うさぎの懐かせ方、なぜ懐いてくれないのか、なつかない原因、懐いた時の行動について。等をご紹介します。うさぎは犬や猫と違い野性味の強い動物です。毎日お世話していれば自然と懐くような生き物ではありません。
毎日愛情を持って接し、しっかりとスキンシップをとればきちんと懐いてくれます。
うさぎが懐かない原因
急な動作、音を立てている
うさぎはとても臆病な生き物です。野生では捕食される側の生き物なので、少しの物音にも敏感に反応します。
飼い主さんが急に動いたり、急に物音を立てることが多いと、飼い主さんを怖い存在だと思ってしまいます。驚かせないことが、うさぎを懐かせる上で一番大切なのです。
飼い主さんが怯えている
うさぎのお世話をするとき、飼い主さんが怯えているとうさぎにも伝わってしまいます。
お互いビクビクしていては、仲良くなれるわけがありません。気持ちを落ち着かせ、リラックスしてうさぎと接してください。
無言でお世話している
うさぎは言葉を話すことはできませんが、飼い主さんの声を認識することはできます。
うさぎは目があまり良くないので、音と匂いを頼りに生活しています。無言でお世話するとうさぎに飼い主さんの感情が伝わらず、不安になってしまいます。
優しく声をかけながらお世話することで、飼い主さんの声を認識し、この声がするときはご飯がもらえるとき、ケージから出してもらえるときだと早く覚えてくれます。
無理矢理抱っこする
うさぎは本来、抱っこされることを好みません。
しっかり信頼関係が築けていないうちに無理矢理抱っこしてしまうと、嫌なことをする人だと覚えられてしまい、飼い主さんを警戒するようになります。
お手入れのために抱っこは大切ですが、信頼関係が築けてからにしましょう。
スキンシップ不足
飼い主さんのことをお世話してくれる人だと認識しても、スキンシップを取らなければただのお世話係になってしまいます。
うさぎを「飼育する」のではなく「一緒に暮らす」のであれば、毎日のスキンシップは欠かせません。
過去に嫌なことをされた
大人になった子をお迎えした場合、または懐かないまま大人になった場合、小さい頃に人間に嫌なことをされた記憶が残っていると、なかなか懐いてくれません。
こういった子を懐かせるのは、仔うさぎを懐かせるよりずっと大変です。より慎重に接し、その子が何を嫌がるのか把握する必要があります。
うさぎがなつくには?
おどかさない
飼い主さんに早く懐いてほしいと思うのは当然ですが、うさぎをお迎えしたらまずは新しい環境に慣れてもらうことから始めないといけません。
知らない場所で、知らない人がいるのですからうさぎは不安でいっぱいです。安心できる環境でないと人間を信頼してくれる訳はありません。
まずは急な動作や大きな音で脅かさないように気をつけ、なるべくうさぎのことを見過ぎないようにそっとしておいてください。
何度も覗くと警戒され、懐くのが遅くなってしまいますので注意してください。ケージの中には隠れられるハウスを入れてあげてください。
何かに驚いたときに隠れられる場所がある環境でないと、安心できないからです。ずっとハウスに隠れて出てこない子の場合、少しだけ隙間をあけてケージを布などで覆ってみてください。
誰からも見られない環境であれば出てくる可能性が高いです。そして徐々に隙間を多くし、最終的には布は外します。
最初は飼い主さんがちょっと動いたり少しの物音でびっくりすると思いますが、慣れれば徐々に動じなくなります。
どの位で慣れるかはその子次第ですが、お迎えから最低でも1週間くらいはそっとしておいた方が良いでしょう。
飼い主さんに慣れてもらう
新しい環境に慣れてくれたら、次に飼い主さんが近づいてくることに慣れてもらいます。環境に慣れるのと同時に飼い主さんの存在にも慣れてくれる子もいますが、人間が近づくと隠れてしまう子もいます。
そういう子の場合、ご飯やおやつを持って近づいていけば、飼い主さんが来ると美味しいものがもらえると覚えて、徐々に自分から寄ってきてくれるようになります。
同時に優しく声をかけてあげると、飼い主さんの声も認識してくれます。名前を呼ぶと、自分の名前も覚えてくれるでしょう。
必ず大きな足音でびっくりさせないよう、ゆっくりと近づいてください。またケージを床に置いている場合、しゃがんでなるべくうさぎさんと目線の高さを合わせてください。
うさぎがなついてきたら
撫でてあげる
うさぎは、目の間から頭にかけてを撫でられるのが好きな子が多いです。飼い主さんに近づいてきてくれるようになったら、優しく声をかけながら撫でてあげてください。
気持ちよさそうにうっとりするでしょう。撫でてもらえることで、さらに飼い主さんに近づいてきてくれるようになります。しかし急に手を上にあげるとびっくりさせてしまいます。
まずは手の甲をうさぎの鼻に近づけて匂いを嗅がせ、それからゆっくり手を上に移動し撫でてあげてください。もし撫でられるのが好きでない場合は無理に撫でないでください。嫌われてしまいます。
膝の上でご飯をあげる
ご飯やおやつを見せたり匂いを嗅がせ、飼い主さんの膝の上に誘導します。膝に乗ったら、そのまま膝の上で食べさせてください。飼い主さんの膝の上に乗ればいいことがあると覚えてくれます。
食べ終わった後も優しく撫でてあげてください。膝の上でリラックスさせることで、膝の上=食事の場所、ではなく、膝の上=ご飯もあり安らげる場所、と覚えてくれます。
膝の上=食事の場所、と覚えてしまうと、食べ終わったらすぐにいなくなってしまいます。
うさぎが懐いた人にしかしない行動
うさぎさんが本当に懐いたのか、安心しているのか不安になると思います。うさぎさんの気持ちを見極めるポイントをお伝えします。
耳を寝せている
うさぎさんは耳で危険を察知する生き物です。耳をピンと立てているときは警戒していますが、耳を寝かせているときはリラックスしているときです。
飼い主さんが近くにいても耳を寝かせていたら、飼い主さんを警戒していない証拠です。
誰もいない時は耳を寝せているのに近づいたらピンと立てる場合、環境には慣れていて飼い主さんにはまだ慣れていないということになります。
手を舐める
撫でてほしいとき、かまってほしいときは飼い主さんの手を舐めてきます。飼い主さんのことが大好きな証拠です。
アゴでスリスリしてくる
うさぎさんのアゴの下には臭腺があり、アゴを擦り付けて匂いをつけることで縄張りを主張します。
飼い主さんに匂いをつけてきたら、うさぎさんは、飼い主さんは自分のものだと思っています。
鼻でツンツンしてくる
かまってほしいときには鼻でツンツンつついてきます。これをしてもらえたら、しっかり懐き、仲間だと思ってくれている証拠です。
うさぎさんを懐かせる一番のポイントは、驚かせないこと、安心させることです。
優しく接すれば時間はかかるかも知れませんがしっかり懐いてくれます。懐かないと諦める前に、飼い主さん自身の行動を見直してみてください。
うさぎさんを驚かせる、不安にさせる行動をとってしまっているのではないでしょうか。