子犬がうんちを食べる原因|食糞をやめさせる方法・改善策

犬がうんちを食べる食糞と呼ばれる行動。飼い主さんが見ていて気持ちのいいものではないですよね。

特に子犬のうちに起こりやすく、成犬でも食糞する子がすごく多くいます。今回は犬がうんちを食べる原因とそれぞれの対策方法をお伝えします。

 

 

犬がうんちを食べてしまう原因と改善方法

未消化便が出ている

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消化に悪いフード

消化が良くない餌を与えていると、餌の匂いがうんちに出てきてしまいます。

犬は匂いを頼りに食事を摂っている生き物なので、餌の匂いがするうんちも食べ物だと思ってしまうのです。

 

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改善と対法

消化のいい餌に変えてみましょう。小麦、とうもろこし、米などの穀物を多く使っている餌は、本来肉食動物である犬にとっては消化しづらいので控えるべきです。

また質の良くない肉も消化不良の原因になり、肉は匂いが強いためうんちに残る匂いも強くなってしまいます。良質な肉を使った餌を選びましょう。

ごはんの良し悪しが良くわからない方は「売れているドッグフード・値段の違いについて」を読んでみましょう。

 

 

食べるのが早い

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餌をしっかり噛まずに丸呑みしたり、ものすごい勢いで食べる子は、食べたものが消化吸収されにくくなります。

その結果、うんちに餌の匂いや粒がそのまま残って出てきてしまい、食糞の原因になります。

 

餌をガツガツ食べ、その後食べたものを吐くような子は要注意です。丸呑みしている可能性大です。

またこのような子はうんちも勢いよく食べる可能性が高いです。

 

食べたうんちを吐くこともあり、うんちを吐くのですごくびっくりする方が多いです。

ただ慌てて食べて吐いただけですので、その後元気であれば問題ありません。

 

 

改善と対策法

ゆっくりと、しっかりと噛んで食べさせることです。

餌一回分を一度に食器に入れずに少しずつ入れ、食べ終わったらまた少し入れ、というのを繰り返すことで、食べるペースを落とすことができます。

 

あえて食べにくくする方法も効果的です。

食べにくいように突起がついた食器や、普段の食器に入れて餌を食べにくくする早食い防止用のボールも市販されています。

 

良く噛んで食べさせるためには、大きめの粒の餌を選ぶと良いです。

丸呑みできないくらいの大きさであれば、噛んで食べるようになってくれます。

 

真ん中に穴の空いたドーナツ型の粒のフードだと非常に丸呑みしづらく、噛んでくれる可能性が高くなります。

しかし大きい粒も丸呑みしてしまうような子には危険です。最初は様子を見ながら与えてください。

 

 

子犬の場合

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子犬は内臓が未発達です。胃腸の動きもまだ弱く、消化不良を起こしやすいのです。

そのため、食べた餌がしっかり消化されず、餌の匂いがうんちに残ってしまいます。

 

さらに子犬は好奇心旺盛なので、床に落ちているものはなんでも口に入れてしまうのです。

他に遊べるものがなければ、うんちをおもちゃにし、そのまま食べてしまうこともよくあります。

 

 

改善と対策法

胃腸がしっかり出来上がり、動きが正常になってくると自然と改善される場合が多いです。

しかし癖になってしまうこともありますし、愛犬がうんちを食べる様子は見たくないですよね。

 

消化のいい餌を与える、ゆっくり食べさせる等少しでもうんちに餌の匂いが残るのを抑える努力をしてください。

また子犬がうんち遊ばなくても良いよう、他の安全に遊べるものを用意してあげる、うんちをしたらすぐに片付けるようにしましょう。

 

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栄養補給のため

お腹がすいている

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ご飯とご飯の間隔が空きすぎてしまうと、犬は空腹感から自分のうんちを食べることがあります。

未消化便が出ている場合はさらに食糞しやすくなります。

空腹時に泡を吐くような子は、空腹感から食糞してしまう可能性がありますので注意しましょう。

 

 

改善と対策法

通常健康な成犬であれば、ご飯は朝晩の二回が一般的です。

中には1日1回の場合もあり、それでも1度に1日分しっかり食べられるのであれば健康上問題はありません。

 

しかし食糞する子の場合は、空腹の時間を短くするため、健康な成犬でもご飯を1日3回以上に分けて与えるようにしましょう。

日中家に誰もいないなどで与えることができない場合、設定した時間に自動で餌が出てくる自動給餌機を使うのがおすすめです。

 

 

ビタミン不足

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ハムスターやモルモットは足りないビタミンKやビタミンBを補うためにうんちを食べることで知られています。

犬も、不足したビタミンを補うためにうんちを食べるのではないかと考えられています。

 

 

改善と対策法

ビタミンが適正な量含まれた餌を与えることです。

特に手作りのご飯を与える場合ビタミン不足になりやすいので、ビタミンを多く含む食材を使うサプリメントを使うなどしましょう。

 

 

消化器の異常

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適切な量の食事を摂っても、病気などで胃腸がうまく働いていない場合食べたものをしっかり消化吸収できません。

食べたものを吐いてしまう場合も、十分な栄養がとれません。

 

そのため栄養が不足し、うんちから栄養補給しようとするのです。

さらに胃腸の動きが悪いと餌の匂いが残った未消化便が出ることもあり、その場合さらに食糞する可能性が高くなります。

 

 

改善と対策法

まずは消化器系が弱っている原因を突き止めるため、病院へ行くのをおすすめします。

腸内環境の乱れが原因の場合もあれば、肝臓、膵臓、甲状腺機能の異常などの病気も考えられます。

 

寄生虫がいて、栄養を寄生虫に奪われているために栄養不足になることもあります。

うんちを食べる以外に、餌はしっかり食べているのに痩せて行く場合は病気が隠れている可能性があります。

病気の治療により食糞も治る可能性が高いですのでまずは適切な診断、治療を受けましょう。

 

 

精神的な問題

うんちを隠そうとする

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一度何かの原因でうんちを食べてしまった時、その現場を見てしまった飼い主さんはびっくりして大きな声を出し、愛犬を叱ったりしてしまう場合がほとんどです。

叱られた犬は、うんちを食べたことを叱られたとは理解できず、うんちをしたこと自体を叱られたと認識してしまいます。

それにより、うんちが出たら、飼い主さんに叱られないようにうんちを隠そうとして食べるようになってしまいます。

 

 

改善と対策法

うんちを食べる瞬間を見ても、叱らないのはもちろん、慌てないことです。

慌てている様子も、犬には怒っているように見えてしまいます。冷静に、かつ素早く片付けましょう。

叱られないとわかると、隠す必要がなくなり、徐々に食べなくなってくれます。

 

 

気を引こうとしている

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愛犬がうんちを食べる様子を見て過剰な反応をすると、飼い主さんが喜んでいると捉えてしまう子もいます。

飼い主さんを喜ばせようとしたり、寂しい時に飼い主さんの気を引こうとして食べることもあります。

 

 

改善と対策法

うんちを食べてしまっても、無視することです。

このような子の場合は叱ってもそれを叱られたとは捉えず、飼い主さんが喜んだと捉えてしまう可能性が高いです。

また叱ると今度はうんちを隠すために食べるようになる可能性もあるので、無視するのが1番です。

 

 

いかがでしたでしょうか?犬がうんちを食べる原因はすごく多いですが、しつけや餌の与え方で改善できるものがほとんどです。

自力では難しい場合、食糞防止剤やサプリメントも売られていますので、しつけと併用すると良いでしょう。

食糞は一度癖になると改善が難しく再発しやすいですが、根気強く続けてあげてください。