ペットでのサザナミインコの飼い方、性質、飼い方、性格、餌、寿命、大きさ、生息地、色の種類、うるささについて。
宝石のような綺麗な羽色、丸いキラキラした目、インコ類では珍しい前傾姿勢の立ち姿がサザナミインコの特徴であり、魅力的なところです。
性格もペットとしての魅力がたくさんあります。まだまだ一般的な種類ではありませんが、今後さらに人気が出るだろうと注目されているインコです。
サザナミインコってどんな鳥?
体重・大きさ
体重は45〜55g、体長は約15㎝程です。コザクラインコと同じくらいです。
出典:ありんこ日記
カラー種類
原種のカラーはグリーンです。羽に黒い模様が入ります。色変わりの品種も多く、人気が上がってきています。
コバルト、ブルー、モーブ等があり、どれも宝石のような綺麗な羽色です。羽に模様のない品種もあります。
寿命
寿命は約10年とされています。中には15年生きた子もいるようです。
原産国
メキシコ南部からパナマ西部、ベネズエラ西端からペルー中央部に生息しています。
高地の密林、亜熱帯林に群れで生活しています。長距離を移動しながら暮らしています。
サザナミインコの性格
穏やかな性格
サザナミインコはとても穏やかで優しい性格の持ち主です。攻撃性もありませんので強く噛むことはほとんどありません。動きもゆっくりです。
人にもよく懐きます。そのため、小さなお子様がいる家庭でも安心して飼うことができます。元々群れで暮らしていますし、攻撃性もないので、複数飼育もできます。
仲間同士ですごく仲良くなるのもサザナミインコの魅力です。別の種類との同居も可能ですが、攻撃的な種類の鳥にはいじめられてしまう可能性があるので一緒にしない方が良いでしょう。
本気を出すと意外とうるさい
サザナミインコの鳴き声は比較的小さめです。ペットショップ等では小さな鳴き声しかほとんど耳にしません。
そのためサザナミインコは静かなインコと思っている方も多いと思います。
しかし飼い主を呼ぶための呼び鳴きや危険が迫ったときの声は想像以上に大きく、飼い主を困らせてしまうのが現実です。
アパート等で飼う場合、防音策をとった方が安心です。カゴをアクリルケースで覆う、防音のカーテンを使う等工夫しましょう。
しかし大きな声で鳴く頻度は少なく、普段の鳴き声は小さいので、インコの中で静かな種類であることに間違いはありません。静かなのにおしゃべりを覚える子もいるのも魅力です。
暑さと日光が苦手
サザナミインコは高地に生息しているので寒さに比較的強いとされています。しかしペットとしての歴史が浅いため、飼育下でどの程度の寒さまで耐えられるのかはわかっていません。
その子の様子を見て温度調節してあげてください。寒さに強い分、暑さは苦手です。
夏は暑がっているようなら冷房や凍らせたペットボトルをカゴの近くに置いて涼しくしてあげましょう。また森林に生息しているので直射日光は得意ではありません。
メラニン色素を欠く品種のルチノーやアルビノは特に注意が必要です。日光浴は短時間に済ませるか、レースのカーテン越しに行うほうが安心です。
寒さに強く暑さに弱い、日光が苦手と言うのは他のインコにはあまりない、サザナミインコ独特の性質です。
この2点を理解せずにサザナミインコを他のインコ類と同じ扱いをしてしまっては、病気になってしまいます。サザナミインコを飼う上では必ず理解しておきたい点です。
ペットとしてのサザナミインコの飼い方
出典:横浜小鳥の病院ブログ
サザナミインコは野生では樹木をよじ登ったり走り回ったりしています。そのため飼育下でも鳥カゴをよじ登る子が多いです。おもちゃも、よじ登って遊べる木を用意してあげると喜びます。
倒れないようにしっかり固定して使いましょう。齧って遊ぶのも大好きなので、破壊して遊ぶおもちゃも用意してあげましょう。
また大型インコのように足で物を掴んで遊びます。掴みやすい大きさのボールや木の棒等を用意してあげるのもよいでしょう。
水浴びも大好きなので、飲み水とは別に水浴び用の水も用意してあげましょう。放鳥中に水浴びさせるのも良いですし、カゴの中に入れてあげるのでも良いです。
霧吹きで体に水を吹きかけてあげるのも喜びます。サザナミインコはあまり飛ぶのが得意ではなく、歩いて移動することの方が得意です。
鳥カゴの中でも止まり木から止まり木に飛んで移動するのではなく、止まり木を歩いて移動する姿が見られます。放鳥中も、飛ぶよりも歩き回る、飼い主と一緒におもちゃで遊ぶことを好みます。
撫でられるのが好きな子が多いので、一緒に遊んだり撫でたり、たくさんスキンシップをとってあげてください。
餌の与え方
水分が多い食事
サザナミインコは亜熱帯林に生息しているため、他のインコ類よりも多く水分を摂取します。しかもりんごなどのフルーツや野菜が大好きです。
そのため、便が水っぽい傾向がありますが、サザナミインコ特有の性質であり、異常ではないので安心してください。
おやつとして果物や野菜を与えると喜びますので、スキンシップも兼ねて食べさせてあげましょう。
ペレット食がオススメ
サザナミインコは野生では柔らかいものを多く食べているようです。そのため、サザナミインコの胃は硬い穀物をすり潰す機能が他のインコ類に比べて弱いのです。
一般的に販売されているミックスシードは時間の経過と共に乾燥し、硬くなります。この硬くなったシードをサザナミインコに与えると、消化しきれずに粒のまま排泄せれたり、最悪の場合腸にシードが詰まって腸閉塞を起こします。
実際にシードが詰まって腸閉塞を起こすのはサザナミインコが非常に多いようです。このことから、サザナミインコにはシードよりもペレット主食の方が適していると言われています。
中型インコ用の食べやすい大きさのものを選んであげましょう。硬いペレットだと、水に浸けてから食べる子も多いようです。
この場合は水が汚れやすいので頻繁に交換してあげる必要があります。
シード主食にする場合
どうしてもペレットを食べない、シード食にしたい場合は、なるべく水分を逃がさないように管理する必要があります。
国産のシードの方が水分を多く含んでおり、冷蔵庫の野菜室で保管することで水分を逃しにくくなります。
冷蔵庫でも野菜室以外は逆に乾燥するので要注意です。また、サザナミインコ専用シードも一部ショップで販売されていますので使ってみるのも良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?サザナミインコは他の種類とは違った独特の性質が多いインコです。
その独特さに少し戸惑うかもしれませんが、それさえしっかり理解できれば、ペットとして最高の素質も持ち主なのです。