日本で見られるデグーの種類と毛色(カラー)、海外でしか見られない珍しいデグー、画像、値段、模様、性格、販売価格、特徴、写真について。
人気急上昇中のペットデグー。人気の高まりと共に、色変わりの品種や模様の入る品種が出てきています。
野生のデグーの種類
デグーは齧歯目デグー科の生き物です。デグー科の中にはデグー属、フサオデグー属などがあります。デグー属の中には、デグー、チリデグー、ペルーデグーの三種類がいます。
フサオデグー属は、フサオデグーの一種のみです。デグーと付くものは、この4種類が存在します。現在ペットとして飼われているデグーのほとんどはフサオデグーだと言われています。
本来ならばデグーと言うとデグー属デグーのことになりますので、ペットのデグーのことはフサオデグーと呼ぶのが正しいのです。
デグー属三種、フサオデグーはそれぞれ生息地や性質、見た目に若干の違いがあるようです。しかしお互いに交配できることから、あまり違いはないとされています。
そのため日本ではあえて分類せず、デグー属三種もフサオデグーも全てまとめてデグーと呼んでいるのでしょう。
ペットで飼えるデグーの種類と色(カラー)
アグーチ
出典:ジモティー
茶色い、野生のフサオデグーの色のことです。ノーマルとも呼ばれます。アグーチとは、中南米に生息するモルモットのような動物のことです。
この動物は美しい毛を持っており、デグーの毛並みが似ていることから、アグーチカラーと呼ばれています。茶色の毛をかき分けると、中には濃いグレーの毛が生えています。
少々地味な印象ですが、人工的に作られた色ではなく野生のままのカラーなので、体が丈夫です。販売価格は4000〜10000円程です。
大人になっていたり人に懐いていないと安価な場合があります。また喧嘩などで尻尾が切れてしまった子も安く売られている場合があります。
安すぎる場合は何か問題がある可能性があるので確認してからお迎えしたほうが良いでしょう。
ブルー
全身がグレーの種類です。アグーチよりも内側の毛のグレー色も薄くなります。色の濃さには個体差があり、濃いグレーの子から薄いグレーの子までさまざまです。
アグーチよりも毛が柔らかい子が多いです。シャンパンアグーチと呼ばれることもあります。
ブルーでも、アグーチの遺伝子を多く持っている場合、子供の頃は茶色だったり、茶色がまだらに混ざっています。大人になると綺麗なブルーになります。
まだまだ珍しいカラーなので近親交配の可能性が高く、体が弱かったり、今は健康でも後々問題が発生する可能性があります。実際、アグーチに比べて体が小さかったり難産の傾向があるようです。
ペットとして改良されたカラーのためか、ノーマルよりも野性味が少なく、穏やかな子が多いとも言われています。販売価格は7000〜20000円程です。
色の綺麗さで値段が変わります。また数年前まではブルーはもっと高額でしたが近年徐々に値段が下がってきているところなので、販売店によって値段に大きな差が出ています。
パッチドアグーチ
出典:なちゅらりずむ
アグーチに、白いまだら模様(パイド)が入った種類です。白よりもアグーチカラーの割合の方が多いです。アグーチパイドとも呼ばれます。
パイドもブルー同様、個体数が少ないので近親交配の可能性が高く、体が弱かったり後々問題が起こる可能性が高くなります。
販売価格は10000〜15000円程です。白の割合が多く、模様の入り方が綺麗な程高額になります。
ホワイトパッチドアグーチ
出典:なちゅらりずむ
アグーチのパイドのうち、白の割合が多い種類です。パッチドアグーチと区別されず、パッチドアグーチ、アグーチパイド、呼ばれることもあります。
販売価格は20000円〜30000円程です。
パッチドブルー
出典:なちゅらりずむ
ブルーに白のまだら模様が入った種類です。白よりもブルーの割合の方が多いです。ブルーパイドとも呼ばれます。
販売価格は15000円〜20000円程です。
ホワイトパッチドブルー
出典:インクリーズ
ブルーのパイドのうち、白の割合が多い種類です。パッチドブルーと区別されず、パッチドブルー、ブルーパイドと呼ばれることもあります。
販売価格は25000円〜35000円程です。
海外の珍しい種類のデグー
海外、特にヨーロッパではデグーの飼育が盛んで、日本にはまだ入ってきていない珍しいカラーがいるのでご紹介します。
ブラック
出典:Browsing Digital Media on DeviantArt
全身真っ黒な珍しい種類です。
日本でブラックとして販売されていることもあるようですが、色の濃いアグーチのようです。完全なブラックはまだ日本では見られません。
ホワイト
体が真っ白です。耳には色が入り、顔にも薄っすらと色が入ります。ホワイトパッチドの延長だと考えられます。
体がほぼ白で若干の色が入り、顔は色が多く入る、ホワイトに近いホワイトパッチドは日本でも入手可能です。
体が完全な真っ白は個体は日本ではまだほとんど見られません。
サンド
出典:Pinterest • 世界中のおしゃれアイデアまとめ
全身が砂漠の砂の様な明るい茶色です。キンクマハムスターを大きくしたような見た目です。
世界に数匹しかいない、超珍種です。どのようにして生まれたカラーなのかしっかりわかっていません。
さまざまな個性豊かなデグーがいるのは嬉しいですが、人気が急上昇したことにより近親交配の可能性があるのは心配ですね。
今よりもデグーが一般的になり色変わりの個体数も増え、近親交配しなくても良くなるように期待しましょう。