デグーの飼い方、鳴き声、大きさ、寿命、しっぽ、温度、色の種類、餌、トイレ、飼育ケージについて。デグーがペットとして多くの人に知られるようになったのは、2〜3年で、それまではマイナーであるがゆえになかなか飼っている人は少なかったようです。
そんなデグーは一体どういう動物で、なぜ多くの人に知られるようになったのか紹介していきます。
デグーとはどんな特徴の動物?
知能や学習能力はげっ歯類の中でも高い方です。
様々な感情表現を示してくれますし、上手にコミュニケーションを取っていくことで、飼い主との間に信頼関係を気づくこともできます。
目がクリクリしていて、小さいころんとしたフォルム。耳も可愛らしく上を向いていて、とてもペットとして人気が出てきているのもうなづけます。
デグーの分類
大きく分けてデグーには、原種のデグーとフサオデグーの2種類が存在していています。
原種のデグーはデグー・チリデグー・ペルーデグーで、一般にペットとして飼われているのはもう一種類のフサオデグーという種類です。
大きさ・体重・寿命
体長12cm – 20cm程で、しっぽが8〜13cm、体重が170〜300gくらいが一般的で、350gを超えることはほぼありません。
寿命は6〜10年で、比較的長く飼育できます。
デグーの鳴き声
デグーは別名「アンデスの歌うネズミ」と称されるほどの多様な鳴き声を持っています。その鳴き声を聞き分けることにより、デグーの感情を読むことができます。
「キュー」「キョッキョッ」という鳴き声は、飼い主に対して要望や不満があるときに発することが多いです。
「キュ〜キュキュ〜」「ピルピルピル〜」と歌うように鳴いている時は、興味、関心のあるのあるときや、とても気分がいいときに聞くことができます。
他にも、特に機嫌が悪い時は「グーグー」と濁音が入っている声、驚いた時は「キーッ!」など、本当にたくさんの感情表現があります。
デグーの歯
基本的に健康なデグーの歯は黄褐色〜オレンジ色をしています。白い歯は異常のサインなので病院に連れて行くなど対策をとりましょう。
飼い主を1度覚えれば、たまに甘噛みするくらいになり、やたらと齧ることはしないです。
賢いので、飼い主が「噛まれるときには痛いんだよー」と表情や強い口調で教えると段々わかって噛まなくなります。
噛む力自体はとても強く歯が伸び続けるので、ケージ内に齧るものがある状態にしてあげましょう。部屋で散歩させるときは、電気コードなどの配線に注意しましょう。
デグーの尻尾
デグーの尻尾はトランペットテールと呼ばれており、先の毛が長くふさふさしています。とてもデリケートで、すぐに切れてしまいます。
楽しいことや何かに興味津々な時に、よく動きます。デグーの尻尾は歩くとき走る時にバランスをとるためにあります。
赤ちゃんデグーを飼ってみたいのであれば、オス・メスの組み合わせで繁殖させてもいいかもしれません。
繁殖させたら責任をもって飼う、もしくは譲るなどして、絶対に捨てたりしないようにしてください。
デグーの毛色の種類
国内で手に入るデグーのカラーは3種類です。
アグーチ (agoutis,agouties)
動物学的に オオテンジクネズミ 《中南米産》を指す言葉ですが、デグーではブラウンのノーマル色を差します。
ブルー
出典:西日本NO.1総合ペットショップチェーン ひごペットフレンドリーの公式ブログ★
淡いグレーの様な色です。
個体差がかなりあり、ノーマル色が入るとブラウンの不思議な色になることもあり、バリエーションが非常に多いのが特徴です。
パイド
出典:woodbell
Pide(パイド)の意味は色よりも、模様という意味合いが強い様です。いろいろなパターンがあるようですが、値段だけ言うとこちらが一番高価なようです。
色の違いはありますが、個体には大きな差はないため、実際に触れ合ってみて気の合う子を選ぶのはいかがでしょうか?
デグーの購入の際の選び方
基本的に元気で活動的に見え、動きが敏捷で足を引きずったり不自然な様子が見られない個体を選びましょう。
目がパッチリ開いていてよく反応し、ヒゲは艶々としてピンと張っているものがオススメです。歯は黄色かオレンジ色のものを選びます。歯が白色の子は虚弱な体質と思われます。
ペットとしてのデグーの飼い方
室内の気温・湿度
室温は23~26℃位、湿度は50~60%位が適切です。
野生では乾燥地帯に住んでいるデグーですので、湿度が多いと皮膚病にかかりやすくなりますので、特に注意して下さい。
ケージには温度計をつけ、エアコンやペットヒーターなどを使って快適に過ごせるように配慮してあげてください。
飼育ケージ
デグーはとてもよく動く動物なので、狭いとストレスが溜まります。いっぱい運動できる高さのある空間が好ましいです。
多少床面が狭くても、高さのあるケージを用意しましょう。そして、3段ほどのステージも用意してあげると、落下する心配も少なく安心です。
ケージの材質は頑丈で金属製のものがオススメです。床には新聞紙や藁、ウッドチップをたっぷり敷いてあげてください。
そうすることで、ステージからの落下による怪我を抑えることができます。
もし、高いところからの落下で足などに怪我をしてしまった場合は、しばらく一番高いステージを外しておいてください。
ケージの中には巣箱を作ってあげると、ストレスを感じにくくデグーにとって快適に過ごせる環境になります。
トイレ
デグーは、うさぎやモルモットのようにトイレは覚えないのが、一般的です。糞はコロコロしていて硬く、小さいです。
糞より尿の臭いがきつく、食べ物にもよりますが鼻にくる臭いを放ちます。
そして、糞に尿がかかってしまいそれを放置すると、雑菌が繁殖して・・・かなりの悪臭がしますので、消臭剤や消臭チップなどで対策をしましょう。
こまめに掃除をして、飼い主もお気に入りのデグーも住みやすいお家をキープできるように工夫をするのもいいですね。
慣れてなついてもらうには?
デグーにべた慣れしてもらうのを夢見て、飼い始めた方も少なくないでしょう。しかし、人間と一緒で一歩ずつ仲良くすることが、べた慣れへの近道です。
ちょっとずつ仲良くなるにしても、どうしていいかわからない・・・そんな人に触れ合い方の紹介です。嫌なことを絶対にせずに、餌を与えたりお水をあげたりして飼い主に対する印象を良くしましょう。
最初の方は餌やお世話をしてくれる人と分かってもらうように接しましょう。デグーのやりたいようにさせてあげれば、触れ合えるようになる日も早いです。
個体差があるので一概に慣れるまでの期間はそれぞれですが、根気強く心を開いてくれるのを待ちましょう。小さいケージに入れてみる。
広いケージで慣れるとなつきにくくなる傾向がありますので、携帯用の小さなケージに入れてみましょう。少し慣れてくる頃に、小さいケージの環境を整えてあげて、そこにデグーを入れます。
少しの間、その空間で落ち着かせます。それからデグーにタッチしてみます。タッチに慣れてきたら、できる限り優しく横をつかんでケージから出します。
ケージから出してから、ゆっくり撫でてあげたり触れ合ってみて、暴れ始めたら広いケージに戻します。これを繰り返すことによって、デグーもどんどん恐怖心を解いていって、べた慣れしていくでしょう。
「オスとメス」、「単独飼いと複数飼い」どちらが飼いやすい?
オスは小さい頃は少し警戒心が強いものの、飼い主に慣れてくると一匹飼いの場合、とても懐いていく傾向が強いようです。
多少やんちゃですが、一匹だとベタベタに甘えるので飼っている方も楽しいと感じるでしょう。
メスも単独でしたら、オスと同じようにとても懐きます。複数飼いをするなら、オス同士は避けましょう。
幼少の頃は同じケージで飼っていても問題ありませんが、少し大きくなってくると縄張り争いを始めます。
ひどい時は殺し合いをしますので、どうしてもオス同士で飼いたいのでしたら、別の単独に分けることができるケージを用意しましょう。
メス同士は、オスに比べると争いは少ないですが、絶対に起きないわけでもないようです。
しかしオス同士より多頭飼いしやすいです。たくさんデグーを買ってみたい方はメス同士にしましょう。
オスメスの組み合わせは一番飼いやすいです。気をつけるポイントは繁殖行動です。いつの間にか妊娠してしまっているということもあります。
餌の与え方
普段はペレットや牧草を与えます。ペレットは硬さがあるので、歯の伸びすぎ防止や栄養補給にもなります。
体内でビタミンCを生成できませんので、ビタミン類が添加されているものを選びましょう。糖質代謝も苦手なので、糖尿病になりやすいです。
穀物・ドライフルーツが入ったミックスフードは与えないようにしてください。フルーツや穀物は食べやすいので、好んで食べるようになってしまい、すぐに病気になります。
専用のフードでも成分を見て、糖質と脂質を摂りすぎないようにしましょう。牧草は床材やクッション代わりにもなるので、用意しておくと便利です。