ペットとしてのプレーリードッグの飼い方、必要な飼育用品、販売価格、寿命、餌、値段、大きさ、費用、飼育環境、温度、食べ物、運動や散歩、食べ物、妊娠出産、重さ、繁殖について。リチャードソンジリスに似たプレーリードッグ。
プレーリードッグの特徴
大きさ・寿命
- 体長:35〜40センチ
- 体重:900グラム〜1300グラム
- 寿命:約7年
体型はずんぐりとしていますが、顔はリスに似ています。食べ物を手で持って食べたり、二本足で立って見回したり、飼い主に甘えたりと、可愛らしい仕草がペットとして人気です。
日本では輸入が禁止されているので、今は国内で繁殖されたオグロプレーリードッグという種類が多く流通しています。その名の通り尾の先が黒いのが特徴です。
仲間を大切にする動物なので飼い主さんと信頼関係が築ければ、甘えたり一緒に遊んだり散歩したりと、コミュニケーションをとりながら触れ合えるようになります。
販売価格
ペットショップでは約18万円〜20万円で購入できます。プレーリードッグは元々家族で構成される群れで生息する動物なので、ペア飼いする飼い主さんも少なくありません。
プレーリードッグ同士の相性も大切なので、小さい頃から同居していた子同士をペアにすると仲良く飼えるケースが多いことから、最初からペア飼いとして2匹セットで販売されていることもあります。
繁殖をするなら雄と雌、そうでないなら雌同士の方が縄張り争いなく飼育できます。ペアでは約50万円くらいが多いようです。
プレーリードッグの飼い方
飼育に必要なものと費用
- ゲージ:約1万円
- 木製の巣箱:約千円
- スノコ:約2千円円
- 床材の牧草1キロあたり:約千円
- 陶器製の重さのある餌箱:約千円
- ボトル式の給水器それぞれ:約千円
- 砂浴び容器:約4千円
- 砂浴び用砂1.5キロあたり:約千円
- トイレを設置する場合は:約700円
小動物用のものを用意しましょう。ケージは高さは60センチくらいのものが向いていて、フェレット用のゲージを代用することができます。
プレーリードッグ専用アクリル飼育ケースというものもありますが、約90,000円と高額です。広めの犬用ゲージでも代用できますが、スノコやその他の準備に手間がかかってしまいます。
飼育環境
適温は20度〜28度です。寒さに弱い動物なので、冬場は特に15度以下にならないように気をつけなければいけません。
エアコンやペットヒーターを使って調節しましょう。うっかりスイッチを入れるのを忘れてしまい、プレーリードッグは冬眠をしない動物なので、体温が下がると仮死状態になってしまいます。
早く気がついて温めてあげれば大事には至らずすぐに動き回れるようになりますが、発見が遅れると命に関わります。電気代は月に一万円は覚悟しておきましょう。
1日に10分くらいの日光浴をさせてあげましょう。日当たりの良い窓辺にゲージを移動するか、ゲージから出して連れて行ってあげるといいでしょう。
ゲージの中は清潔に保って、野菜などの腐りやすい餌は傷む前に食べ残しを取り除いて下さい。巣材や敷いている牧草は、汚れた部分を入れ替えます。
スノコは定期的に水洗いします。木製のものは熱湯消毒をする手間がかかりますが、齧っても安心です。
プラスチック製のものは水洗いだけで使えるので手間が要りませんが、齧る子には向いていません。飼っている子に合っているものを選ぶと良いですね。
ゲージの掃除を怠ると、細菌が繁殖して皮膚炎や膀胱炎を引き起こします。こまめに掃除をしてください。
餌の種類と頻度
ラビットフードが主食。
- ねぎ
- にんにく
- ほうれん草
- しょうが
- ジャガイモ
以外の野菜なら食べられます。糞の状態が良くない場合は一度与えるのをやめましょう。
- 小松菜
- とうもろこし
- にんじん
- きゃべつ
- 果物
- 木の実
が好物です。朝一回の餌やりで、前日の残しは捨てて衛生状態に気を付けましょう。
水は小動物用のボトル式のもので、毎日替えてあげてください。最初は慣れる為にも、飼い主さんの手から餌をあげてみましょう。
お風呂にはいれれる?
水浴びは余程排泄物で汚れた時以外はしません。プレーリードッグは地面を掘って巣穴で暮らす動物なので、穴掘り、砂浴びが大好きです。
皮膚の健康と衛生は砂浴びで保ちます。ペットショップやネット通販でプレーリードッグ、チンチラ用として、砂浴び容器を売っているので活用しましょう。かなり飛び散ります。
プレーリードッグの砂浴び用の砂も販売されています。砂浴び容器の中にセットしてあげると、掘ったり転がったりして自由に楽しみます。
運動や散歩・遊ばせ方
ゲージから出してお部屋の中でお散歩させてあげましょう。運動不足の解消になり、肥満防止にもなります。その際には部屋の中をよくチェックしてゲージから出して下さい。
観葉植物には動物が齧ってしまうと毒になるものもあり、危険です。コードやコンセントは保護して、電化製品は高いところに移動します。
家具や壁、ドアは齧られることは覚悟して下さい。賃貸ならベニヤ板などで保護するなど工夫をしなければ、強力な齧るパワーでボロボロになってしまいます。
怪我をしないように、部屋の中で遊ばせる時は飼い主さんが側について、目を離さないでください。
ハーネスをつけて、外に散歩に行くこともできます。犬の散歩に出会わないように注意して、もし出会ってしまったら避難用のゲージの中に戻しましょう。
農薬の散布されていない静かな公園で、土を掘らせてあげるのが理想ですが、拾い食いには要注意です。
夏場は日中を避けて涼しい朝か夕方に、アスファルトの熱に注意しながら、飼い主さんもお散歩を楽しんでください。
プレーリードッグの繁殖
11月頃から繁殖期になります。この時期は雄、雌ともに攻撃的になるようです。掃除、餌やりなどは手袋をして、怪我にきをつけてください。
プレーリードッグにとってもストレスになってしまうので、お世話など最低限のコミュニケーションに留めましょう。
妊娠
1月頃に交尾をして、約33日間の妊娠期間を過ごします。この間に出産用の巣箱を新しく用意して準備します。今までの巣箱とは別にもう1つ設置するのですから、ケージが狭いようなら必要に応じて新しく広いゲージにお引越ししましょう。
妊娠中の母プレーリードッグの食事はいつもの2倍にしましょう。水も沢山必要なので、ウォーターボトルを2つ設置して、新鮮な水をいつも入れておいてください。
牧草のアルファルファは、高カルシウムで高タンパクですが、大人のプレーリードッグには栄養過多になってしまい、肥満の元になったり尿路結石の原因になってしまう為、普段は与えません。
しかし、どの動物でも言えることですが妊娠中はカルシュウムを多く必要とします。母プレーリードッグが食べるようであれば、牧草に栄養価の高いアルファルファを混ぜるのも有効です。
出産・育児
2月頃に平均3匹の赤ちゃんが生まれますが、親がちゃんと育児しているようであれば引き続きそっとしておきましょう。
もし、育児放棄しているようなら、人工哺育でそだてることになりますが、成功率は高くありません。プレーリードッグの繁殖は難しく、育児放棄や子食いが起こることもよくあるのです。
原因は、ストレスや栄養不足など様々なものがあります。飼い主さんとしては、できるだけ静かな環境、餌を切らさない、掃除は最低限素早くを心がけ、とにかくそっと見守るしかないのです。
順調に育つと、赤ちゃんは4月頃に巣箱から出てきます。生後2ヶ月で離乳は完了しますので、里親さんに渡すならこの時期からにしましょう。