小動物で1人暮らしの人に最近人気のフェレットですが、実際フェレットをどうやって飼えばいいのか。
飼う際に気をつけなければならないことなど、フェレットの飼い方についてご説明します。種類や性格、特徴、臭い、人気の理由、値段、費用、オスとメスの違いなど。
フェレットを飼う前に知っておくべきこと
なつくの?
フェレットは犬みたいに大きい声で鳴くことはありません。小さいので1人暮らしのアパートなんかでもスペースをあまりとらないので人気のようです。
そして、フェレットは20時間睡眠をとるので社会人で忙しいという人でも大丈夫です。
散歩をせずとも1時間ほどケージからだしてあげてあそんであげるだけでも十分な運動になるので飼い主としては癒しの時間をつくることができます。
そして、フェレットは小さいわりには飼い主を理解でき、ある程度芸を覚え、名前を呼んだらきてくれるようになる賢さと擦り寄ってくるなつき具合が人気の理由のようです。
オスとメスの違い
フェレットのオスとメスでは性格が違い、オスの場合はマイペースで落ち着いた仔が多く、メスは活発で、臆病な性格をしている仔が多いです。
オスの場合、マーキングをする習性があるので犬のように足を上げて排泄をします。
ペット初心者の方はできればオスを飼うことをオススメしますが、少し手がかかってもいいから小柄でマーキングしないメスがいいという方はメスを選ぶといいでしょう。
種類別の販売価格
フェレットにはさまざまな種類がいて、そのフェレットの見た目や性格、大きさなどによって値段もかわってきます。
- カナディアンフェレットは2万円程度
- パスバレーフェレットは2万円~4万円程度
- マウンテンビューフェレット、ルビーフェレットは5万円~7万円程度
- ニュージーランドフェレットは6万円~8万円程度
- アンゴラフェレット、ホワイトファーブラックアイのマーシャルフェレットは10万円を超え
ペットとしてのフェレットの飼い方
暑さが苦手?飼育環境と温度調節
フェレットは発汗機能を持っていないので、体温調節が苦手で暑さに非常に弱く、暑い場所にケージを置く事や室温が高い場合には熱射病になりやすいので、注意しましょう。
特に室温が33度以上になると、フェレットは耐える事ができずに死亡する事もあります。
なので、常に室温には注意を払い、適度温度を維持して高温にならないようにしましょう。また、日中に家を空ける人で、長時間エアコンなどを使えない人は飼育をあきらめた方が無難です。
フェレットは、生まれた時には肉球に汗腺がありますが、政吾暫くすると感染がなくなってしまうので、汗をかく事で体温調節をする事ができません。
理想的な室温は15~25度、湿度は45~55%です。
人によっては、寒いと感じる人がいると思いますが、フェレットを暑さから守る為にも室温をフェレットが過ごしやすい温度にする事は大切です。
初期・飼育費用
基本的にフェレットはケージの中で飼います。
ケージやケージの中に必要なトイレや給水器、エサやフェレットの遊び用具など、いろいろ含めて大体4万円~5万円ほどが目安です。
先ほどのペットショップで売られているペットの代金も含め、初期費用には大体10万円程度と思っておくとよいでしょう。
そして、フェレットを飼う際にフェレットはどれくらい生きて、フェレットを飼う間にどれくらいの費用がかかるのか、皆さん気になると思います。
フェレットのエサは月に大体3000円~4000円ほどです。トイレなども含めると大体5000円程度になるでしょう。
フェレットの寿命は6年~11年ほどといわれています。月5000円ずつで8年生きると48万円ほどになります。
そして、フェレットを飼う上で病院の医療費、維持費が必要になります。
医療費は健康診断や予防接種、フェラリア予防のほかに、病気にかかったときの病院代などです。
フェレットの病気の症状や原因、対処法は「フェレットのなりやすい病気」を参考にして下さい。
維持費はペットのケア用品や夏や冬のときの温度調整のためのエアコンなどです。
ケージ
フェレットのケージは、水槽のケージでは環樹が不十分なのでメッシュケージを使用する事が理想的とされます。
さらに、フェレットは5㎝以上の隙間があれば脱走できるので、荒い目のケージは使用せずに、5㎝以下の細かいケージを利用するようにしましょう。
また、理想的なケージの広さは、55~75×45~50×15~40㎝のワイヤーメッシュケージとされます。ただ、フェレットはケージを齧る事があり、歯が折れるなどのけがをする事があるので、注意しましょう。
フェレットのケージにはハンモックやタオルなどを入れるといいとされます。その理由は、ケージの中にハンモックやタオルなどを入れると、フェレットはその中で休むのでハンモックやタオルを入れるようにします。
エサ入れを置く場合には、フェレットは餌や床材を散らかしたり、餌の上に載って食べるという習性があるので、エサ入れははめ込み式か壁掛け式がよいとされます。
さらに、ひっくり返す事ができないように重いものを使用する事も1つの方法です。
また、水入れは排泄物によって水が汚染される可能性があるので給水ボトルがベストとされます。
餌の与え方と頻度
フェレットは、犬や猫に比べて消化管が短く単純なので、食後3時間で消化排泄されます。なので、フェレットの食餌は高エネルギーで消化性が高いものが適しているとされます。
フェレットの食餌は、フェレット専用のフードを利用します。
中にはドッグフードやキャットフードを使用する飼い主もいると思いますが、フェレットにとってはドッグフードは低タンパク質で、キャットフードは脂肪が低く、灰分が高く過ぎるので、与えるのは避けましょう。
食餌の回数は、1日に9~10回食べさせることが好ましいとされます。
また、フェレットの排泄物の臭いは、食餌の種類によって違ってくることがありますが、どの食餌がいいのかがよく判っていません。
ただ、市販の消臭効果のある食事は効果があったという飼い主もいるので、排泄物の臭いを消したいと思う飼い主は使用してみるのも1つの方法です。
餌の種類が多くてどれを与えたら良いか分からない、悩んでいる方は「フェレットのおすすめフード」を参考にしてください。
掃除
フェレットはマーキングをする動物で、おしっこをケージなどに付けるという習性があります。
さらに、付着した尿は強い悪臭の原因になるので、消臭剤や除菌剤が配合された専用クリーナーを使って定期的に掃除する必要があります。
また、あまり掃除する時間がないという場合は、ケージの床にペットシートを敷いて毎日取り換えるようにします。
さらに、フェレットの尿は意外に遠くまで飛びます。
なので、飼い主からするとまさかと思う場所にまでおしっこが飛んでいることも多いので、ケージ周辺の掃除も必ず徹底して行う必要があります。
掃除をする頻度は、臭いを抑える為に毎日を行うのがベストです。また、ケージの周りは3日に1回の頻度で行う必要があります。
臭い対策
香水や芳香剤などの強い臭いのものをケージや周辺に吹きかけると、鋭い臭覚をもっているフェレットにとってはストレスの原因になります。
また、ストレスが溜まるとフェレットの体臭が強くなるので、さらに悪臭が発生することになるからです。
なので、フェレットの臭いを香りでごまかすのではなく、掃除をする事によって匂いを抑えるようにしましょう。
まとめ
ペットを飼う上で、これくらいの費用が用意できないと思う方、世話ができないと思う方はもう一度考え、十分にお金と余裕ができたときに飼うことをオススメいたします。
大丈夫だ、という方は是非このかわいいフェレットをおうちに迎え入れて、いっぱいかわいがってあげてください。