アヒルの繁殖|産卵・発情・交尾の期間や時期

アヒルは、食用と羽の利用のために品種改良された鳥です。今回はアヒルの繁殖方法、発情期、産卵期、交尾について紹介します。

 

 

アヒルの繁殖

アヒルは種として脆弱

それは家禽として利用されることを意味し、そもそも生物として生きる事を考慮されていないことを意味します。

従って、アヒルは繁殖についても脆弱さが目立ちます。家禽においては、この部分は人間が効率よく担っているからでしょう。

自然に放っておいて雛が生まれて育つと言うことはほとんどありません。

 

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成長の度合いと発情期・交尾

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アヒルの雛は生後5ヶ月から6ヶ月で卵を埋めるようになります。

しかし繁殖に適するほど成熟するには、生後6ヶ月から7ヶ月は必要です。

 

一方雄は、さらにそれより成長が遅い傾向があります。

発情期は、早春から秋にかけてで、この時期交尾をします。

 

アヒルは群れで生活する性質があります。そこで、群れで飼育した場合、その中に最も成長がよく、強い個体(通常は雄)が群れのリーダーとなり、その群れでの交尾は、この雄に集中する傾向があります。

 

他の雄も交尾をしようとしますが、リーダーがいると追い払われてしまいます。

また雌も成長の度合いが違うため、最も成長が適した個体に交尾が集中する傾向もあります。

 

複数の雌がいても、いつも雄が追いかけるのが1羽に集中するという事が起こります。

一方、雌の方も成長の適した雄を選ぶ傾向があります。

 

雄の成長が雌より遅いため、雌が初めての発情に至った時期には、同時期に孵化した雄では成長が足りません。

そのときもし年上の雄の個体が近くにいれば、それが群外の個体であっても、交尾だけは行われるという事が起こります。

 

 

産卵

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雌は成鳥に達すると産卵を始めます。ペースは2~3日に一度から、毎日という個体もあります。

ニワトリと同じで、交尾の有無に関係なく、同じペースで産卵します。

 

産卵をし始めた若い鳥は、産卵間隔が不規則で、卵も殻がぶよぶよだったりと定まらない傾向がありますが、徐々に産卵間隔が定まり、殻も固く安定してきます。

産卵期間は長く、1年中に及ぶ場合もありますが、春から秋という事が多いようです。

 

換羽(羽が抜け替わる)時期には、産卵が止まります。

産卵は雌が成鳥に達してから数年(2年から3年くらい)に見られ、その後は卵を産まなくなります。

 

 

 

無精卵と有精卵

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雌は生後5ヶ月から6ヶ月で卵を産み始めますが、交尾していない雌の卵は無精卵で、雛が育つことはありません。

性成熟に達する生後6ヶ月から7ヶ月頃から雌は交尾するようになり、その後は有精卵を生む可能性が高まります。

 

無精卵か有精卵かは、見た目では判断できません。

わかるのは抱卵後(もしくは孵卵器で暖めた後)で、一度取り出し、暗い部屋で下から光を当ててすかすと、有精卵の場合は、中に血管が作られたのが透けて見えます。

一方無精卵では何も見えません。

 

 

抱卵の習性を失っている雌

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アヒルは、産卵から30日弱で雛が孵化します。

しかし、改良種であるところのアヒルには、抱卵の習性が失われていると言われます。

 

例え一時抱卵の様子を見せても持続せず、気まぐれに終わってしまうことがほとんどのようです。

従って、アヒルの自然繁殖は難しいといえます。(たまに抱卵する個体もいますが少数派です)

 

産卵した後、卵をほっぽらかしにして遊びに行ったり、蹴飛ばしてしまったりすることがよく見られます。

壊されないうちに回収するしかありません。

 

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孵化は孵卵器・問題も多い

そこで、雌のアヒルが産んだ卵を孵卵器によって孵すという方法が考えられます。

発泡スチロールと電気アンカという方法で挑む人もいるようですが、温度調整が難しいため、手作りの孵卵器での孵化はおすすめできません。

 

孵卵器は1万円前後から5万円前後で市販されています。

孵卵器の大きさ(一度に入れることのできる卵の数の違い)や、熱がまんべんなく回るように、定期的に卵の角度を変える調整(転卵)を、手動でするか、機械に任せるかなどの違いで、価格が変わります。

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ただ転卵は、1日最低でも4回、90度ずつ行うことや、孵卵器が置かれている部屋の温度が、孵卵器内の温度にも影響するため、季節によって部屋の温度を調整すること、さらに孵卵の行程に従って転卵の方法を変えたり等、細かい調整が必要になります。

 

そして、孵化が成功しても、問題に直面する場合もあります。

それは、雛が奇形であるケースが少なからずあることです。

 

野生種の鳥の卵であれば、機械による孵卵が奇形の原因と考えられますが、アヒルの場合は、既に抱卵の習性も失っていますし、自然の生態をかなり変えられた状態にありますので、果たして孵卵器そのものだけが奇形の原因かどうかはわかりません。

 

卵そのものにも問題があるかもしれません。いずれにせよ、雛が奇形であるかどうかは生まれてみなければわかりません。

時によっては生まれたときには正常に見えても、育てていくうちに異常を発見する場合もあります。

 

しかし、ペットとして飼った以上、奇形のある雛でも最後まで飼う義務があることに代わりはありません。

しかし、現実の飼育は楽ではありません。奇形であれば寿命も長くはないかもしれませんが、半年足らずでアヒルは成鳥に達しますし、成鳥のアヒルはかなり大型の鳥です。

 

自分では歩けなかったり、えさを食べさせなければならないような成鳥のアヒルの世話をしていくのは、生半可ではありません。

そのような覚悟がなければ、孵化はあきらめるべきでしょう。

 

 

卵はおいしくいただく

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繁殖が難しいアヒルですが、卵をおいしくいただく事ならできます。

アヒルの卵は、鶏の卵より一回り大きく、味は濃厚で食べ応えがあります。

 

新鮮ですし、無精卵でも食べる分には問題ありません。(市販の鶏卵も基本は無精卵です)

ケーキなどを作ると、濃厚な白身でとてもきめの細かいメレンゲができ、鶏卵よりもおいしくできます。

 

雌は、卵を産み始めると、2日から3日に一度ぐらいのペースで生み続けます。

もし雌が2羽いれば、食べきれなくなるときもあります。雌が卵を産めるのは、若い時期数年だけですし、是非この時期にアヒルの卵を味わってみてはいかがでしょうか。

 

ただ、時々卵がきちんとできないときがあります。産みたての卵は殻が若干柔らかいのですが、少し時間がたてば、普通の卵の状態になります。

しかしこの殻が柔らかいまま固まらない時があります。

 

時にはぶよぶよということもあります。こうした卵は食べない方が良いでしょう。

また、衛生面から言っても、加熱処理の上食べることをおすすめします。

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