ハムスターの病気|皮膚病の症状・原因・予防は?

ハムスターのなりやすい病気「皮膚病」の症状、原因、予防、検査、治療、年齢について。ハムスターは病気を隠そうとする習性がありますので、手遅れにならないよう良く観察してあげることが大切です。

では、どのような病気になりやすいのか、どのような症状なのか、どのようなことに気を付けてあげると良いのかを紹介したいと思います。

 

ハムスターのかかりやすい病気「皮膚病」

ハムスターがなりやすい病気はいろいろあるのですが、特に皮膚病が多く見られます。アレルギーやストレス性の脱毛、ニキビダニ症などあります。中でも腫瘍はとても多いです。

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ハムスターの腫瘍にも悪性、良性があります。他には消化器系の病気で下痢などは比較的良く見られます。

ハムスターの特徴である頬袋が炎症を起こすこともありますし、咬み合わせが悪くなり食事が上手に取れなくなることも珍しくありません。

 

また、動きの活発なジャンがリアンハムスターなどには骨折などのケガも良く見られます。金属のケージではケガが多くみられるので、カゴは水槽かプラスチックのものが良いでしょう。

手から落としてしまうのも骨折の原因となります。今回は、これらの中でも特に多い皮膚病についてお話しようと思います。

 

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皮膚病の症状

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体内にできる腫瘍は触ったり目に見えないので、発見が難しいこともありますが、皮膚の腫瘍は、体の一部にこりこりとしたしこりができます。

悪性では日に日に大きくなっていってしまうので発見したらすぐに病院へ連れて行きましょう。

 

良性の場合でも大きくなると表面が割れてしまったり、ハムスター自身が気にして引っ掻いてしまい出血、化膿、感染を起こしてしまうこともあります。

顔面にできてしまうと食事ができなくなってしまうので、もちろん衰弱してしまいます。体内の場合は肺なら呼吸が苦しくなる、肝臓なら黄疸や食欲不振等、できる部位によって症状も変わってきます。

 

 

皮膚病が進行してしまうと…

人間同様、命にかかわってきます。

見た目だけで悪性、良性を判断することができませんので早期発見、早くに病院へ連れていくのが重要です。

 

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病気になりやすい年齢

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ハムスターの寿命は2~3年ですが、高齢のハムスターに特に多く見られます。

1歳半を過ぎると命に関わるガンを発症するケースが多いので注意する必要があります。

 

 

皮膚病の原因

はっきりとした原因は現在はまだ発見されていませんが、可能性としては遺伝的要因で発症する、環境的要因で発症する、年齢的要因で発症する、などがあります。

年齢はご説明した通り、高齢になると免疫力の低下などもあり腫瘍ができることが多くなります。環境は毎日接触しているものの影響だったり、食事の影響です。

 

 

検査方法

検査はしこりがかくにんできる腫瘍でしたら、そのしこりの細胞を採取して組織検査を行います。

ただ、100%診断できるかと言ったらそうではなく、確実なのは腫瘍を手術で切除し、その切除した腫瘍を病理検査する必要があります。

体内の腫瘍は診断がとても難しく、優しく触ってみての触診か、レントゲンを撮るなどですがなかなかはっきり発見できないことが多いようです。

 

 

皮膚病の治療方法

治療は大きく分けて2つあります。内科的治療と外科的治療です。完治のためには外科的治療が必要です。手術によって腫瘍を摘出します。

しかし、手術のリスクが高いような場合には内服薬などで内科的治療を行います。

 

手術のリスクが高いとは、例えば高齢や衰弱などで体力が低下している、ガンが転移している、ガンが癒着していて摘出が難しい、出血が多くなる可能性が高い、などです。

もちろん飼い主さんの考えなどもあり、手術を希望しない場合は外科的治療を行わないこともあります。

 

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皮膚病の予防方法

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これといった確実な予防は難しいのですが、やはり気を付けてあげることで可能性は低くなると思います。生活環境を清潔に保ち、ハムスターに適した飼育環境を整えてあげる。

これによりハムスターのストレスも大きく軽減できます。食事もハムスターに適している食事をバランス良く与え、栄養面でもサポートしてあげることが大切です。

 

健康のために食事はとても大切です。肥満などにも注意しましょう。そして、腫瘍ができたハムスターや腫瘍ができる可能性があるハムスターは繁殖しないというのも大切です。

遺伝的要因があるとすれば、繁殖をしないというのは予防としても有効です。健康なハムスターを繁殖しましょう。

 

 

注意する事

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日頃から体調管理を行うためにまず行いたいのは、ハムスターの観察です。元気はあるか、食欲はあるか、排泄物は問題ないか、何か皮膚にできものがあったりしないか等、毎日良く見てあげることが大切です。

また、体重を定期的に測ることで目に見えてのチェックをするのも良いでしょう。ハムスターでも、肥満では病気になる可能性が高くなってしまいますから、体重の増えすぎにも注意が必要です。

 

環境は衛生的にきれいに保ち、ハムスターが隠れることができる場所も作るなど、ストレスのかからない飼育環境も準備してあげましょう。以上、ハムスターの病気についてのお話でした。

どの病気であっても、一番大切なのは予防と早期発見です。少しでも長く、健康でいられるようしっかりと飼育してあげましょう。そうすればきっと、かわいい家族と長く楽しい時間が過ごせますよ。