カメレオンの飼いやすい初心者におすすめ種類について。カメレオンは扱いにくい生き物であることが前提にあります。その理由は温度管理や湿度管理が難しく、餌や水は動いていないと口にしないという手間がかかることにあります。
初心者が飼育するには、それぞれの種類の特性や適正な環境を熟知した上で取り組みましょう。比較的飼いやすいカメレオンの種類を紹介します。
カメレオンの初心者のオススメの種類
エボシカメレオン
出典:熱帯倶楽部
体長は最大で65センチにもなり、オスは大人になると頭が上方向に出っ張ります。
その様子が烏帽子を被っているように見える事からエボシカメレオンと呼ばれています。
体色は緑色が基本で、オレンジやイエロー、ホワイトの帯状の模様が出ます。
虫を主食としてコオロギ、デュビア、ミルワームなど与えますが、草食性も持っているのでケージ内に配置した観葉植物を食べてしまうこともあります。
朝と夜の二回は霧吹きで湿度を上げ、日中は風通しよく乾燥させます。
適温は28度ですが、蒸れによる体調不良が起こりやすく、要注意です。
それでもペットとして飼えるカメレオンの中では、体が丈夫で1番飼いやすい種類だと言われています。
寿命は5〜6年で、約1万円〜3万円で購入できます。
コノハカメレオン
出典:熱帯倶楽部
とても小さなカメレオンで、体長は5センチ程しかありません。
省スペースで良いことから飼育場所が確保しにくい集合住宅でも飼えることが人気の秘密です。
餌は大きさに合ったコオロギが主です。
小さいので水切れや餌切れに注意が必要です。
短時間で弱ってしまうので、他のカメレオンよりもしっかり温度湿度の調節をすることが飼育のポイントになります
適温は22度〜28度で、1日の中で温度差を作ると良いと言われています。湿度は1日2回の霧吹きで調節します。
コノハカメレオンの中にも種類があり値段も様々ですが、3千円〜で購入できます。
カメレオンとしては手が出しやすい値段なところが嬉しいですね。
寿命は3〜8年と開きがありますが、大きさもあり短命な傾向のようです。
セネガルカメレオン
出典:サウリナ守口店
体長は約25センチ、胴長の体型をしたカメレオンです。
国内で繁殖された個体は少なく、ほとんどが野生を現地で捕獲して輸送された個体を販売しています。
その為、既に弱っていたり体調を崩していて飼育開始直後に死んでしまうこともよくあるようです。
購入時は元気な個体をよく見て選ぶようにしましょう。
また、野生であった個体はほぼ確実に寄生虫がいるので、早目に駆虫した方が安全です。
寄生虫が元となり、マウスロッドなどの病気が発症することもあります。
こう言った理由から長期に飼育する事が難しく、温度や湿度の管理が慣れている経験者にのみお勧めします。
しかし、本来はエボシカメレオンと同じくらい体は丈夫なので、国内で繁殖された個体ならば初心者でも飼育が可能となります。
餌は他のカメレオンと同じように、コオロギやミルワームなどの虫を与えます。
適温は日中は22度〜28度、夜間は18度〜20度です。
8千円〜と安価で売られていることが多く、その為雑に扱われている事も多いのが、弱っている原因でもあるようです。
寿命は約5年となっています。
パンサーカメレオン
出典:soil
鮮やかな色で人気の種類です。体の色を変えることも得意でみるみる変色する様子は、みなさんのイメージ通りのカメレオンです。
体の色は生息している場所によって変わるので、個体によって赤や青などのバンド模様違おり、自分の好みの個体を見つける事ができるという、非常に魅力的なカメレオンなのです。
体長は最大で50センチ、爬虫類には珍しく人馴れすることができます。
カメレオンを手に乗せたり、餌を人の手から食べることができるようになるのは、パンサーカメレオンならではの特徴です。
国内繁殖された個体も増えてきており、安定的に流通しています。
今やエボシカメレオンと同等の人気を誇っていますが、乾燥に弱いという以外は体の丈夫な部類に入ります。
適温は22度〜32度と高めで、ホットスポットを作ると良いです。
暖かさを好み、夜間は温度を低めにして温度差をつけ、蒸れが気になるなら風を当てて空気の流れを作ると解決します。
比較的温度が低くても体調を崩しにくいので、初心者にも扱いやすい方だと言えるでしょう。
餌はコオロギやシルクワームなどですが、大きいものでも食べられます。
食欲も旺盛なので、食いつきも見ものです。寿命は2〜3年と短めです。
価格は高めで、5万円〜10万円以上となっており、人気の高さを伺えます。
スパイニーカメレオン
出典:CANDLEブログ
別名ボタンカメレオンと呼ばれることもあります。
最大で50センチのカメレオンで、鮮やかな色が人気の種類です。
目の周辺から喉にかけて、ブルーやグリーンの蛍光色があるブルースロートと呼ばれる個体が人気があります。
レッドヘッドブルーと呼ばれる頭部から喉にかけて鮮やかな赤、手足や腹部、尻尾がブルーという珍しい色合いのものもあり、色合いのパターンが多いことが伺えます。
日中は22度〜28度、夜間は20度が適温です。
餌はコオロギやミルワームを主に食べます。
寿命は約10年とされています。
価格は1万3千円〜ですが、色や柄で大きく変わります。
ウスタレカメレオン
出典:サウリナ守口店
最大のカメレオンで、別名ジャイアントカメレオンとも呼ばれます。
丈夫さもカメレオンの中ではトップクラスと言われ、場所さえ確保できれば初心者でも飼育が可能です。
体長は最大で60センチとされていますが、飼育下ではそれほどに成長する個体は稀です。
性格は温厚で頭が良く、落ち着いた印象です。
土色の地味な個体が多いので、カメレオンの鮮やかなイメージとは離れているかも知れません。
適温は25度となりますが、ホットスポットは30度になるようにしておきます。
ピンセットによる餌付けや、スポイトを使った給水も比較的簡単にできるようになるので、世話がしやすい種類と言えます。
餌はコオロギが主ですが、大きめの虫も食べる事ができます。
寿命は5年、価格はベビーで約1万3千円〜、少し育った個体は値段が上がります。