キンカチョウの飼い方・餌・性格は?手乗りは可能?

キンカチョウの飼い方、飼育環境、餌、性格、なつきやすさ、手乗り、温度湿度、ケージ、ペレットについて。

鳴き声が子猫のようでとても可愛く、スズメの半分程の小さな鳥、キンカチョウ。昔からよく日本で飼われていた鳥の1つです。近年はショップで見かけることが少なくなってきましたが、色変わりが多くジャンボキンカチョウが登場したりと、今でも根強い人気があります。

 

キンカチョウの飼い方

 

室内の温度・湿度

キンカチョウは古くから日本で飼われているため、日本の環境に順応しており、丈夫です。しかし比較的寒さに弱い傾向はあります。

慣れれば保温なしでも大丈夫な場合もありますが、冬場は20度以下にならないように保温したほうが安心です。キンカチョウはオーストラリアの乾燥した地帯に生息しています。そのため湿気を好みません。

 

これも日本の環境に順応しているのである程度の高湿度は大丈夫ですが、本来湿気が嫌いということを忘れてはいけません。健康のためには梅雨時期は除湿機を使ったほうが安心です。

しかし基本的には丈夫な鳥ですので、温度、湿度共に神経質になりすぎる必要はありませんので安心してください。

 

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鳥かごの選び方

体が小さいので大きな鳥かごでなくても大丈夫ですが、活発に動き回る鳥なので大きい方がキンカチョウは喜びます。特に放鳥時間が短い場合は広いカゴを用意してあげましょう。

複数飼育する場合は当然匹数に合わせて大きなカゴにする必要があります。習性で巣に入って眠ることがあるので、藁でできたつぼ巣を用意してあげましょう。

 

プラスチック製や木製でもいいのですが、藁の方がキンカチョウは落ち着くようです。しかし藁は掃除が大変という欠点もあります。

キンカチョウの性格、飼い主の掃除できる頻度でどのようなものを使うか決めてください。しかし巣を入れることは発情を促します。

 

複数飼育で繁殖を希望しない場合は巣は入れないほうがいいでしょう。1羽の場合でも発情による病気のリスクを考えると発情傾向がみられたら巣を外した方が良いです。

水浴びが大好きですので、飲み水とは別に水浴び用の水も用意してあげましょう。餌を散らかす傾向がありますので、浅い食器よりも深い食器のほうが飛び散りが防止できてオススメです。

 

 

キンカチョウの性格

なつく鳥ではない?手乗りは?

キンカチョウはヒナから育てると手乗りにはなりますが、インコのようによく懐き一緒に遊べるような鳥ではありません。成鳥から飼い始めた場合手乗りにするのは非常に難しいです。

ヒナから飼ってもベタ馴れになるのは1割程度と言われています。姿や声を聞いて楽しむ鑑賞用として飼うか、繁殖を楽しむ飼い方が一般的です。

 

キンカチョウと少しでもいいからスキンシップをとりたいと思うのであれば、ヒナのうちから人の手に馴らしてあげてください。しかしキンカチョウのヒナはすごく小さく繊細で、温度管理も大変です。

小さいので挿し餌も大変です。初心者には育てられないかもしれません。自信がないのであればヒナのお迎えはやめたほうが良いでしょう。

 

手乗りに育てられた若鳥を迎えるのが安心です。しかし手乗りの子でも過度なスキンシップはストレスを与えるだけです。手に乗せる程度にし、触りすぎないようにしましょう。

鑑賞用として飼う場合でも、放っておきすぎると飼い主が近づくだけで慌てるような子になってしまいます。

毎日お世話をしながら優しく話しかけるなど、少なくても飼い主のことを怖い存在と思わせないようにしてください。

 

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社交的

キンカチョウは社交的な性格なので、広いスペースさえあれば複数で飼育できます。1羽で飼うよりも2羽以上のほうがキンカチョウも落ち着くようです。

しかし狭いカゴでの複数飼育は喧嘩になりますので注意が必要です。また中には攻撃的な子もいますしどうしても相性の合わない相手もいます。

 

ペアかファミリーで飼うと喧嘩の心配が少なくオススメです。

後から匹数を増やす場合は相性を確かめてから同じカゴに入れてください。手乗りにしたいのであれば断然1羽飼いがオススメです。

 

 

キンカチョウの餌

主食

キンカチョウ専用のミックスシードは残念ながらありません。特にこだわらないのであれば一般的に売られているフィンチ用のミックスシードで飼育できます。

しかし、フィンチ用のミックスシードはヒエ、アワ、キビの3種混合かヒエ、アワの2種混合の物が多いです。多くのフィンチ類がヒエを好んで食べるため、ヒエの割合が多く配合されています。

 

しかしキンカチョウはヒエよりもアワを好む傾向があります。アワの割合が高い方が長生きし、毛並みもよくなるという考えもあるようです。

キンカチョウのシードは、アワとキビの割合が同じくらいのものを与えた方が良いでしょう。

 

一般のミックスシードにアワだけを足すか、アワ、ヒエ、場合によってはキビを全て単品で購入し、独自にミックスするのがオススメです。

2種混合の場合アワとヒエを半分ずつにし、3種混合の場合は2種混合のものにキビを10%程混ぜるのが最適です。寒い時期、換羽時、繁殖時には脂肪分の高いカナリーシードも補助食程度に与えましょう。

 

 

副食

ビタミン摂取のために青菜は欠かせません。しかしキンカチョウはあまり青菜を好まない子が多いようです。

細かく切って与える等工夫し、それでも食べない場合は鳥用のビタミン剤を使用するか主食をペレットへ切り替えるべきです。キンカチョウはカルシウムを多く摂取する傾向があります。

ボレー粉やカトルボーンを切らさずにいれておいてください。特にボレー粉を好む子が多いです。

 

いかがでしたでしょうか?懐かせるのは難しいですが、体が丈夫なのでフィンチ類初心者にオススメの種類です。小鳥の姿や声、動きに癒されたい方は是非キンカチョウの飼育も検討してみてください。