一般的なペットといえば犬や猫が一番に挙げられます。寿命は犬で約13年、猫で約15年と言われています。小動物の代表であるハムスターは約2年と短く、別れが辛いという飼い主さんも少なくありません。
長く生きることができる種類のペットなら、生活を共にするうちに人生のパートナーとも言える関係を築くことができるのは魅力的ですね。
ペットとして飼える動物の中で、長生きできる種類を紹介します。
長生きする長寿なペットで飼える動物
カメ
長寿の代表でもあるカメは、大衆的なイメージ通り実際にも長生きです。
カメは大きく水棲と陸生に分けられますが、水棲のカメは約20〜30年生きるのに対し、陸生のカメは30〜50年と人生の半分を一緒に過ごすことができます。
初心者でも比較的飼育しやすいニシヘルマンリクガメやギリシャリクガメが人気がありますが、ゴツゴツした無骨な魅力のケヅメリクガメは100年以上生きることができると言われています。
このように飼い主さんよりも長生きする場合もあるので、もしもの時は誰がお世話するのかも決めておかないといけないということになります。長寿ペットならではの悩みですね。
リクガメは草食で主に葉野菜、果物も食べます。肉食爬虫類につきものの悩みですが、ラットや虫などの餌の扱いが苦手という方でも飼育しやすいというメリットもあります。
暖かく乾燥した環境を好むので、飼育環境を整えてのんびりした時間を過ごさせてあげましょう。きっと長生きしてゆっくりした時間で私達を癒してくれます。
大型インコ
コンゴウインコ、ヨウム、モモイロインコに代表される大型インコは意外にもとても長生きできます。
その長寿ぶりは約30〜50年とリクガメ並みであることに加え、コンゴウインコは100歳を超えたという記録も残っています。
キバタンはオウムの仲間ですがインコと似た特徴をしており、寿命は平均で70年、稀に100歳を超えることもあるようです。
どちらも長く生きることができる上に頭も良いので、お喋りを教える楽しみもあります。
中型インコは20〜30年生きるとされており、オカメインコ、セネガルパロットなどが当てはまります。
中型インコはバードトリックと呼ばれる芸も得意な種類が多く、知能の高さが伺えます。
ただ、頭が良いことは感受性も豊かということで、人見知りしたり環境が変わるとストレスを溜めたりと扱いづらい点もあります。
長生きさせるためには適度なコミュニケーションと運動、こまめな健康チェックが欠かせません。
愛情を持って手をかければ鳥達もそれに応え、優秀なコンパニオンバードになってくれるでしょう。
コイ
池の中を悠然と泳ぎ回るコイは、日本庭園に趣を与えてとても似合いますね。
時々とても大きなコイに出会うことがあるのですが、実はその寿命は50〜70年も生きることができるのです。
大きくなれば池を作って環境を整備しなくてはなりませんが、子供の頃は10センチ程度なので水槽でも飼育できます。
水質や水温はあまり神経質にならなくても大体の水に適応できる、高い順応能力を持っていて、それこそがコイの長生きの秘密と言えるでしょう。
急激な変化でなければどんな水でも暮らせる、強い魚なのです。
コイは体の模様も様々です。色や模様の入り方によって大きな区分はあるものの、同じ外見のコイは1匹しか存在しないというのも、コイを飼育する上で大きな魅力です。
コイはペットになり得るのかと疑問を感じる方もおられるかもしれません。
実はコイは餌をくれる人の足音や顔を覚えて寄ってきたり、人の手を恐れず直接手から餌を食べたりすることができるようになります。
コミュニケーションの幅が少ない魚類といえど、人を癒してくれるという点ではペットと言えるのではないでしょうか。
フクロウ
まだペットとしては珍しく、お世辞にも飼いやすいとは言えないフクロウですがミステリアスな魅力があり、今や密かな人気があります。
猫カフェならぬ、フクロウカフェなんていうお店も存在する程です。
このフクロウ、あまり知られていませんが実はかなり長生きで、平均でも20年〜30年生きることができます。
また、大きさでも寿命は多少違い、一番長生きなのは大型フクロウと呼ばれる種類です。
約40年も生きるケースもあり、ベンガルワシミミズクやシロフクロウなどが当てはまります。
しかし、飼育下でフクロウを長生きさせることはとても難しく、温度や餌の栄養バランスなど、細かく管理しなくては実現しません。
何よりラットやウズラの解体、虫などの餌の与え方が一般向けではないので、専門の知識がなければ難しいようです。
長生きできる動物でペットとして飼えるものを集めてみましたが、どれも共通することは最後まで責任を持って飼うことが大事という事でした。
飼い主さんが愛情を注いでお世話し、健康管理と日常的に健康チェックをして小さな異変も見逃さない事が長生きの秘訣のようです。
そして何より、飼い主さんとペットの絆は長く寄り添うからこそ強固なものになります。
人生のパートナーとして、きっと心の拠り所となってくれるでしょう。