両生類の人気種類4選|大きさ、寿命、値段は?

両生類の人気種類、大きさ、寿命、値段について。ペットとしてはマイナーと言える両生類ですが、不思議な生態と様々なモルフ(品種)が改良されており、コアな人気があります。

飼育が難しそうというイメージを持たれている方も多いと思いますが、ポイントを抑えれば意外にも飼いやすという事実もあります。

 

ペットで飼える両生類の人気種類

 

ウーパールーパー (メキシコサラマンダー)

知名度はNo.1を誇りますが、意外と知られていないのはウーパールーパーの正体です。

実はメキシコサラマンダーの幼体の中で、変態せずそのままの姿で成体になったものをウーパールーパーと呼びます。

 

のっぺりとした顔で、正面から見ると笑っているような口や、水かきが発達していない為に人間の赤ちゃんのような手しています。

白っぽい体色とエラが左右に飛び出たような見た目が有名ですが、体の色で5種類に分類できます。

 

  • 1番ポピュラーな乳白色の体に黒い目のリューシスティック
  • 目が赤い以外はリューシスティックに似た特徴のアルビノ
  • ワイルドに近い特徴で、緑がかった体色に黒のまだら模様のマーブル

が流通量の多い種類です。

珍しい種類では、目が赤く体の色が金色に見えるゴールデン、全体が真っ黒のブラックなどがあります。

体長は10センチ〜25センチですが、サイロキシンを投与し水深を浅くすることで変態して成体になる事もあり、エラが無くなって見た目はトカゲのようになります。

しかし、普通に飼育していれば幼形成熟します。

 

外鰓でエラ呼吸をする他に、水面から肺呼吸もする不思議な生き物ですが、餌は専用の飼料を食べるので虫を扱う事がなく、苦手な人でも飼う事ができます。

両生類は虫の生き餌を餌とするものが多く、飼ってみたいけれど餌の管理が難しい、虫が気持ち悪くて飼えないなどの理由で敬遠していた人でもお勧めできます。

 

完全に水棲なので、食べ残しや排泄などの掃除を徹底して水質を管理すれば、飼育はしやすい部類でしょう。

寿命は10年〜15年と言われていますが、しっかりと飼い込めばもっと長生きしてくれます。

体の特徴によって何万円もする個体もいますが、ポピュラーなリューシスティックは約700円〜で購入できます。

 

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ベルツノガエル

出典:かえるのねぐら新館

基本的に緑色の体色をしており、茶色や赤っぽい幾何学模様が特徴です。

体の大きさに比べて口がとても大きく、昆虫や魚の他に小型の哺乳類もたべてしまうという食いしん坊な一面があります。

 

体長は約10センチ〜12センチ、あまり動かず飼育ケースの中でじっとしています。しかし餌の時間になると豹変し、積極的に食いつきます。

動くものには何にでも食いつくので、メダカや餌用の金魚、コオロギなどの生き餌がメインです。

体が大きいものはピンクマウスを食べさせる事もできますが、人工飼料に慣れていれば目の前で動かして食べさせる事もできるので手軽です。

 

餌については個体に合っていて好きなものを与えることになります。

いつも動かないだけに、飼い主さんにとっても餌の時間が1番の楽しみであり、一生懸命食いついてくる様子や、大きい餌を両手を使って口に押し込む姿が可愛いのです。

 

寿命は10年〜15年で、値段は3,000円〜6,000円が一般的ですが、中には小さいものなど500円〜で購入することができるものまで様々です。

世話に手間がかからず、簡単な飼育環境でスタートできる上に体が丈夫なので、初心者でも挑戦しやすいと人気があります。

 

 

クランウェルツノガエル

出典:通販アクアマイティー

ベルツノガエルとよく似ていますが、1番の違いは目の上のツノのような出っ張りです。そのほかの違いは、褐色の地色に大柄の模様でカラーバリエーションが豊富な事です。

見分けやすく有名なものはアルビノ種で、色素が全体的に薄く見えます。その為地色は黄色、模様と目が赤色という鮮やかな色合いの個体になります。

 

色や柄などの特徴からコレクション性も高く、 自分に合った個体を探し出す楽しみがこのカエルの魅力です。

飼育スペースも小さな飼育ケース一つ分で済むので、いろんな色の個体を集める飼い主さんも多いのです。

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体長は約7センチ〜12センチで口が大きく丸っこい体型です。飼育環境や食いつきの良さなどは、ベルツノガエルとよく似ており、積極的に捕食します。

餌もメダカ、金魚、コオロギなどの生き餌が基本で、訓練すれば人工飼料での飼育もできます。

寿命は10年〜15年値段は色や柄によって3,000円〜6,000円、珍しいアルビノは場合によって10,000円以上するものもいます。

 

 

アカハライモリ

出典:イモリブログ(イモリ・サラマンダーの飼育日誌ブログ)

体長は13センチほどの、日本に野生で生息しているイモリです。全体的に黒い体色ですが、裏返して見ると腹部は真っ赤でインパクトが抜群です。

日本の地域によって、赤色の色合いや模様が違っており、また個体によって微妙に違っているのも魅力のようです。

稀にアルビノ種やハイポと呼ばれる背中がオレンジや赤、黄色の個体が販売される事もありますが、滅多にお目にかかれない上に数万円〜数十万円の値段がつきます。

 

餌に対しては貪欲で、野生ではミミズやオタマジャクシ、カエル、メダカなどを捉えて食べる為、同じ水槽でこれらと同居させることは避けましょう。

近年、ペットとして人気が上がってきたので、イモリの餌として人工飼料も販売されており、飼育ではこれを主に与えます。

 

飼育はプラケースで可能というお手軽なものですが、きれいな水で生息する生き物なので頻繁な水換えがポイントです。

本来、日本に生息している生き物なので気候にあっており、高額な両生類専用の設備は必要ありません。

 

夏場に温度が上がりすぎないように気をつける程度です。体も丈夫で水質さえ気を付けて飼育すれば、20年〜25年という長い寿命を全うしてくれるでしょう。

ノーマルな背中が黒いものは数百円〜でペットショップなどで購入できます。

陸棲ものから水棲のものまで、それぞれに適した環境を用意すれば、案外両生類は省スペースで飼育できるものが多いようです。色も鮮やかでエキゾチックな魅力がありますね。