そもそも、イグアナは一体何種類いるのかご存じですか?イグアナの人気の種類について紹介します。
ペットで飼えるイグアナの人気種類
イグアナと言われて多くの人が思い浮かべるのは、グリーンイグアナと呼ばれる種類だと思います。
しかし実際にはイグアナには多種多様な種類が存在しているんですね。現在確認されているだけでも下のようにたくさんの種類があります。
- ウミイグアナ(1種)
- フィジーイグアナ(3種)
- オカイグアナ(3種)
- トゲオイグアナ(14種)
- イワイグアナ(18種)
- サバクイグアナ(1種)
- グリーンイグアナ(2種)
- チャクワラ(6種)
合計すると実に48種類のイグアナが存在しています。
(注:チャクワラは名前に「イグアナ」と入っていないことから外して数えることもありますが、イグアナ科に属します。)
亜種と言われるものを含めるとさらに数が増えます。他にも化石としてのみ発見されているものもあり、今後もどんどん新種が発見されることでしょう。
イグアナの中には絶滅が危惧されている種類も少なくないので、日本で全てのイグアナを見ることは出来ません。
現在飼育用に入手可能なのは、トゲオイグアナ、サバクイグアナ、グリーンイグアナ、チャクワラのあたりです。
さて、その中でも人気のイグアナとその特徴を見ていきましょう。
グリーンイグアナ
出典:動物図鑑
ダントツの人気を誇るのがグリーンイグアナです。ただし、幼少期に引き取って、後で大きくなりすぎて手に負えなくなるなんてこともあるので注意が必要ですね。
自然界では体長2メートル、あるいはそれ以上に成長します。しかし通常の飼育だと、体長は1.5メートル程度で止まることが多いです。
メスよりもオスの方が大きいのも特徴です。グリーンイグアナという名前にもかかわらず、多くの場合は灰色がかった緑や茶系の色をしています。
寿命は10~17年程度ですが、もっと長生きするケースも見られます。グリーンイグアナの人気の理由の一つに、メディアを通じての知名度と入手のしやすさがあると思います。
世界的な人気を背景に、現在では南米で繁殖が行われています。しかし何と言っても人気の最大の理由は、古代の恐竜を思わせるその風貌と迫力でしょう。
いかつい外見にもかかわらず実は草食系で、パクパクと草や果物を食べる様子は何かコケティッシュな可愛らしさすらあります。性格は基本的にとても温厚ですが、発情期のオスには凶暴になることがあり注意が必要です。
オスの縄張り意識は非常に強く、縄張りの中に他のオスが入ることを絶対に許しません。
厳密には、グリーンイグアナは南米に生息するものと中央アメリカに生息しているものの2種類に分けられます。
中央アメリカに生息する方には鼻の上に小さなツノがあり、簡単にこれらを見分けることが出来ます。
スベノドトゲオイグアナ
出典:サウリナ守口店
トゲオイグアナ属は、南米に生息するイグアナで、名前の通り尻尾に棘状の鱗が並んでいるのが特徴です。
幼い時は鮮やかな緑色をしていますが、成長するにつれて黒色や褐色に変化します。
トゲオイグアナの中でも人気が高いのがスベノドトゲオイグアナです。
全長40cm程度とトゲオイグアナの中でも小ぶりなため、テラトリウムでの飼育が可能なことも理由の一つでしょう。
体形はすこしずんぐりしていて、多くのファンは発達した尻尾の棘に魅せられます。メスは地味な色合いですが、オスは黄色、青色、白色などの斑点に美しく飾られています。
雑食性で、草や果物のほかに昆虫なども食べます。寿命は8~10年ほどです。
サバクイグアナ
出典:爬虫類倶楽部
中央アメリカの砂漠地帯に生息するイグアナです。体長は40cmほどで、その6割が尻尾というほど長い尾を持っています。
可愛らしい丸い頭と共にサバクイグアナの大きな特徴となっています。体は白色~淡い褐色で、尻尾には綺麗な縞模様があります。
砂漠地帯に住んでいるため暑さには強く、47℃くらいの気温までは平気です。基本は草食ですが、若干の昆虫なども食べます。
寿命は8~10年程度です。
トゲチャクワラ
出典:GIYUの写真ブログ
チャクワラはアメリカ合衆国の南西とメキシコ北部の砂漠地帯に生息するイグアナです。多くは体長32~45cmで、その内尻尾の長さは18~20cm程度です。
トゲチャクワラはメキシコのアンヘルデラグアルダ島とその周辺に生息しています。その生息地の英語名から、「エンジェルアイランドチャクワラ」とも呼ばれます。
昼間は日光で温まった岩の上で過ごすことが多いです。
トゲチャクワラは、大人になると首の周辺に棘状の鱗が生えてくることからその名が付けられました。
草食系で、主に植物の葉や花、果物、種子などを食べますが、たまに虫なども食べます。チャクワラの中では大型で、体長は60cmほどにもなります。
体つきには迫力があり、丈夫で飼育もしやすいのが人気の理由です。
キタチャクワラ
キタチャクワラはアメリカ合衆国の南西部に生息しています。トゲチャクワラよりも小ぶりで、体長は30~40cmほどです。
体形はお腹を中心にぽってりしており、体の色と模様のバリエーションが豊富なのが特徴です。
性格も温厚で、手頃な大きさと扱いやすさも人気の理由になっています。
草食系で、主に植物の葉や花、果物、種子などを食べますが、たまに虫なども食べます。
まとめ
一口にイグアナと言っても実にたくさんの種類がいます。その多くが日本ではお目にかかれないし、まだまだ謎の多い生物ですね。
最大の魅力はその迫力のある容姿でしょう。まるで小型の恐竜を手元においているようで、爬虫類好きにはたまらない喜びですよね。