オカヤドカリの飼い方|種類・販売価格・寿命

天然記念物のオカヤドカリですが、飼育方法は謎だらけ。オカヤドカリの飼い方について。ペットとして飼育する時の臭い、寿命、値段、費用、魅力、餌、性格、ケージ、販売価格、繁殖など。オカヤドカリで飼われてる種類は?

 

オカヤドカリの飼い方

 

オカヤドカリの飼育で気をつけるべきこと

出典:Wikipedia

様々な貝殻を宿にして、その愛くるしい外見から人気のオカヤドカリ。数あるペットの中でも簡単に飼育ができるため、外出の多い一人暮らしの方に人気が高まっています。

オカヤドカリは熱帯域に生息するヤドカリの仲間で、陸上で生活しています。しかし、エラ呼吸のため水分補給の水飲み場が必須となります。

 

また、雑食性が強いため餌は人間の残飯を与えると良いでしょう。特に、ポップコーンが大好きなようです。オカヤドカリは沖縄に生息していますが、寒い地域でも問題なく飼育できます。

ただし、パネルヒータなどで飼育容器を保温しなければいけません。

オカヤドカリは頻繁に砂の中で脱皮をして成長をします。そのため、川砂やサンゴ砂をオカヤドカリがしっかり潜れる量を飼育容器に用意する必要があります。

 

全体に敷き詰めるとメンテナンスが大変なので、別に小さな水槽を用意して砂をしっかり入れて、他は薄く敷くだけで問題ありません。死因の大半が脱皮ですのでしっかりと準備しましょう。

そしてオカヤドカリは高いところが大好きです。流木や人工ライブロックなど立体的なレイアウトにしてあげると良いでしょう。また、とても臆病な性格なので人影が見えただけで貝殻に身を隠してしまいます。

 

慣れてくると歩く姿も見せてくれるのですが、基本は怖がり屋さんなので隠れる場所を用意してあげる必要があります。

さらに、緑が大好きな生き物なので、水槽のバックスクリーンは緑色にしてあげるとストレスを緩和させることができます。

 

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飼育容器(ケージ)

オカヤドカリの飼育容器は、個体数と身体の大きさで判断します。

詰め込み過ぎるのはよくありませんので、30センチサイズの水槽で小さめのオカヤドカリを3匹程度飼育するのが良いでしょう。

もちろん、オカヤドカリは脱皮とともに成長しますので狭くなってきたなと感じたら大きい飼育容器に移してあげましょう。

 

 

 

メンテナンス

オカヤドカリはトイレを覚えません。食べ物も持ち歩いて食べることがあります。

なので、可能な限りピンセットで糞や食べ残しを取ってあげて、半年に一回程度砂を丸洗いして天日干しで殺菌をしてあげることをおすすめします。

臭いはほとんどありませんし、メンテナンスを怠らなければとても清潔なペットですので、お子様がいらっしゃるご家庭にもおすすめします。

 

 

オカヤドカリの性格

オカヤドカリは生命力の強い生き物です。一週間程度留守にしていても水と食べ物があれば問題ないので、忙しい社会人に人気のようです。

基本的にオカヤドカリはやさしい性格をしているため、共食いの心配はなく複数匹を同じ飼育容器で飼うことができます。

また、巻き貝で身を守る特性を利用して自分の好きな貝殻を海水に2~3日漬けておくことで興味をもって宿替えをしてくれる点も人気の理由のようです。

 

 

オカヤドカリの寿命

上記のオカヤドカリはすべて寿命が10~30年ほどもあり、とても長生きします。家族にお迎えするときは、長いお付き合いになりますのでとても愛着が湧くことでしょう。

 

 

ペットで飼えるオカヤドカリの種類

日本で購入できるオカヤドカリはすべて国産で、主に3種類が販売されています。

 

ムラサキオカヤドカリ

出典:悠々自適~沖縄編~

体色が綺麗な紫色をしたオカヤドカリです。小さいときは、オレンジ色や赤色、白色などカラフルな個体が多いのですが、大きくなると大半が紫色になります。

 

 

ナキオカヤドカリ

出典:おきなわ図鑑

目の下にポツンと黒色の模様があり、足と貝殻をこすり合わせて鳴く個体がいます。

 

 

オカヤドカリ

出典:朝日新聞デジタル&M

体色は茶色をしていて、森林などに生息しています。たまに陸上で脱皮をすることがあるため、他のオカヤドカリに襲われないように注意が必要です。

 

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オカヤドカリのオスとメスの見分け方と繁殖

オカヤドカリのメスは、頭から数えて三本目の付け根に生殖口があります。オスは、頭から5本目の付け根に生殖突起があります。

しかし、臆病な性格なので判別しやすいメスの生殖口の有無で雌雄を判別してあげましょう。

 

オカヤドカリの繁殖は、海にゾエアという幼生を放ち、数回の脱皮でグラウコトエに変態することで巻き貝を背負い、稚ヤドとなり陸上生活を始めるため、一般的な飼育環境では困難です。

しかし、知識をつけて環境を整えることで飼育下でも繁殖させることが可能なようなので、飼育になれてくると挑戦してみるのも良いかもしれません。

 

 

オカヤドカリの入手方法と販売価格

出典:Decapedia

オカヤドカリはペットショップやホームセンターなどで販売されています。

大きさやお店ごとに値段はかわってきますが、基本的に100~800円程度で購入することができます。

 

ただし、種類別に販売しているお店は少ないため、店員さんにお気に入りの個体を選ばせてもらいましょう。
また、極稀にお祭りの屋台にオカヤドカリがいることもあるため、見かけたら飼ってみるのも良いかもしれません。

 

 

オカヤドカリにかかる初期費用

主に、生体購入・飼育容器・砂・ヒーター・レイアウト用品・餌水入れなどを合わせても初期費用は1万円未満で準備できます。

オカヤドカリが小さく、数も少ないほうが初期費用を抑えることができます。

 

餌は自分の食事から少し分けるだけでかまいませんし、電気代も月100円程度ですので、お財布にやさしいと思います。

また、病気に罹ってしまうと治療し難いですので、海水を用意することでミネラルを補給させましょう。海水の素は沢山入って1000円以下で販売しています。

 

 

まとめ

初めてペットを飼おうとお考えの方や外出が多い方などにもおすすめできるのがオカヤドカリです。
寿命がとても長いので、とても愛着が湧きますし、しぐさも可愛いのでとってもおすすめです。