ウロコインコの飼い方・性格・鳴き声・餌・色の種類

ウロコインコの魅力と飼い方、性格、鳴き声、餌、色の種類、大きさ、寿命、生息地、飼育ケージについて。首回りや胸元の羽がウロコの様な模様をしているのが特徴のウロコインコ。とても頭がよく芸達者であり、コロコロ転がり仰向けになる姿が人気の理由です。

 

ウロコインコってどんな鳥?

 

種類

ウロコインコと呼ばれるものは全てインコ科ウロコメキシコインコ属の鳥ですが、その中でも様々な種類のウロコインコがいます。

ペットとして一般的なのはホオミドリアカオウロコインコです。

その他にもウロコメキシコインコ、アオシンジュウロコインコ、アカハラウロコインコ等がいます。性格や飼い方に大きな違いはありません。

出典:我が家のインコさま

 

体重・大きさ

種類により大きさが若干異なりますが、どの種類も体重60〜85g、体長24〜26㎝程です。

アカハラウロコインコは他の種類より若干大柄です。

 

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色(カラー)

どの種類も緑、青、黒を基調とした暗めの色合いです。

ホオミドリアカオウロコインコでは尾羽が赤、アカハラウロコインコでは胸から下が赤と、種類により色の入り方は様々です。

 

ホオミドリアカオウロコインコでは色変わりも作出されており人気を集めています。一番人気はパイナップルというカラーです。

全体的に淡い色合いですがお腹の黄色と赤が鮮やかで、ノーマルと比べてかなり派手は印象です。その他にもワキコガネ(オパーリン)、シナモン、ブルー(ターコイズ)などがあります。

 

 

寿命

約10〜15年ですが、中には30年生きた子もいるようです。

 

 

原産国

種類により異なりますが、皆南米に生息しています。

 

 

ウロコインコの鳴き声

出典:掛川花鳥園 鳥達の飼育日誌

大きい声で鳴く頻度はそこまで多くはありません。しかし本気で鳴くと体の大きさの割に声はかなり大きく、耳障りに感じる方も多い程です。

オカメインコなどとは比較にならない位の声の大きさですから、アパート等で飼う場合、よほどおとなしい子でない限り防音策は必要です。

 

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ウロコインコの性格

 

体が丈夫

ウロコインコは南米出身なので暑さに強いです。寒さには弱い方とされていますが、適応能力が高くある程度の寒さは平気の場合が多いです。

もちろんヒーターは用意しておいてほしいですが、寒がっていなければ過度な保温は必要ありません。

また一般的に病気にもかかりにくく、健康体です。その点では飼い易い種類のインコです。

 

 

攻撃的な面

とても人懐こい性格ですが、嫉妬心が強く、大好きな人以外には攻撃的になる場合があります。

家族の特定の1人にだけ懐いた場合、他の家族に攻撃してしまいます。家族全員に懐かせる努力が必要です。

 

また他のインコや動物にも攻撃することがあります。特に同じウロコインコに対して攻撃的になることが多いようです。自分よりも大きなインコとの喧嘩にも圧勝する気の強さもあります。

そのため複数飼育はオススメできません

 

複数飼育する場合、最初は仲が良くてもちょっとしたことで喧嘩になることがあるので、喧嘩したらすぐに別々にできるように準備しておく必要があります。

カゴは別々でも放鳥時に攻撃しに行くこともあるので目を離さず見ていてください。

 

 

遊ぶのが大好き

とても活発で、遊ぶのが大好きです。飼い主と一緒に遊ぶのも、1人遊びも大好きです。放鳥中飛び回るよりは、飼い主と一緒に遊んだり飼い主に甘えたりすることを好みます。

頭がとてもよく、芸を教えると比較的簡単に覚えてくれます。

 

しかし頭が良いので、いつも同じだと飽きてしまうこともあるようです。飽きさせないよう、いろいろな遊び、芸を覚えさせた方が良いでしょう。

手のひらで仰向けになる「ニギコロ」もしやすい種類です。

 

もともと仰向けになることの多い種類ですから、馴れた子ならニギコロさせてくれる可能性は他の種類に比べてかなり高いです。

おしゃべりも覚える子が多いです。ただしゃべるのではなく、その時の状況に応じて言葉を選んで話すことができる程です。

 

しかし滑舌はあまり良くなく、聞き取りづらい声の子が多いです。おしゃべりするかしないかは個体差が大きいですが、小さい頃から教えると覚える可能性は高いです。

カゴの中が退屈だと、カゴに戻ってくれない子になります。ウロコインコは遊び好きで甘えん坊なので、特にこの傾向が強いです。

カゴの中でも退屈しないよう、おもちゃは複数個入れてあげ、飽きないようにたまに交換してあげてください。

 

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甘えん坊で寂しがり屋

出典:スプラッシュ狭山日高インター飯能店の店舗情報!!

よく馴れた子はとても甘えん坊で、飼い主にべったりくっついてきます。服の中に潜り込んできたり、手の中で仰向けになって寝たりと、人懐こさは抜群です。

しかしその人懐こさ故に、問題行動に発展しやすいのです。

かまってもらえないと、ストレスや寂しさから、飼い主の気を引こうとして自分の体の羽をむしる「毛引き」に発展しやすい種類です。

 

忙しくてもかまってあげる、家族全員に懐かせ全員で可愛がる、飼い主に依存しないようにある程度の距離を保ちあえてベタ慣れにならないように育てる等対策が必要です。

またよく馴れた子は飼い主の後を追いかけてきます。気付かずに踏んでしまったり、外に逃がしてしまわないように注意しましょう。

 

 

ペットとしてのウロコインコの飼い方

 

鳥カゴ・ケージの選び方

とても活発なので、大きめのカゴを用意してあげないと退屈してしまいます。また尾羽が長いので、高さのあるものを選びましょう。

齧って破壊する遊びが大好きです。破壊して遊べるおもちゃを必ず用意してあげましょう。嘴の力が強いので小さいもの、柔らかいものだとすぐに壊されてしまう可能性大です。

 

大型インコ用などある程度硬さのあるものの方が長持ちするのでオススメです。足で物を掴むのが得意なので、掴めるサイズのボールなどのおもちゃもあれば楽しめます。

水浴びも大好きです。飲み水とは別に水浴び用の水も用意してあげましょう。霧吹きで水をかけてもらうのを好む子もいます。

 

鳥カゴに張り付いたまま排泄する子が多いです。鳥カゴの側面が汚れやすいので、歯ブラシなど細かい部分の掃除ができるものがあると便利です。

カゴの外も汚れるので新聞紙等を敷いておくのがオススメです。またウロコインコは脱走の名人です。カゴの扉には必ずナスカン等鍵をつけましょう。

 

 

噛みグセに注意

出典:我が家のインコさま

ウロコインコは噛みグセがつきやすい種類です。しかも噛む力が強いので人間の手は簡単に流血します。

鳥にとって噛むのは仕事のようなものですが、噛んでいいものと悪いものを区別できるよう、小さい頃からしっかりしつけをする必要があります。

 

小さい頃に人間の手を甘噛みさせて遊ばせたり、飼い主がウロコインコの嘴で遊んでしまうと噛みグセがつきやすくなります。

甘噛みでも許さず、人のことは噛んではいけないとしっかり教えてあげてください。

 

 

ウロコインコの餌

ウロコインコは体が丈夫なので、種独特の食事に関する注意点は大きくなく、あまり苦労せずに食事を選ぶことができる種類です。

比較的なんでも食べる子が多いようです。一応シード、ペレットそれぞれオススメの与え方をご紹介します。

出典:横浜小鳥の病院ブログ

シード主食の場合

ウロコインコは中型インコに分類されますが、中型の中ではかなり小柄です。

一般的な中型インコ用のミックスシードはヒマワリの種等高脂肪なものが多く配合されており、ウロコインコには高カロリーすぎます。

 

しかし小型インコ用だと少しカロリーが足りません。オススメなのは、小型インコ用のものにオーツ麦、ソバの実、ニガーシードなど、高脂肪過ぎないものを少量混ぜて与えることです。

ヒマワリの種、サフラワーなど高脂肪なものはおやつ程度に与えましょう。フルーツもおやつ程度に与えて問題ありません。

 

 

ペレット主食の場合

ウロコインコは足でご飯を掴んで食べる為、ある程度長さがありつかみ易いサイズのペレットを好む子が多いです。また水に浸けてから食べる子も多いようです。

周りに栄養分が吹きかけてあるタイプのペレットだと、水に浸けたときに栄養分が流れてしまうのでオススメできません。

また水に浸けると水が汚れ易いので頻繁に交換してあげましょう。着色されたカラフルなペレットだとさらに水が汚れ易いので注意が必要です。

 

いかがでしたでしょうか?ウロコインコは体は丈夫ですがしつけが必要となるので、上級者向けのインコといった方がいいかもしれません。

しかしウロコインコの問題行動は飼い主のことが大好きな気持ちから来るものなのです。

愛情深いインコと楽しく暮らしたい方はぜひ、しっかりしつけられるか考えた上でお迎えしてあげてください。