ピーターラビットのモデルとなったネザーランドドワーフですが、カイウサギの中でも小型でお世話しやすい種類です。ネザーランドドワーフの飼い方、大きさ、値段、餌、性格、飼育に必要なもの、病気、名前などについて。
見た目も抜群に可愛く、小さい耳と丸っこい顔が特徴で、ふわふわの毛が魅力です。
ネザーランドドワーフの大きさなどの特徴
体長25センチ、体重1キロ前後というとても小さな種類で、メスの方が少し大きくなります。カイウサギの人気ナンバーワンで、値段は2万円〜7万円です。
豊かな毛色も特徴で、キレイ好きということもあり体臭も殆どありません。一人暮らしやアパート暮らしでも飼えるコンパクトさと、室内飼いに向いている性質が人気の理由です。
好奇心旺盛で遊び好きな性格ですが、最初は特有の警戒心が強く、飼い主さんに慣れるのに時間がかかることもあります。
しかし、慣れてしまえばとても甘えん坊になるツンデレな性格を秘めているのも魅力の1つです。
ウサギと一緒に遊びたいという人に向いている種類です。頭が良く、自分の名前を覚えたりトイレの躾もさほど苦労せず教えられます。
ネザーランドドワーフの飼い方
飼育に必要なもの
小柄な種類のネザーランドドワーフは、大きな場所を必要としないので、普通のウサギ用ゲージで十分飼育できます。
木製の小屋、餌入れ、トイレはゲージの中に設置して、ウサギ用のウォーターボトルを外側からセットします。餌入れはひっくり返し防止のために陶器製のものをおすすめします。
ポイントはあまり大きくないものを用意することで、大きすぎると動き回る邪魔になったりトイレにしてしまったりすることがあります。
またウサギに必須の牧草は壁面にセットするタイプのものがゲージを広く使えて良いでしょう。遊び好きなネザーランドドワーフは、おもちゃを1つ入れてあげたいですね。
お世話・餌
餌は牧草が主食になります。牧草はカロリーが低く繊維質が豊富で、ウサギにとって必要不可欠ですので食べるだけ与えましょう。
個体によって好みがあり、硬い牧草が好きでバリバリ食べるウサギや、逆に硬いものが苦手で少し柔らかい方が好きなど、どれが自分のウサギにあっているか選んであげるのも飼い主さんの役目です。
補助的に体重の4パーセントのペレットと野菜、果物を食べさせると良いです。与えてはいけない野菜は意外と多く、芋類はデンプンを分解できないので禁物です。
意外にもキャベツ、レタスは水分が多すぎて下痢の原因になりますし、ねぎ、にんにくは赤血球を壊してしまい貧血になってしまうのであげてはいけません。
果物は柑橘類を避け、りんご、梨、パイナップルなどは消化を助ける働きがあるので少量食べさせることが、食欲増進させます。あくまで主食は牧草です。野菜や果物はおやつ程度に与えて下さい。
もし牧草をあまり食べなくなったら、他のものを与え過ぎということになります。少し控えましょう。小柄なので排泄物の匂いも少ないですが、掃除はマメにしましょう。
トイレに砂を使うなら、固まらないタイプのものを使用して下さい。体にくっついてしまうことがあります。
ネザーランドドワーフのなりやすい病気
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毛は長くない種類ですが、時々ブラッシングしてあげましょう。換毛期は抜け毛が多くなりますので、マメな手入れが毛球症の予防になります。
毛球症は、毛づくろいの際に口の中に入った抜け毛がお腹の中に溜まり、詰まってしまう病気です。食欲がなくなる、糞が少なくなるなどの症状が見られます。
ネザーランドドワーフは顔が丸くて小さい特徴から、不正咬合になりやすいと言われています。主食の牧草や齧り木で歯の伸び過ぎを防ぎましょう。
不正咬合になると餌をうまく食べられなくなり、食べこぼしが増えたり食べる量が減ってしまいます。
ネザーランドドワーフの選び方は値段と名前
出典:ペット生活
生体を購入する場所は、大抵は近くのペットショップ又はホームセンターが多いでしょう。この時に気をつけたいのは値段と名称です。
ネザーランドラビット、ドワーフラビットなど名前が少し違っていたり、価格が2万円以下のものは混血の可能性が高いです。
血統書がついているものは間違いなくネザーランドドワーフですが、名前がネザーランドドワーフでも実は混血の生体も数多く存在します。
混血でもネザーランドドワーフの特徴が濃く、見た目も殆ど同じに見えて性格も差異ありません。何か劣っているわけでもないので血統書にこだわらないのであれば問題ないでしょう。
ただ、成長すると2キロ前後まで大きくなったり、耳が少し長くなるものもいるようです。お店に購入に行く時は、夕方が良いです。
本来夜行性なので寝ている昼間よりも動き回る夕方の方が、健康状態の良し悪しが判断しやすいからです。
また個体によって性格も差があるので、飼い主さんに興味を示すウサギを見つけやすいという点でも、夕方がオススメです。
ネザーランドドワーフは最初の頃、どうしても警戒心が出て懐くのに時間がかかる個体が多いです。しかし生後8週〜12週未満の頃にお迎えすると、まだ警戒心が薄いと言われています。
子ウサギは飼育状態が安定しておらず体調を崩しやすいですが、栄養管理と温度設定、ストレスをなるべく与えないようにして、元気に成長させましょう。