販売価格が超高額な鳥|値段ランキング

鳥のペットと聞いてまず思い浮かぶのは、ブンチョウなどの小鳥ですよね。お値段も手頃で、飼育費用も手間もそれほどかからないイメージがあります。

しかし中にはとんでもなく高いお値段の鳥がペットとして販売されることがあります。今回はそんな高嶺の花と言われる鳥たちをランキング形式でご紹介しますね。

 

販売価格が高額な鳥ランキング

 

1位:スミレコンゴウインコ(ヒヤシンスマコウ)

出典:あにまるカメラ

600~700万円

別名「ヒヤシンスコンゴウ」や「ヒヤシンスマコウ」とも呼ばれるオウム目インコ科の鳥です。

中南米東部に住む「世界で最も長いオウム」で、頭から尾の先端までは100cmに達します。

 

全身は「ヒヤシンス」や「スミレ」に例えられる鮮やかなコバルトブルーで、眼輪とくちばしの端に入る黄色との組み合わせがとてもチャーミングです。

主食はヤシの実で、ヤシの硬い殻を割るために大きくて頑丈なクチバシを持っています。

 

スミレコンゴウインコは、ワシントン条約付属書Ⅰ種に指定されていて、かなり深刻なレベルで絶滅が危惧されている鳥でもあります。

世界中でたった一か所しかなかった登録繁殖業者が2016年2月で輸出を停止し、当時日本に輸入された5羽が最後の輸入個体だと思われます。

 

オス600万円、メス700万円の値段がつきました。

そしてまたスミレコンゴウの繁殖はとても難しく、人工繁殖された個体は生後1ヶ月以内の死亡率がとても高いとされています。

今後の流通の予定もないため、販売されれば価格はさらに跳ね上がりそうですね。

 

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2位:コシジロイヌワシ

出典:BURDEN RETAIL

280~450万円

サハラ以南のアフリカ、シナイ半島、アラビア半島南部に生息するとても大きなワシで、クチバシから尾の先端までは75~96cmになります。

オスの体重は3~4kg、メスは3~7kgでメスの方が重く、平均体重は約4kgです。

 

成鳥は、眼輪とくちばしの根本が黄色、体は全体が黒く、腰の部分と広げた羽の内側に白色が入るのが特徴です。

若鳥は全体が茶色で、成鳥になる段階で黒く変色します。

 

主な餌はハイラックス(和名:イワダヌキ)ですが、他の小型哺乳類やカメなどを食べることもあります。

日本に一羽しかいないと言われていた当時に販売された個体には450万円の値段がついていたそうですが、通常の相場は300万円前後と言われています。

他のイヌワシ属の仲間も200万円クラスの値段がつくことが多くあり、イヌワシの人気の高さがうかがえます。

 

 

3位:アカオクロオウム

出典:ケアンズEve!

200~300万円

オーストラリアに生息する、体長50~60cmの大型のオウムです。

オスの体は黒色で、黒い尾羽の内側に鮮やかな赤い尾羽があり、「アカオクロオウム」の名前の由来になっています。

 

メスは暗褐色で、全体に黄色の細かい斑点模様があります。尾羽には薄い黄色~オレンジ色が横縞の模様で現れます。

主食は植物の種で、野生では主にユーカリの種子を食べて暮らします。

 

絶滅危惧種ではないのですが、森林破壊や環境の変化で生息数の減少が心配されています。

アカオクロオウムには5つの亜種が存在しますが、その中でも特に南東に生息する約1400羽の減少が危惧されていて、オーストラリア国内の保護活動が活発になっています。

そのため輸出も厳しく制限されていて、かなり入手が難しい鳥になっています。

 

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4位:ヤシオウム

出典:ケアンズEve!

160万円

ニューギニアとその周辺諸島、オーストラリア北部に生息している大型のオウムで、体長は50~60cm、体重は900~1200gになります。

ヤシオウムは、キイロオクロオウムやキバタンと並んで、オーストラリア最大のオウムになります。

 

黒もしくはスモーキー・グレイの色で、大きなくちばしを持ち、頬に赤いパッチのあるのが特徴です。

オスの頭頂には長く立派な冠羽があり、バランスのとれた渋い美しさがあります。

 

主に早朝に食事をとる習性があり、パンダヌスヤシの果実や種子を中心とした食生活を送っています。

ワシントン条約付属書Ⅰ種に指定され、絶滅危惧種として保護されています。

また、産卵は2年に1回、1つの卵しか産まないため、繁殖には時間がかかり簡単ではありません。

 

 

5位:クルマサカオウム

出典:杉子WEBlog

120~140万円

世界一美しいと言われるオウムです。

オーストラリアに生息する中型のオウムで、全長40cm、体重400gほどになります。

 

ふわふわと柔らかそうな羽毛は純白とサーモンピンクでとてもかわいらしく、頭頂の冠羽を広げると中に黄色とオレンジの色鮮やかな車輪状の模様が見えるところが特徴です。

オスとメスに体格差はありませんが、メスは冠羽の黄色の幅が広く、成熟すると眼が赤くなります。

 

絶滅危惧種として指定されてはいませんが、繁殖は非常に難しく、繁殖個体の流通も限られています。

平均寿命は一般的に40年程度とされていますが、シカゴ近郊のブルックフィールド動物園で飼われていた「クッキー」というオウムは83歳まで生きたと記録されています。

そのため、飼育の仕方次第では70年以上生きると推測されています。

 

 

いかがでしたか?意外にも猛禽類よりもオウムやインコのほうが高額になるようですね。

最近の研究では、鳥の中で最も絶滅を危惧されているのがオウム類だという結果が出ていて、高額化する一因となっているように思えます。

現存するオウム種の実に28%が絶滅危惧種に分類されています。優先的にオウム類の保護を行っている国も多く、今後は数を増やしてくれるといいですね。