人気のトカゲといえばフトアゴヒゲトカゲ。フトアゴヒゲトカゲの飼い方、特徴、飼育に必要なもの、臭い、人気の理由、雌雄の判別方法、販売価格、色(カラー)の種類、性格、寿命、似たトカゲ、病気の予防、餌などについて。
まるで恐竜のようなカッコいいビジュアルで大人気のフトアゴヒゲトカゲですが、どのように飼えばいいのでしょうか。
爬虫類は特別な器具が必要で敷居が高いと思われがちですが、本種は比較的簡単に飼育できます。
そこで、飼育する際に気をつけるべきことなど、フトアゴヒゲトカゲの飼い方についてご説明します。
フトアゴヒゲトカゲの特徴
フトアゴヒゲトカゲは、アガマ科の一種でオーストラリアに生息する固有種です。主に、砂漠地帯に生息する昼行性、樹上で生活することもあります。
ペットトカゲで有名な本種は国内流通量が多く、繁殖させた個体が流通しています。
また、「イエロー系」「レッド系」「ハイポ系」「トランスルーセント系」「ハイカラー系」「オレンジ系」などカラーバリエーションが豊富で値段も異なります。
人気の理由
爬虫類は臆病な性格の種類が多いため、基本的に触れ合うペットではありません。
しかし、フトアゴヒゲトカゲはハンドリングや手から給餌することができるほど、人慣れしやすいため人気のようです。
また、飼育方法もシンプルなため他の爬虫類のように神経質にならず飼える点も魅力のひとつではないでしょうか。
フトアゴヒゲトカゲはボビングやアームウェービングといった特有のしぐさが見られるのもかわいいです。
ボビングは求愛行動、アームウェービングはボビングに応えるしぐさです。
さらに、犬や猫アレルギーでペット飼育を諦めていた方にも爬虫類はアレルギー反応がでないため、おすすめすることができます。
フトアゴヒゲトカゲの販売価格
フトアゴヒゲトカゲは約1~3万円程でペットショップやホームセンターなどで販売されています。
爬虫類は2013年より対面販売が義務付けられていますので、通信販売を利用することはできません。
「ジャパンレプタイルズショー」や「レプタイルズフィーバー」など、各地で定期的に開催されている爬虫類イベントでは触ることができますし、実際に購入することも可能ですので、購入をご検討の際は訪れてみることをおすすめします。
フトアゴヒゲトカゲの寿命
出典:アクアマイティー
フトアゴヒゲトカゲの寿命は8~10年程度ですが、14歳7ヶ月も生きる個体がいるそうです。長生きをさせるには、食事の栄養や飼育環境を整えることが大切です。
また、病気に罹ってしまったときはエキゾチックアニマルの診察に対応している病院に連れて行ってあげましょう。多くの動物病院は犬猫のみ対応しているので、注意が必要です。
ペットとしてのフトアゴヒゲトカゲの飼い方
飼育に必要なもの
フトアゴヒゲトカゲをお迎えする際に準備しておかなければいけない飼育用品をご説明します。
本種はオーストラリアに生息する昼行性のトカゲなので、温度を25~30℃に維持するためのパネルヒーターや保温球が必要です。
さらに、体温上昇やビタミンD3を生成するために日光浴をしなければなりません。
そこで、人工的に紫外線を作り出すための紫外線ランプとバスキングランプを用意してあげましょう。
両方の機能を有するメタルハライドランプというグッズも販売されていますので、チェックしてみてください。飼育容器は、最低でも90センチ~120センチのケージを準備してください。
ケージ内には、40℃程度のホットスポットと25℃程度の場所を両方作ってください。他には、シェルターや水飲み場、エサ入れ、底床が必要となります。
まとめると、
- パネルヒーター・保温球
- 紫外線ランプ・バスキングランプ
- ケージ
- シェルター
- 水飲み場
- 餌入れ
- 床材
病気の予防
フトアゴヒゲトカゲは雑食性が強く、コオロギやデュビアなどの昆虫と野菜類をバランスよく与えましょう。
その際に、カルシウム剤やビタミン剤をふりかけてあげると「クル病」などの病気を予防できます。
餌の与え方
餌を与える時間帯ですが、消灯する2時間以上前に与えましょう。消化不良を起こしてしまい、調子を崩してしまうことがあります。
また、幼少期は一日2回に分けて給餌をする必要がありますが、アダルト個体は2~3日に一度で問題ありません。
夏になると近所で捕獲した昆虫を与える方がたまにいらっしゃいますが、消毒剤や農薬が含まれている可能性があるので、ショップで購入したものや繁殖させたものを与えてください。
フトアゴヒゲトカゲのオスとメスの見分け方
出典:みぃたちょず!!
フトアゴヒゲトカゲのメスは、排泄口の上部(尻尾側)の中心が少し盛り上がっています。
オスは排泄口上部(尻尾側)の左右に膨らみがあります。しかし、大きな違いがないため、判別するのは少し難しいかもしれません。
フトアゴヒゲトカゲの小型バージョン?
出典:サウリナ守口店
フトアゴヒゲトカゲの体長は40センチ程度で小型の爬虫類に分類されますが、同じアガマ科の「ローソンアゴヒゲトカゲ」は25センチ程度で見た目もそっくりです。
飼育方法もほとんど同じで、フトアゴヒゲトカゲの小型版といったイメージです。価格は1万円から販売されていますので、大小の好みで選びましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?とても可愛らしいですよね。初期費用は少し高くついてしまいますが、維持費は月5000円もあれば問題ありませんし、フトアゴヒゲトカゲの可愛さに比べたら安いものです。
少しでも興味がある方は、ぜひ爬虫類イベントを訪れてみてください。きっと運命的な出会いが待っていますよ。