レモンピールエンゼルの混泳、水槽、水草、病気、餌、寿命、販売価格などについて。黄色いボディに愛らしい顔がチャームポイントの海水魚。フレームエンゼルフィッシュとの組み合わせで販売されてるのを、よく見かけますが実際にどうなのでしょうか。
レモンピールエンゼルとは?
特徴
レモンピールエンゼルが持つ特徴は、まさに名前通りのレモンのようなインパクトの強いイエローが非常に印象的で、そのほかにも体を縁取るようにしてネオンブルーが出てくるのが美しく、この特徴は目の周りにも見られます。これらの見た目の派手さから、非常に人気が高く飼育をしてる方も多いのではないでしょうか。
初心者から上級者までいろんな方が飼育をしていて海水魚の中でも定番とも呼べるような種類になると思います。
寿命
レモンピールエンゼルの寿命ですが、だいたい5年から7年程度になります。上手に飼育をするともう少し長生きをしてくれる可能性もありますが、水質が全てですので、水質維持をしっかりと保てるように水換えをしっかりと行いましょう。
販売価格
レモンピールエンゼルの価格についてですが、だいたい相場として5000円から8000円ほどになります。レモンピールエンゼルは割とコンスタントに入荷されているようですが、やはり繁殖が難しい事から野生個体を採集するスタイルのため供給が不安定です。
見つけたタイミングを逃すとしばらく入荷しません、という事もありえますので、タイミングを逃さないように欲しいタイミングでしっかりと入手しましょう。
レモンピールエンゼルの飼育方法
出典:アクアテイラーズ
水温と水質
レモンピールに適した水温は22度から26度前後になります。通常の海水魚と同じく、若干低水温の方が調子が良いようです。
水質の方ですが、亜硝酸塩やアンモニアなどの有毒物質が大量に出ていたりするとすぐに体調を崩します。
水質の変化には弱い方なので、落ち着いた環境でなおかつしっかりと水質が整った環境で導入した方がよいです。
混泳
レモンピールエンゼルを混泳させようと思った場合に、気が強くヤッコらしい性格をしていますので、小型ヤッコ同士、特に同じ属であるケントロピーゲ属の仲間は避けた方が良いでしょう。
同じケントロピーゲ属の仲間にはセパレートされた色で人気のソメワケヤッコがいたり、エイブルズエンゼルフィッシュがいたりします。
この事を踏まえて、水槽の主役として大型ヤッコであるサザナミヤッコやイナズマヤッコを入れてもよいですし、無難にスズメダイの群栄で泳がせてもよいです。
水槽の大きさによって混泳の相手を替えると良いと思います。小型水槽で泳がせる場合はスズメダイ混泳させると黄色と青の色で違いを楽しめますし、中型水槽だとハナダイを選んでも良いですが、色味が近くなるので、その点は飼い主の好みによりそうです。
サンゴとの相性
レモンピールエンゼルのサンゴとの相性ですが、ケントロピーゲ属である事からサンゴをつつく可能性が非常に高いです。
海水魚だと一概にダメとは言い切れませんが、小さいサンゴで試してみてからでも良いでしょう。もし可能だった場合はレモンピールエンゼルの色味を加味して、メタグリーンのサンゴを入れるのが無難でしょう。
水槽
レモンピールエンゼルを飼育するのに必要な水槽の大きさは、45㎝程度から60㎝は確保した方がよいでしょう。
やはり、水質に関して神経質な部分がありますので、少しでも水質が安定するようなサイズの水槽にしておいたほうがよいです。
飼育出来る数に関してはレモンピールエンゼルのペアが成立していれば、ひとつの水槽に2匹を収容する事が可能かもしれませんが、ペアでもない限りはひとつの水槽に1匹が限界でしょう。
90㎝以上の大型水槽で飼う場合は、レイアウトによって2匹から3匹を収容することが可能です。
複雑に入り組んだレイアウトなおかつ逃げる事が出来る場所を作ると、レモンピールエンゼル同士の混泳が可能になるでしょう。
餌の与え方
レモンピールエンゼルの食性は植物質の物がメインになります。動物質の物もある程度必要になりますので、ヤッコ用のフードをあげると元気に育てる事が出来るでしょう。
レモンピールエンゼルの餌付け難易度ですが、中程度になります。
入荷状態による差が大きく、ショップに入荷した時にストレスが大きい個体だとそのまま何も口にする事なく死んでしまう場合もありますし、状態よく入荷してる個体の場合は初日から人工飼料を口にする場合もあります。
もし何も口にせずに2日ほど時間が経過した場合はホワイトシュリンプなどの臭いが強い冷凍餌を与えると徐々に口にしていってくれるかもしれません。
なりやすい病気
レモンピールエンゼルの気を付けるべき病気としましては、やばり導入当初の白点病です。
ストレスがかかると、すぐに発症しますので水槽に導入した当初は必ず落ち着いた環境で飼育をしてあげてください。
ライブロックなどの岩陰に隠れてしばらく出てこないとは思いますが、落ち着いた頃に顔を出してくれるので、その時に体に白点虫がついていないかチェックをしましょう。