インコやオウムと聞くと、皆おしゃべりをすると思われがちですが、そうではありません。おしゃべりが得意な種類と苦手な種類がいます。
また同じ種類でも、一般的にオスの方がおしゃべりが得意で、メスはオス程はしゃべりません。しかしインコを飼うからにはおしゃべりを覚えさせたい!と皆思いますよね。
そこで今回はおしゃべりが得意なインコ・オウムの種類をご紹介します。
喋る・言葉を話すのが得意なインコ
ヨウム
灰色で尾羽が赤い、大型のインコです。ちょっと目つきが悪いので怖がられてしまいがちですが、インコ・オウム類の中で断トツでおしゃべり上手です。
とても頭が良く、人間の5歳児程の知能があると言われています。
言葉を数回教えただけで覚えたり、教えていない飼い主さんの口癖まで勝手に覚えたり、会話が成り立つ程の子までいます。
飼い主さんの声色や口調を真似て話すこともできます。話す相手によって声色を使い分けることもあります。
歌詞をつけて歌を歌うこともできます。また、ただ言葉を発するのではなく、意味を理解している可能性が高いです。
海外では、殺人現場にいたヨウムに裁判で証言させようとした例があり、話題になりました。
実際にその裁判が行われたかどうかは不明ですが、証人になれるくらい頭が良く、その能力が認められている鳥さんなのです。
セキセイインコ(オス)
おしゃべりは大きなインコが得意だと思われがちですが、ペットとして大人気のセキセイインコも、おしゃべりの名人です。
長文を覚えるのが得意で、物語を話す子は珍しくありません。
いろいろな物語や覚えた単語を繋ぎ合わせて、オリジナルの物語を作ってしまうところが笑えます。
中には、飼い主さんが自宅の住所と電話番号をセキセイインコに覚えさせていて、逃げ出して迷子になり保護された時に、住所と電話番号をしゃべって無事にお家に帰れたという子もいます。
セキセイインコにおしゃべりを教えるときは是非住所と電話番号を覚えさせたいですね。
声質は、ジリジリした機械音のような感じです。おしゃべりが上手な子は、女性の声、男性の声など、さまざまな声色を使い分けることもできます。
マメルリハ
セキセイインコよりも小さく、とても活発なインコです。
セキセイインコ同様、小さいのにおしゃべり上手な種類です。
しかしあまり滑舌良くはしゃべれず、聞き取りづらい声です。長文は得意ではありませんが、自分の名前や単語なら覚えてくれる可能性大です。
鳴き声は小さいのにおしゃべりできるところが魅力です。
ウロコインコ
出典:我が家のインコさま
中型のインコです。滑舌はあまりよくなく、長文を話すのもなかなか難しいですが、単語であれば覚えてくれます。
種としてもともと特別おしゃべりが得意という訳ではありませんが、とても頭がいい種類なので、教えれば覚えてくれる可能性が高いです。
教え方次第では言葉の意味を覚えて使い分けられるようになります。
ボウシインコ
大型のインコです。古くから日本で飼われていた種類のインコです。
おしゃべりの能力はヨウムに次いで二番目と言えそうです。人を選んで話すことができ、好きな人には積極的に話しかけるのに嫌いな人のことは無視するといったこともあるようです。
おしゃべりだけでなく、目覚まし時計や電話の音など、音真似も得意です。
しかしよくしゃべる分、鳴き声もかなり大きく、寿命も50年以上とかなり長いことから、飼育は大変です。
オトメズグロインコ
出典:ヒロパーク
花蜜を食べるヒインコ科のインコです。
動きがとても面白く見ていて楽しい種類ですが、実はおしゃべりも得意です。単語であれば鮮明に発することができます。
ちょっと気が強い面もありますが、行動の面白さもおしゃべりもどっちも譲れない方にはぴったりの種類です。
アカビタイムジオウム
白色オウムの仲間です。一般的にインコよりオウムの方がおしゃべりが上手だと思われていますが、実は逆です。
オウムは確かによくしゃべりますが、滑舌が悪く聞き取れない場合が多いのです。
しかしアカビタイムジオウムは特別で、滑舌よくしゃべることができます。
とても頭がいいので教え方次第では意味を理解してしゃべったり、会話もできるようになります。
オカメインコ
出典:インコの愛し方
セキセイインコと並んで人気の高いオカメインコですが、ある程度の大きさがあるのでおしゃべりが得意なイメージです。
しかし、実は言葉を発するのはあまり得意ではありません。
短い単語であれば覚えられますが、長文を覚えさせることはほとんどできません。
その代わり、音真似が非常に得意です。目覚まし時計の音、電話の音など、日常生活の中の音を覚えて真似します。
飼い主さんが口笛を吹いて歌を教えれば、覚えて歌ってくれる可能性大です。
しかしちょっと残念なのが、決して上手い歌とは言えないところです。音が外れていたり、同じメロディーばかり繰り返したりしますが、それがまた可愛さでもあります。
オカメインコはただ単に歌が下手なのではなく、自分なりにアレンジを加えて楽しんでいるのではないかという考えもあります。
本当にそうなのであれば、下手なのではなく、逆に高度な技を使っているのかも知れないですね。
いかがでしたでしょうか?一般的におしゃべりが得意とされる種類をあげましたが、もちろん個体差があります。
全くしゃべらないヨウムだって中にはいます。インコを飼うからにはおしゃべりして欲しいと思うのは当然だと思いますが、おしゃべりだけがその子の魅力ではありません。
もしその子がおしゃべりをしない子だったとしても、一生可愛がることができるか考えてからお迎えしてくださいね。
どうしてもおしゃべりする子がいいのであれば、自分で教えるのではなく、すでにおしゃべりを覚えた成鳥をお迎えした方が良いかもしれません。