愛犬家にとって一番大切な事。 それはあなたの愛犬が、どれだけ永く共に人生を歩んでいけるか、という事ではないかと思います。
そして、それはどんな愛犬家にとっても、重要なテーマではないでしょうか。 愛犬がどれだけ長く生きていてくれるか…ワンちゃん達は自分で自分の健康管理をする事は出来ません。それはすべて、飼い主さんの手にかかっているのです。
ワンちゃんの健康管理について極めて大切な事の1つに、デンタルケアがあります。 そこに焦点を当てつつ、口臭についてのお話をしていきたいと思います。
犬の口臭
皆さんは、ワンちゃんの口臭について気付いたことや感じたことはありませんか?
余程若いワンちゃんか、日頃からワンちゃんのデンタルケアを意識し、お手入れをしている方以外は気になったことがあるのではないでしょうか。
普段はなくても、舐められた後などは特に臭いに気付きやすいものです。
この口臭、歳だから…犬だから…と諦めていませんか? 人間と同じで、ワンちゃんの口臭も放っておくと、健康に重大な被害を及ぼしてきます。
人間は口臭がすれば様々な要因を考えますよね。
何なら体調も悪いし、ちょっと病院に行ってこようか…なんて方もおられるかもしれません。 それはワンちゃんであってもかわりはないのです。
口臭ケア
口臭ケアとは言っても、全く今まで一度も気にしたことはなかった…という方は、ごく少数ではないかと思います。
何故なら第1に、昔と比べるとペット用品の種類の多さがあります。
外飼いが基本だった頃はドッグフードの種類も少なく、家で残ったオカズにご飯を混ぜて…なんて方もおられたのではないでしょうか。
それが今ではフードコーナーだけでも棚を丸々占領し、ダイエット用、シニア、成長期用など、成長段階やワンちゃんの健康を意識した物まで豊富な種類から選ぶことが出来ます。
そしてその中には勿論、デンタルケアを意識した物もあります。
無意識にダイエットで、シニアだから、と選ばれているその商品にもさりげなく、デンタルケアの表示があるかもしれません。
第2に、飼い主さん達の知識の豊富さがあります。 ワンちゃんを家族の1人と認識し、テレビやネットで簡単に情報を得ることが出来ます。
気軽に検索をして知識を得ることが出来たり、SNSを通じて世界中の飼い主さんから情報を得ることも出来ます。
これらの最大のメリットは、色々な視点からの情報を短時間で得ることが出来る所ではないでしょうか。
動物病院や、近くにプロがいればその人の話しを聞くのも、勿論重要な事です。
しかし実際にワンちゃんを飼われ、体験し、経験してきたことは10人の飼い主さんがいれば10通りあります。
そんな中で同じ悩みを抱える人と話し、情報交換をすることは飼い主さん本人の気持ちも整理しやすくなります。
身近な知識を得ることにおいてネットワークを使うことは、ワンちゃんに健康であってほしいと思う飼い主さんにとって、是非活用して頂きたい場であります。
口臭の原因と病気
では何故ここまで商品や情報が充実した中で、ワンちゃんの口臭がなくならないのか。
その原因の1つに、犬は元々歯周病になりやすい、というのがあります。
食べ物が多様化され人間との生活の密着化が進み、寿命が延びているということが要因となっています。
なんと3歳以上の犬の約8割は歯周病と言われており、まさに犬の現代病と言ってよいでしょう。
それから歯根の膿瘍、虫歯、口内炎も気づきにくく、気づいた時には悪化し臭いを感じるようになっています。
そして最もわかりにくいのは、内臓の病気ではないでしょうか。
口臭があるとデンタルケアにだけ目が行きがちですが、それだけではなく人間と同じように内臓の病気を疑ってみる必要もあります。
口の臭いをなくす対策と予防
一口に予防と言っても簡単なものから難しいものまで様々な方法があります。
そしてその予防方法をワンちゃんがさせてくれるかという問題が出てきます。
デンタルケアで何より大切なことは、日々続けるということです。
効果は高いが年に数回・・・というのでは予防をしているとは言えません。
しかし自分でするには難しく、プロにお願いすれば金額も気になるところです。
簡単でローコストな方法を習慣的に行い、定期的にプロの方にお願いする。そのような事が必要となってきます。
デンタルケアを習慣的にする上で簡単な方法は、子犬のうちから口内に指を入れることに慣れさせ、歯磨きを出来るようにしておくことです。
しかし口臭の気にならず、好奇心旺盛な子犬のうちからは、なかなか難しい事でもあります。
しかしここで嫌がるからとやめてしまうと、大きくなってから突然の日々のケアは益々難しくなってきます。
執拗にするのではなく、「遊びを交えながらガーゼを巻いた指を口の横から入れてみる」、「顔を撫でながらガーゼを巻いた指を横から入れてみる」など、短時間で回数を多くさりげなくすると、子犬は嫌なことではなく、遊び感覚でさせてくれます。
ここでのコツは、ガーゼが抜けて誤飲しないようにしっかりと指に巻き付け、水を多めに含ませます。
そして終わった後は散歩に行ったりたくさん遊んであげたりして、終わった後には良いことがあると教えてあげましょう。
成犬になってから突然始めるとワンちゃんも驚いて警戒し、次回のケアが難しくなります。
今まで経験したことのないワンちゃんには、散歩から帰ったら足を拭く流れで口の周りを拭き、口の横から徐々に歯を触らせることに慣らさせ、散歩の後には足と口を拭くという習慣にするとよいかと思います。
そしてそのあとには嬉しいことがあると、必ず教えてあげましょう。
しかし大人になってからのケアはかなり根気のいる作業ですので、やはり小さいうちからの習慣が大切といえます。
ケアの習慣化の一環にグッズをうまく活用しましょう。最近は様々なタイプの商品が出ています。
①ガムタイプ
形、大きさ、味、カロリーなど種類も豊富に出ています。
ワンちゃんのサイズ、好みに合わせてあげることが出来ます。
価格も幅広く、それに伴い成分や性質が大きく変わるので、ワンちゃんに合うタイプのものかをきちんと確認しましょう。
与える時のコツは飼い主さんがキチンと持って、横から奥歯に噛ませるようにすることです。
②液体歯磨きタイプ
口の中に直接スプレーするタイプのものです。歯に直接スプレーしなくても唾液と混じり、口内にいきわたります。
汚れが気になる場合は、ガーゼなどにつけて拭いてあげてください。
③サプリメント
食事に振りかけるだけの簡単なタイプです。どうしても口内を触らせてくれない子に便利です。
④おもちゃ
沢山並ぶおもちゃの中に、歯磨きを意識した物もあります。
気軽に与えられてワンちゃんも喜ぶのでとても便利ですが、あくまで日々のケアにプラス程度にしてください。
また骨やヒズメなどの固いものは、歯が縦割れえお起こしたり、先が欠けたりしやすいので注意が必要です。
お利口なワンちゃんで日頃からケアをしていても、内臓などの病気には気づきにくいものです。
口臭はワンちゃんの健康の目安になります。最近では美容院でも歯磨きをしてくれることはありますので、それを補助的に受け病院で検診を受けましょう。
歯周病から他の病気が見つかることがありますし、悪化して手術をすることになればリスクが高まります。
そうなる前に習慣化されたケアと、定期的な検診をおススメします。
ワンちゃんが生きていく上でデンタルケアは本当に大切な事です。習慣化されたケアはスキンシップにもなります。お互いに楽しんでケアが出来るようになるといいですね。
ごはんにも影響がある可能性はあります。
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