熱帯魚の病気と症状|白点病、エラ病、松かさ病など

熱帯魚のなりやすい病気の種類と症状、対処法、予防法、原因について。熱帯魚がかかりやすい病気は白点病、エラ病、松かさ病など。

温度管理、寄生、水温、エラの色、餌を吐く、水質、尾がボロボロ、ヒレが溶けてるなどの症状。

 

水槽も立ち上がり、好みの熱帯魚ちゃんを迎え入れたあなた。美しい水草の中を優雅に泳ぐわが熱帯魚たち。これからのお世話のことを思うと胸が弾むような気分ではないでしょうか。本当に何時間見ていても飽きないですよね。

それこそが熱帯魚、アクアリウムの最高の癒しなのです。餌をパクパクする表情、他種の熱帯魚との混泳する姿など、挙げだしたらきりがないってくらい実に魅力たっぷりです。

 

しかし、そんな愛する熱帯魚が一晩で全滅してしまったら…美しかったヒレがギザギザのぼろぼろになってしまったら…きれいな体表に一点、変な虫がついていたら…

想像しただけでも恐ろしいですよね。今回はそのようなことにならないように病気の種類と、もしなってしまったときの対処法をまとめていきます。

 

その前に、これはどんな水槽にも共通して言えることなので先に書いておきます。

熱帯魚にかかわらず、飼育している生き物を病気で苦しませないためには毎日のふれあい、観察が最も効果的です。どんな薬よりも飼い主のペットに対する愛情が大切であることを前提とさせてください。

 

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熱帯魚がかかる病気と症状

 

白点病の症状と対処法

管理の行き届いていないペットショップでは、この病気にかかってしまっている個体を見かけることがあります。実際に飼育している場合でもかかったことがある人も多いと思います。

原因は熱帯魚に寄生する繊毛虫が、熱帯魚の体表に侵入することから始まります。

 

非常に強い繁殖力で、ヒレから見られた点はあっという間に体全体に広がり、放っておくと白い粉まみれの熱帯魚になって、やがて体力を奪われ死んでしまいます。

感染力が強いのも特徴で、健康なほかの熱帯魚にも寄生するため、水槽全体に広がってしまうこともあります。この虫に感染しやすくなるのは水温の低下による個体の体力の低下です。

 

熱帯魚がかゆがったり、水槽のあちらこちたに体を擦り付けるように泳いでいたりするのを見たら、すぐに治療するようにしましょう。

病気を発見したら、まずは水温をあげます。具体的には27℃以上がいいでしょう。

 

水槽全体に広まっていないようだったら、投薬せずに、加温と換水で様子を見ます。

初期であればほとんどこれで解決します。投薬を行う場合は、グリーンFメチレンブルーなどを用います。使用方法などはよく説明を読み、自己判断で使用することがないようにしましょう。

 

 

エラ病の症状と対処法

症状は呼吸が速くなり、エラの一部が白くなったり変なものが付着したりしているので、よく観察していれば発見することができます。

餌も吐き出すことが多いです。エラの一部が出血し、呼吸ができなくなってしまいます。

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活動も鈍ります。元気がなく、エラが正常に機能していないようであればこの病気を疑ってください。

この病気の一番の原因は水質の悪化です。毎日大好きな熱帯魚を観察している飼い主であれば重症化させる前に熱帯魚を助けることができるでしょう。

 

もし病気を発見したら、一刻も早くエアーレーションをして水中に酸素を溶け込ませてください。

そして薬を使います。グリーンFなどが効果的です。ほかにも多数出ているので、常備しておくと安心ですね。魚を苦しめる前にしっかり水槽のメンテナンスをしましょう。

 

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松かさ病の症状と対処法

尾がボロボロ、ヒレがとけているような感じ、体全体が松ぼっくりのよう…などの症状が見られたらこの病気を疑い、早期治療を心がけましょう。

初期症状の段階では食欲もあって泳ぎもほんの少し遅くなる程度なのであまり気がつかないかもしれませんが、小さいできものを見ることができる場合がありますので、注意深く観察してあげてください。

放っておくと、身体の機能が正常に機能しなくなり、死亡します。水の全替え、投薬で様子を見ます。

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まとめ

今回は代表的なものを紹介しました。先にも書きましたが、毎日の観察とお世話が一番の予防であり、いち早く病気を発見し、結果的に熱帯魚を長生きさせることになります。

ろ過装置が完璧で、完全に水が出来上がった状態であったとしても油断せずに、それぞれの個体のえさの食いつきから泳ぐ様子をよく観察してあげてください。

 

言い方を変えれば、この時間こそが魚とのふれあいの時間となり、アクアリストにとって至福の時のはずです。

また、もし病気になってしまった場合は投薬も一つの手段ではありますが、まずは換水、加温、塩水浴など、すぐにできることを講じて、一秒でも早く苦しみから解放させる努力をしてあげてください。

熱帯魚をペットとして選択したということは、家族として迎え入れたということです。自分の子どもが発熱した時や発疹をしたときに放っておく親がいないのと同じように、飼い主様も魚に愛情をもって大切に飼育してあげてください。

 

死んでしまったらまた買えばいいや、では飼育技術はいつまで経っても上達せず、命を無駄にしてしまいます。少しでも長く大好きな熱帯魚と素敵な毎日を過ごしていただければと思います。

また、これは病気とは関係ないかもしれませんが、迎え入れたペットは飼い主の責任で最後まで飼育しましょう。