今回は高額な爬虫類をランキング形式でご紹介します。
やはり滅多にお目にかかれないレアな種類が高額になりますが、それ以上に多くの人が欲しいと思う魅力に溢れた爬虫類たちですよ。
販売価格が高い爬虫類の種類ランキング
1位:ペレンティーモニター 500万円
出典:Insharee
オーストラリアに生息する最大のオオトカゲで、全長は2m近くになります。最高速度40km/hで走るスプリンターとしても有名です。
背中側には暗褐色の中に細かい黄白色の斑点が全体的に入っていて、腹側は明るい色をしています。
体が細身な上に長い首と長い尻尾を持っているので、スラリとした印象がありますね。温和な顔をしたとても美しいオオトカゲです。
ワシントン条約附属書II類に指定されているため輸出入が規制されています。
そのため市場に出ることは稀で、売りに出されるととても高額になります。
それにしても、時速40kmで走れるほどの活発なオオトカゲですから、きちんと飼育するには動物園クラスの大きさが必要になりますよね。
2位:テントヤブガメ 40~100万円
出典:aLiVe
南アフリカ共和国に生息する15cmほどの小型リクガメで、オスよりもメスの方が大きいのが特徴です。
ケープテントヤブガメ、ニシテントヤブガメ、キタテントヤブガメの3つの亜種が確認されています。
キタテントヤブカメの甲羅頂部は平坦ですが、それ以外の種の甲羅は頂部がドーム状に盛り上がっており、いずれも甲羅の模様がとても美しいことから愛好家の憧れのカメになっています。
ワシントン条約附属書II類に指定されているため、南アフリカ政府により輸出は厳しく制限されています。
そのためペットとして市場に出ることも非常に稀です。
余りに稀なため飼育方法にも不明なところが多く、飼育はかなり困難とされています。
さらに、食生活は生息地の植物に強く依存していると言われていて、捕獲されても他の土地での飼育は成功しないとの見解もあるようです。
このカメを飼うには、相当な飼育経験と覚悟が必要なようですね。
3位:アルマジロトカゲ 40万円
出典:aLiVe
南アフリカ共和国の固有種。体長20cmほどのヨロイトカゲの仲間です。
背面を硬いウロコに覆われていて、危険を感じると尻尾を咥えて体を丸め、防御姿勢を取ります。
その姿がアルマジロに似ていることが名前の由来になっています。
ただし、アルマジロの防御態勢は球体なのに対して、細長いアルマジロトカゲの場合はドーナツ状になります。
こちらもワシントン条約附属書II類に指定されている希少種のため、入手はかなり難しいです。
体は小さいですが、鎧のようなウロコに魅せられる愛好家は少なくありませんよ。
4位:オルナータダイヤモンドバックテラピン 20~30万円
出典:サウリナ守口
アメリカのフロリダ州に生息するキスイガメの仲間で、和名の「ニシキキスイガメ」で呼ばれることもあります。
20cmほどの大きさで、オスよりもメスの方が大きく成長します。
「キスイ(汽水)」とは河口付近の淡水と海水が混じり合った水のことで、キスイガメは河口や入り江付近の汽水に住んでいます。
ニシキキスイガメはその中でも特に美しく、ホワイトブルー系の色合いと綺麗な甲羅模様を持った人気種となってます。
英語名の「ダイヤモンドバック」は背中の甲羅の椎甲板が六角形や八角形なことから名づけられていて、「オルナータ」には「華麗なる」という意味があります。
また、甲羅の縁にオレンジ色が出ることもこの種の特徴になっており、甲羅の美しさを更に際立たせています。
希少種のため市場に出ることは稀ですが、たまに人工繁殖した個体が出回るようです。
5位:ベーレンパイソン(ベーレンニシキヘビ) 20~25万円
出典:一眼レフカメラでパシャリ
パプアニューギニアの大型の蛇で、最大全長は3mにもなります。
標高1000~2000mの森林に住むためなかなか見つからない幻の蛇でもあります。
生まれた時は赤褐色の肌をしていますが、生後1年くらいから美しい光沢のある黒色に変化します。
また、その肌がとても滑らかで手触りがいいことも人気の理由になっています。
黒い肌の色は高地で効率よく太陽光を吸収するためと考えられていますが、個体によって白色のバンドがかかったものとバンドがないものが存在します。
ワシントン条約附属書IIの指定で輸出入も制限されていますが、そもそも発見しにくいことがレア種になっている理由のようですね。
6位:ギアナカイマントカゲ(ガイアナカイマントカゲ)10~20万円
出典:サウリナ守口
南米に生息する最大全長1.2mになる半水生のトカゲです。
体は明るいグリーン、頭はオレンジや赤色をしていて、オスの方が色鮮やかな傾向があります。
主食である巻貝の硬い殻を割って器用に中身だけを食べますが、殻を割るために顎の筋肉が発達していて、少し頭でっかちなところがあります。
そこが人によって好き嫌いの分かれるトカゲでもあります。
捕獲がとても難しいために、ペットとしての流通も非常に限られます。
野生ではほぼ巻貝だけを主食としているので、成体の場合は捕えても巻貝以外食べないといった飼育の難しさもありますよ。
まとめ
高額の爬虫類には、輸出入が制限されていて入手困難なものが多く含まれます。
でもそれ以上に、ファンに熱望される魅力があることがわかりますね。
稀にしか出回らないので飼育情報も乏しく、飼育自体がかなり難しい場合もあります。
多くのファンが憧れながらもなかなか手が出せないのは、値段のせいだけではなさそうですね。