ヤドクガエルの飼い方|飼育に必要なもの・餌・テラリウム

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

パッションレッド、コバルトブルー、レモンイエロー、ライムグリーン……カエルとは思えないほど派手で、そして美しいヤドクガエルの仲間たち。その名前の秘密、飼育方法、魅力を詳しくご説明します。

 

 

ヤドクガエルとは?

ヤドクガエルはアマゾン熱帯雨林に生息するヤドクガエル科のカエルの総称で、「カエル界の宝石」と呼ばれています。

その美しい体色は「警告色」と呼ばれるもので、外敵に対して「自分は毒を持っている」ということを知らせ、身を守ることに役立っています。

 

先住民が矢の先にこのカエルの毒を塗り、「毒矢」を作って狩猟を行っていたことが名前の由来となっており、その毒は実に強力で、1匹で成人10人の致死量にあたる猛毒を持っている種類もいます。

この毒はある種のアリなどを食べることによって体内で生成、濃縮されるといわれています。

 

野生のヤドクガエルは美しくも恐ろしい生き物ですが、人の手によって本来の生活環境とはちがう場所で繁殖された個体は無毒で、飼育、鑑賞を楽しむことができます。

 

 

ヤドクガエルの魅力

言うまでもなく、その美しさです。毒を持つ生き物特有の妖しい美しさは、ずっと見ていても飽きがきません。

部屋の中にアマゾンのジャングルのミニチュアを作ることも魅力の一つでしょう。

 

 

販売価格

種類によってかなりの幅があります。安い個体で5,000円ほど、高い個体だと50,000円以上になるものもいます。

 

スポンサーリンク

 

ヤドクガエルはテラリウム

ヤドクガエルの飼育にはテラリウムが適しています。

テラリウムとは「その生き物が本来生息する場所を再現する」ことをいい、ヤドクガエルの場合は飼育ケージの中に「小さなアマゾンのジャングルを再現する」ことになります。

 

ヤドクガエルの飼育にテラリウムを用いる目的は、本来の生息地に近い環境を作ってあげることで、ヤドクガエルにストレスのない生活を送ってもらうことです。

ヤドクガエルは長寿な生き物で、飼育下では平均10年、なかには15年生きたという記録もあります。

 

もう一つ大きな目的は、ケージ内に土を敷くことで分解者であるバクテリアを発生させて、ヤドクガエルの排泄物や餌の食べ残しなどを分解してもらうことです。

分解された排泄物や食べ残しはそのまま苔やシダなどの栄養分になり、文字通り「小さな自然界」が出来上がることになります。

 

 

簡単なテラリウムの作り方

テラリウムは奥が深いものです。

苔やシダ、流木などを使ってレイアウトしていきますが「これが正しい配置」というものはなく、どんな風景を作り上げるかは全て個人の自由です。

 

そのため凝れば凝るほど終着点は逆に遠のいていきます。

しかし基本的なことは全て同じです。ここではその基本をご説明します。

 

用意する物は「軽石」「竹炭(砕いてある物」「鉢底ネット」「園芸用の土」です。

ホームセンターなどの園芸コーナーで一度に全て揃えられます。

 

(1)軽石

飼育ケージの床面に軽石を敷きます。

厚さは、床面が全て軽石で埋まり、下のガラス面が見えなくなる程度で大丈夫です。

 

(2)竹炭

軽石の上に竹炭を敷き詰めます。

厚さは先に敷いた軽石がすっかり見えなくなる程度です。竹炭には消臭効果があり、ケージのにおいを軽減してくれます。

 

(3)鉢底ネット

竹炭の表面を平らにならし、鉢底ネットを敷きます。

 

(4)土

鉢底ネットの上に園芸用の土を敷きます。土の厚さは5cm以上になることが理想的です。

 

(5)観葉植物

シダなどの観葉植物を入れます。

これは買ってきたときの鉢ごと入れてもよいですし、土に直接植えこんでも大丈夫です。

これで簡単なテラリウムが完成です。

 

スポンサーリンク

 

ヤドクガエルの飼い方

飼育に必要なもの

(1)ケージ

ヤドクガエルは比較的小型のカエル(最大種のアイゾメヤドクガエルでも5~6cm)なので、それほど大型のケージは必要ありません。

幅30cm、奥行き30cm、高さ30cmのケージで飼育は可能ですが、本格的にテラリウムを楽しむのであれば幅45cm、奥行き45cm、高さ60cmのケージがおすすめです。

 

 

(2)パネルヒーター

フィルム状の加温器具です。

ヤドクガエルはそれほど高温を好む生き物ではありませんが、気温が下がる冬にはやはり加温してあげなければなりません。

パネルヒーターはケージの側面に貼り付けて使用し、ケージ内を25~28℃に保つようにします。

 

 

(3)水入れ

ヤドクガエルは水に潜ったり泳いだりすることはほとんどありませんが、好んで水辺に生息しています。

また、ヤドクガエルは脱皮を毎日するという面白い習性をもっています。そのため水入れは必須です。

 

高さのない浅い物が適しており、植木鉢の受け皿(プラスチック製の物)がおすすめです。

水入れに深さがあるとその中から出られなくなり、最悪溺れて死んでしまうことがあります。

 

 

(4)温度計と湿度計

年間を通してケージ内の温度を25℃~28℃、湿度は70%以上を保つようにします。

湿度の維持は、日に何度かの霧吹きで行います。

 

 

(5)照明

ヤドクガエルは昼行性の生き物です。

昼と夜のメリハリをつけるためにも、日中は照明をつけてあげるのが理想的です。

 

逆に夜はケージ全体に布をかけて真っ暗にしてあげるとよいでしょう。

紫外線ランプは必ずしも必要とはいわれていませんが、やはり昼行性の生き物ですので、UVAランプ、UVBランプを設置してあげるのがよいでしょう。

 

ただ爬虫類ほど紫外線を必要としていないことは確かなので、UVA、UVBとも、放射量の少ないランプを、ケージ内に設置するのではなくケージの外に設置し、照射してあげるとよいでしょう。

ヤドクガエル自身が「今は必要ない」と思えばシダの陰などに隠れます。

 

 

ヤドクガエルの餌

小型のコオロギやショウジョウバエを与えます。爬虫類・両生類専門店、熱帯魚店、インターネットで購入できます。

「ヤドクガエルを飼育する」と考えるより、「ケージ内に作ったアマゾンのジャングルを維持する」という考え方で臨むようにします。

 

ヤドクガエルに与える餌はどれも小さいため、爬虫類飼育のときのようにピンセットで与えることは困難です。

コオロギもショウジョウバエもケージ内に直接放ち、ヤドクガエルに好きなように食べてもらうことになります。

 

まとめ

ヤドクガエルの飼育は決して難しくはありません。むしろ飼いやすい生き物といえます。

ヤドクガエルの美しさは熱帯魚にも全く引けを取らず、しかも熱帯魚よりもはるかに小さいスペースで飼育を楽しむことができます。

ぜひ一度ショップへ足を運んで、その妖しい美しさをご覧になってみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

スポンサーリンク



コメントを残す

*