ペットで飼えるヤドカリの種類3選|寿命・大きさ・水温

ヤドカリは観賞用として人気があり、専用の道具やフードも多いペットです。今回はヤドカリのペットして飼うことができる種類について紹介します。

 

 

ペットヤドカリの特徴

 

家庭で飼えるヤドカリは主「にオカヤドカリ」「ホンヤドカリ」「熱帯性海生ヤドカリ」の三種類に分類されます。

どのヤドカリにも共通するのは、雑食性の特徴で、野性下ではデトリタスと呼ばれる微生物、藻類、魚の死骸などを食べますが、飼育下では主にザリガニ用のフードを食べます。

 

他には野菜や果物なども食べますが、水質の汚染が一番の問題となるため、やり過ぎには注意です。

ヤドカリは食べる量がとても少ない生き物なのです。

 

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寿命

寿命は野生では15年〜30年です。水質の安定や環境が合っていれば、とても長生きしてくれます。

しかし実際は餌のやり過ぎなどの原因で成長速度が上がり、脱皮の回数が増えるので早く寿命が来てしまい、寿命は5年〜10年となっています。

ヤドカリの一番の特徴は、背負った貝殻にあります。

 

 

貝殻について

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体の大きさに合った貝殻に引越しするという習性を利用して、ガラスで作られた透明な貝殻に引越しさせて、貝の内部を観察することもできます。

引越しの際にはハサミ脚で貝殻を物色し、コンコン叩いて確認してから気に入ったものに入ります。

 

中に他のヤドカリが入っている時は無理やり奪うこともあります。

脚は10本あり、外側から見えない4本の足で殻を固定して動き回ります。

 

ヤドカリは成長に伴って脱皮します。小さい時は1ヶ月に1回、大きくなると1年に数回のペースで脱皮を繰り返して成長します。

また、脱皮する時は数週間飲まず食わずの状態になりますが、脱皮が完了すれば終わります。

 

脱皮した後の皮は、栄養として自分で食べてしまうようです。性格は臆病で大人しく驚くと隠れてしまうので、そっと見守りましょう。

次は種類別に特徴を見ていきます。

 

 

ペットで飼うことができるヤドカリの種類

オカヤドカリ

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家庭でのペットとしては一番飼いやすいヤドカリです。

名前の通りサンゴ砂の上で生活するヤドカリで、海水が少ない量で済むというメリットがあります。

 

赤ちゃんの頃は海の中で生活しますが、成体になると陸に上がり水が苦手になるので、水深が深いと溺れてしまうこともあります。

オカヤドカリはエラももっていますが、体の表面が水分で覆われており、皮膚呼吸しています。

 

飲み水は真水を必要としますが、海水浴もします。

爪や脚が強く木に登ることもでき、ガジュマルの葉なども食べます。

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最近ではオカヤドカリ用のポップコーンというものがあり、必要な栄養素がふりかけられていてよく食べる餌として知られています。

適温は20度以上で、15度を下回ると命の危険にさらされます。

 

冬場に15度以下になると冬眠状態になりますが、この状態が長く続くと死んでしまうことが多いようです。

湿度は60〜70%が適切です。オカヤドカリは砂の中に潜って脱皮します。

 

中には砂の中に潜って数週間〜1ヶ月を必要とすることもありますが、姿が見えないからといって探したり触ったりするのは脱皮の失敗につながるので厳禁です。

オカヤドカリの中でも、目柄下部に黒い柄があるのはナキオカヤドカリ、比較的大型なオカヤドカリ、成長すると7センチほどになり鮮やかな紫色のムラサキオカヤドカリなどに分類されます。

 

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ホンヤドカリ

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磯遊びに出かけて、潮が引いた後のタイドプールなどで出会うことができるヤドカリはほぼこの種類です。

大きさは成体で1センチ以下と小型ですが、殻を背負ってちょこちょこ移動する姿や、左右で大きさの違うハサミで入り口に蓋をする姿は、ヤドカリらしいものです。

 

ホンヤドカリは右のハサミの方が大きく、脚が緑褐色で先は黒くなっており白い帯がついています。

メスよりもオスの方が大きいという特徴があります。

 

エラを持っていて海水の中で生活しており、砂浜ではなく主に岩礁で生息します。

基本的に陸上には出て来ません。その為水質の影響を受けやすい性質を持っています。

 

特にアンモニア濃度が濃くなると中毒死してしまうので、常に水を循環させるなど野性下に近づける努力が必要です。

水生のヤドカリは攻撃性が見られ、ハサミで手などを挟まれると怪我をすることがあります。

 

素手で触る時は気をつけましよう。

ホンヤドカリは低い水温でも生息できます。1日を通して水温差が10度以上でなければ元気に生きていけます。

 

 

熱帯性海生ヤドカリ

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熱帯〜亜熱帯のサンゴ礁に生息する、色や模様が多様なヤドカリです。

こちらもペットショップで購入が可能で、

  • コモンヤドカリ
  • アオボシヤドカリ
  • カブトヤドカリ
  • オオゼブラヤドカリ
  • アカツメサンドヤドカリ
  • ベニワモンヤドカリ
  • ブルーハーミットヤドカリ

 

などが分類されます。ソメンヤドカリなど、自分にイソギンチャクを寄生させて身を守る種類もあり、その多様さが一番の特徴です。

殆どの種類は5センチ以下の大きさですが、中にはコモンヤドカリなど、貝殻の大きさが10センチ以上になるものもいます。

 

見た目も美しく、アクアリウムなどの水槽の掃除屋として人気が高いため、小型の熱帯魚と同居させることもできますが、他の種類の貝と一緒にすると酸素不足で窒息する危険があるので気をつけましょう。

この種類も水質の変化に大きく影響を受けます。水温は高めに25度が適温です。