときはあります。

 

しかしこの段階でもレントゲンを撮ればわかります。

症状が進むと、腫れがひどくなり、膿がたまることもあります。

 

また、動けなくなる事で餌の量も減ります。

すると栄養がとれなくなり、さらに衰弱します。動けなくなると、数ヶ月で亡くなる事も多いようです。

 

 

<治療法>

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①定期検診がおすすめ

初期症状はレントゲンでないとわかりません。

外観からわかるほど腫れている場合は、病状が進行しており、治療も難しくなります。定期検診での発見がおすすめです。

 

 

②投薬治療に効果

投薬によって、完治は無理でも症状の緩和と進行を遅らせる効果があります。

ただ薬量の問題もあり、獣医の処方を受けた方が良いです。

 

 

③バランスのとれた餌は、予防にも効果あり

『野菜』

鳥用の配合飼料だけでは栄養に偏りがあるため、野菜を補う必要があります。

野菜はフードプロセッサーで細かくして餌に混ぜるか、手でちぎって水浮かせても食べることができます。

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ただし、食べ残した野菜は腐敗しやすいのですぐに片付けましょう。

環境が不衛生になります。また成鳥であれば腐った物は食べませんが、発育途中の中雛だと、食べ物を見ると何でも口に入れる事がありますので、食べてしまう可能性があります。

 

 

『米ぬか』

治療中に食べさせても効果があるという報告があります。

餌に混ぜて与えます。ただ米ぬかは脂肪分が多く、与えすぎは肥満の元になります。

 

 

『ペレット』

配合飼料よりも高価ですが、鳥に必要な栄養を取らせることを目的に作られている餌です。

これだけでも十分ということを言われています。ペレットはカロリーが低めであるため、元々太り気味のアヒルにはダイエットにも役立つようです。

 

 

④予防としての運動は、泳がせるのがおすすめ

関節炎で動けなくなる前に、運動により足に筋肉を付け、減量する事が予防になります。

発育がよく、運動量の多いアヒルは関節炎にもなりにくく、長生きしますが、運動量の少ないアヒルは、足の障害にかかりやすく、短命であることからも、運動は必要です。

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水かきの怪我や、足の負担を考え、池(水槽)で泳がせることがおすすめです。

アヒルは基本的に水を好みますので、環境さえ整えてやれば進んで泳ぎます。

 

このとき自然に水が循環するような池であれば良いのですが、多くの場合は水槽を用意することになります。

なるべく十分な広さであること、さらに、水は常に清潔であることを心がけてください。

 

できればアヒルが一度使用したら水を抜いて、抜羽や排泄物を洗います。

少なくとも24時間以上の放置は衛生面でよくありません。

 

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2:趾瘤症(バンブルフット)

アヒルに限らず、鳥の場合はよく起こる症状です。

足の裏など、地面に触れるところに、タコやウオノメのような瘤ができてきます。

瘤の内部では、炎症が広がり、それがやがて骨にまで達し、関節を溶かし、変形させる事もあります。

 

 

<症状>

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原因は、重い体重が足にかかる事で、地面と接している部分がタコのように固くなり、こすれ、傷がつき、そこから炎症が起こります。

進行すると瘤が大きくなり、かさぶたのような塊ができて、中に膿がたまるときがあります。

 

限界まで来ると、傷口から外に膿が出てくるときもあります。

瘤の内部の炎症が広がり、骨や関節を溶かすことで変形が起こり、最後には歩けなくなります。

 

ニワトリなどでは、体重の重い雄がかかりやすいようですが、アヒルは体重が重いせいか雄雌関係なくかかります。

むしろ運動量の多い雄の方がかかりづらく、雌の方がかかりやすい傾向もあります。

 

初期症状は、足を引きずるようにして歩き始めます。瘤が大きくなると痛みで歩かなくなり、座り込んでいることが多くなります。

炎症による関節変形など起これば、そのまま歩くのが困難になります。

 

すると、運動量が減り、餌の量が減り、衰弱し、死に至ることが多い病気です。

また、傷口から入ったばい菌によって、関節炎を発症したり、敗血症を起こしたりもします。

 

 

<治療法>

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①投薬治療で効果あり

まず獣医に診せ、治療を始めましょう。

完治はしませんが、消炎剤と抗生物質は改善の効果があります。

 

 

②切除は不可能 進行すると治療法がない

瘤が大きくなると、投薬だけでは効果が上がりにくくなります。

また鳥の足の瘤を切除することはそれが原因で歩行ができなくなることもあり、できる獣医があまりいません。

治療法として現実的ではありません。ですから早期発見が重要です。

 

 

③平行して対処療法

対処療法も報告されています。医者と相談しながら試してみるのも良いかと思います。

瘤が膨らんでいる部分の周りに、人間のウオノメ用の治療テープ(ウオノメなどの出っ張りの周りに貼り付け、ウオノメが直接地面に触れないようにする、クッション性のあるテープ)を取り囲むように貼り付けます。

 

その上から動物用の包帯(伸縮性粘着包帯)などでくるんでおきます。

アヒルの場合水かきがありますから、あまりきつくすると足の指などに負担をかけますから、その辺は加減してください。

 

基本的にぬれたり、こすれたりしてはがれてしまうかもしれませんが、まめに取り替えてやってください。

瘤の部分に体重がかからないことで、瘤が小さくなり、症状の悪化を抑えることができます。アヒルが以前より元気に歩くようになれば、改善された証拠です。

 

 

④足の怪我を予防する

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趾瘤症は、かかると完治が難しく、直っても再発します。そこでまずは予防が重要です。

瘤の原因の1つは足の裏の外傷です。

 

そこでまず、アヒルが歩く環境を整えます。

柔らかい土、下草などある場所を歩かせるのが理想的です。石やがれきは取り除きます。

固いコンクリートなども負担があるので、人工芝などを敷くのも方法です。水はけが良く、掃除しやすく、柔らかい環境を作ります。

 

 

⑤減量も予防の1つ

重い体重も、瘤の原因です。減量は効果があります。

体重の重いアヒルの運動は、歩かせるよりも、池(水槽)などで泳がせることが推奨されます。

十分な広さのある池(水槽)などを用意します。衛生面には気をつけて、水は常に新しくしましょう。

 

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3:卵つまり

雌の病気としてよく起こります。産卵期に入った雌は、卵が卵管などに詰まって出てこなくなるときがあります。

鳥は卵も排泄も同じ穴から出しますので、卵が詰まると、排泄もできなくなり、それが元で衰弱してしまいます。治療ができないと、死んでしまうこともあります。

 

 

<症状>

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突然雌のアヒルが腰が抜けたように座り込み、何も食べずに苦しそうにしていたら、卵つまりを疑ってください。

関節炎や趾瘤症が悪化しても座り込みますが、さっきまで元気にしていたのが、突然動かなくなり、苦しそうにしていると、卵つまりの可能性大です。

ただ、アヒルは極限まで症状を見せないので、この症状が出たときはかなり重傷で、危険な状態の時もあります。

 

 

<治療>

①保温と水分補給が必要

飼い主ができることは、まずは暖かい場所に移動させ、水が十分に飲めるようにしてやることです。

庭などで飼っている場合、1羽でうずくまっていると、ネコなどに襲われかねません。

また、卵つまりは基本的に暖めて、水分を取ることで、自然に卵が排泄されて治るときが多いようです。

 

 

②改善しなければ早めに獣医に診せる

ただ、しばらく様子を見ても変化がないようなら、獣医に診せた方がいいでしょう。

身体の外から触ると、卵の場所がわかることが多く、慣れた獣医は外から卵を押し出す場合もあるようです。(素人がやると、他の障害が出るので、獣医に任せましょう)

 

 

<予防>

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①餌のバランス

配合飼料だけだと栄養が偏るため、野菜を与えるようにします。

アヒルは飼料よりも自然の餌の方を喜びますので、よく食べてくれるはずです。

また、配合飼料よりも、ペレットを与えるとバランス良く栄養がとれるとされています。

 

 

②特に冬は暖かめに

寒さが卵つまりに悪影響するようです。そこで産卵期の雌には、冬季の保温は気を配ってください。

産卵期に入ったばかりの若いアヒルは、産卵の間隔も定まらず、殻の柔らかい卵を産むこともあるので区別がつきにくいのですが、通常成鳥の産卵期のアヒルは、卵を産む間隔も一定で、殻の固い卵を産みます。

 

そこでこうした産卵の様子や卵の様子をよく観察します。

産卵の間隔が狂ったり、殻の柔らかい卵を続けて生んだりしますと、卵つまりが起こる予兆として、気をつけなければなりません。

この場合は、食事、水分、保温に気をつけてみましょう。

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