デグーの繁殖|交尾・発情、出産・妊娠期間は?

デグーの繁殖、交尾、発情期、妊娠出産、期間、子育てについて。デグーはまだあまりメジャーでないペットなので、ホームセンターやペットショップでも対応が行き届いていないのが現状です。

雄と雌のゲージに分けていなかったり判断が難しかったりして、お家にお迎えしてしばらくすると雌のデグーが出産した、なんてことも実はよくある話のようです。

 

飼い主さんとしてはとても焦るし、困りますよね。デグーを飼うにあたって、繁殖についての正しい知識を持っておくことも大切です。

もちろん、ペットとして飼っているデグーを繁殖させることもできます。その場合は里親を探したり、事前準備をしてから実行しましょう。

 

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デグーの繁殖の前に

ブルーデグーと呼ばれるデグーは、その毛色を出すために、人為的に近親交配などの遺伝子を持たされている為、繁殖に向かないと言われています。

繁殖能力が低かったり、奇形や体の弱い赤ちゃんが生まれる可能性が高いので、避けた方が良いでしょう。

 

一回の出産で3匹〜6匹の赤ちゃんが生まれます。生後1ヶ月で妊娠することもあるので、雄と雌を分けなければいけません。

里親に渡すことができるのならいいのですが、そうでなければ母デグーのゲージの他に、赤ちゃん用の雄と雌のゲージを1つづつ用意しておきましょう。

 

 

デグーのお見合いと交尾

デグーの繁殖は雄雌共に生後6ヶ月〜が良いと言われています。特に雌は体が小さかったり病弱な個体は、繁殖を避けるか生後1年半まで待って十分成長しなければ出産で体力を使う為、危険です。

珍しい特徴として、父デグーも一緒に飼育していれば、巣作りや子育てを手伝うという習性があります。そのためか、相性は重要なようです。

 

何度かお見合いをさせて、しっかり相手を認識させましょう。攻撃したり逃げ回るようなら相手を変えるか、時期を変えた方がいいです。

お互いに受け入れたらしばらく一緒に飼育して、様子を見ます。すぐに交尾をする訳ではないので、つがいにして一緒に飼っているという気持ちで赤ちゃんを待ちましょう。

 

交尾は雄が雌にマウントして行いますが、必ず受精する訳ではありませんし、マウントしているからといって交尾しているとも限りません。

交尾をしている時は、雄が特徴的な珍しい鳴き声を上げるようです。一緒に飼っているうちに自然に妊娠することになります。

 

 

デグーの妊娠

デグーの妊娠期間は3ヶ月で、その間は赤ちゃんの成長の為に母デグーは沢山の栄養を必要とします。出産1ヶ月前になると大きく体重が増加するので、餌と水を切らさないように気をつけてください。

牧草は巣材にもなるので多めに、排泄物で汚れるのを避ける為に牧草フィーダーを使うことをお勧めします。デグー専用ペレットもいつもより多めに与えて下さい。

 

牧草は栄養のあるアルファルファ、エン麦を与えるのもいいようです。妊娠したかどうかは雌のお腹を注意深く観察すると分かるようです。

胎動でお腹の横部分が波打つように動けば、赤ちゃんがいます。雄と雌が一緒に巣作りするのは、妊娠していなくてもする行動です。

 

出産用の巣箱はいつもより一回り大きなものを用意して、妊娠が分かったら早めに設置して慣れさせてあげてください。

妊娠後期には母デグーのお腹はパンパンになり、動くのもゆっくりになります。温度調節に気をつけて、赤ちゃんとの対面を楽しみに待ちましょう。

 

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デグーの出産

母デグーは命をかけて出産します。ところが、雄は出産の匂いがきっかけで交尾しようとすることもあります。

母デグーと赤ちゃんの保護の為に、出産を始めたらすぐに父デグーを別ゲージに分けてください。寂しがるかも知れませんが、大切なペットを守る為に飼い主さんができる事の1つです。

母デグーが自力で出産している間は静かにストレスにならないように気をつけながら見守りましょう。出産前数日から出産後まで、掃除は避けて下さい。

 

 

つがいで飼っている場合

デグーは雄も子育てをしますが、それは次の妊娠にも繋がります。

雌のデグーは体の仕組み上、出産後しばらくは次の妊娠がしやすくなっていると言われているので、出来れば雄と雌を分けて飼う方がいいでしょう。

 

連続の妊娠出産は雌の体力を著しく奪うためです。群れて暮らす動物なので、1匹づつで飼育すると寂しがるのも分かります。

その場合は、去勢・避妊手術をして一緒に飼育する方法を考えて下さい。

 

 

デグーの子育て

デグーの赤ちゃんは、母デグーの栄養がたっぷり入った母乳を飲んで育ちます。赤ちゃんの成長によって差はありますが、約1ヶ月〜2ヶ月間、離乳食を食べながら母乳も飲みます。

母テグーは妊娠期に続き、高栄養の餌を食べさせます。赤ちゃんテグーはそのうちに母テグー用の餌をかじってみるようになるので、少しずつ餌を増やして足りるように気をつけましょう。

 

完全に離乳するまでは、1ヶ月間しっかりと母乳を飲ませましょう。もし極端に成長が遅く、体が小さい赤ちゃんは母乳が上手に飲めていないかもしれません。

様子を見て人工保育に切り替えるか、他の子よりも長く母テグーと一緒にして母乳を沢山飲めるようにして、しっかり育ってから里親に出した方がいいです。

冒頭にもあるように、繁殖には生後6ヶ月〜が最適ですが、生後1ヶ月でも体の構造上、妊娠ができます。

 

しかし、子供の体が成長しきっていない時期の妊娠は体に多大な負担をかけ、最悪の場合産まれてくる赤ちゃんも母体も亡くなってしまう危険が高くなります。

そうならない為にある程度体が大きく育っているなら、生後1ヶ月を目安に母デグーから離して、更に雄と雌にゲージを分けましょう。

里親が決まっているのならその時期を目安に渡すことも出来ます。