ハムスターの種類や性格、行動、仕草、気持ち、怒ってる、リラックス、威嚇、警戒、運動などについて。小さな体で愛くるしい仕草を見せてくれるハムスター。比較的飼いやすく、体が小さいことからほかのペットに比べると飼育スペースも小さくて済み、大人から子どもまで大変人気のあるペットです。
ハムスターが見せてくれる行動や仕草は可愛らしいだけでなく、彼らの意思表示でもあります。
ハムスターとは?
ペットとしてのイメージが強いハムスターですが、げっ歯目ネズミ科キヌゲネズミ亜目に分類され、野生ではトンネルを掘り、昼間は地下の巣穴で生活しているネズミの仲間です。
夜行性のため、夕方から夜、朝方にかけて地上に出て活動しています。
ずんぐりとした丸みのある体型で尻尾は短く、ほかのネズミの仲間に比べると木登りなど立体的な動きは苦手ですが、小さな体のわりにかなりの長距離を歩いて活動することが知られています。
また、ハムスターは視力が良くない分、聴覚や嗅覚が発達しているという特徴がありますが、飼育の際は高い場所から落ちるといった危険がないよう、ケージ内やケージから出すときなどは十分注意してあげましょう。
また、種類にもよりますが、縄張り意識が強く、よほど相性の合う個体同士でないとケンカが起こりやすいので基本的に1つのケージに1匹で飼うのが安心です。
種類と性格
ハムスターと一口に言っても、種類やカラーは様々。
種類によって性格も変わってくるため、ハムスターと仲良くなるためには仕草から気持ちを読み取るだけでなく、種類による性格の違いを把握しておくことも欠かせません。
個体差もありますが、その種による生まれ持った性質もありますので参考にするといいでしょう。
存在感のある大きさと、白と茶のノーマルのほかキンクマハムスターやカラーハムスターなどカラーバリエーションも豊富で人気者の「ゴールデンハムスター」は温和で人懐っこい性格も魅力。
また、ゴールデンと並び、知名度も人気も高い「ジャンガリアンハムスター」もハムスターの中では温和で人懐っこい性格が魅力の種類です。
サファイアブルーやパール、プディングなどカラーバリエーションも豊富。
一方、ジャンガリアンに似ていますが野生味の強い種である「キャンベルハムスター」は臆病で警戒心が強く、少々気性が荒い一面があります。
ベビーの頃から育てるのが理想的。無理強いしたりせず焦らずに向き合って慣れてもらうようにしましょう。
尾が長く、”モンゴルハムスター”という別名でも知られる「チャイニーズハムスター」は頭が良いということでも有名。
おとなしく、人に対しても興味を持ってくれる性格ですが、賢い分、一度恐がらせるようなことをしてしまうとそれを学習し、なつきにくくなってしまうことも。
最初は嫌われてしまわないよう、慎重に接するようにしましょう。
ハムスターの中で最も体が小さい「ロボロフスキーハムスター」は神経質で臆病な性格の個体が多く、動きも素早いのでスキンシップにはあまり向かない種でもあります。
小さくて愛らしい姿や仕草を鑑賞したいという方向きのハムスターと言えるでしょう。
ハムスターの仕草・行動の意味と気持ち
毛づくろい(くしくし)
起きたときやごはんを食べた後など、リラックスしているときは毛づくろいを始めます。
ただし、毛づくろいには清潔にするだけでなく、自分のにおいを体につけて安心するという意味もあり、特に人前で頻繁に顔を洗う仕草などを見せるときは緊張したりストレスを感じている場合も。
周囲の状況も見回してストレスを感じているようなら一度落ち着かせてあげましょう。
また、体をのばして寝そべったり仰向けで寝るのはリラックスして安心している状態ですが、ハムスターは暑さが苦手なので夏場などであれば気温が高くてつらいと感じていることも。
飼育温度も見直してみるようにしましょう。
ケージを齧る・登る
ケージの金網をかじったり、ケージ内を登ろうとしたり、うんていのような動きをしたりするときは運動不足でストレスがたまっているサインでもあります。
回し車やケージの外で遊ばせてあげる時間などが十分かどうか見直してみましょう。
立ってキョロキョロ
耳を立ててあたりを見回したり、前足を上げて首をすくめる、後ろ足で立つといったポーズは周りを警戒しているときの仕草です。
一点を見つめているように見えることもありますが、ハムスターは聴力が発達しているため、聞き耳を立て、遠くの音も拾って警戒します。
また、回し車で突然止まってこのような仕草を見せるのは遠くまで来たつもりになっているため、適度に周囲を警戒する必要があるからと言われています。
目を合わせない
慣れていないハムスターは恐怖から目を合わせないようにするため背を向けることも。
見つけたものを横取りされないようにするためという場合もありますが、耳が寝ていたり、怯えている様子ならそれ以上恐怖を与えないように接しましょう。
鳴く・噛むは怒ってる
ハムスターは普段鳴くことはありませんが、怒っているときや興奮しているとき、威嚇するときなどに”キーキー””キュッキュッ””ジージー”と鳴くことがあります。
ひっくり返って”キーキー”鳴くことも。怒っていたり嫌がっているサインですので無理強いせず一度落ち着かせましょう。
ハムスターは噛む力が強いので噛まれないように注意が必要です。
また、ハムスターは恐怖を感じて攻撃するときはもちろん、興味をもったものを調べるために噛んでみることもあります。
うっかり噛まれることのないように気をつけましょう。一方、今までなついていた個体が突然噛むようになった場合はケガや病気によって攻撃的になっていることも考えられます。
そのような場合は軽視せず、体に異変がないかどうか健康チェックを行いましょう。ハムスターは基本的に鳴かない分、気持ちを知るためには仕草をよく観察してみることが大きなヒントになります。
また、とても小さい体で大きな私たち人間を相手にしているのですから、そんなハムスターの気持ちを想像し、思いやりの気持ちをもって接することも大切です。
いつも愛情を持って接し、ハムスターともっと仲良くなってください。