実は飼い犬の適正価格は決まっておらず、人気が高い犬種や血統書、健康状態、見た目など様々な要因で変動します。
販売価格が安い犬の種類について紹介します。
子犬は生後2ヶ月〜3ヶ月が一番売れやすい時期であり、それを過ぎると段々と値段が下がって行きます。
2万円〜3万円まで下がると底値で大体買い手がつくようですが、稀に一万円まで下がっていることもあります。これは何らかの理由による特別な場合であることがほとんどです。
また性別によっても差があり、同じ条件でオスとメスがいればオスの方が安い価格がつけられます。
メスは子犬を産むことができるので、繁殖元としてもメリットが残るという考えのようですね。
ブリーダーとペットショップの販売価格の差
同じ犬種でも、ブリーダーから購入する場合は高めの値段が設定されていることが多いですが、先天性の疾患がないかのチェックやワクチンの接種などの信頼の価格ということてす。
また、親犬をみることができるので健康状態や成長後の姿を想像しやすいというメリットもあります。
引き渡しまでは親兄弟と一緒に暮らすので、犬同士ある程度の社会性も身に付き、母乳の免疫などを受け取れるので病気になりにいと言えます。
ペットショップは比較的安価なこともあり購入しやすいのですが、アフターフォローやワクチン接種などしっかり確認しておかなければいけません。
値下げされているならばその理由をよく聞いて、疾患がないかよくチェックしてから購入しなくては後々沢山の治療費がかかったり、いつも健康状態に不安を抱えて過ごさなくてはいけません。
場合によってどちらが良いかよく検討して決めましょう。
販売価格が安い犬種
柴犬
日本人には馴染み深く、一昔前まではよく見かける犬でした。近年は小型犬の人気が高く、小さくてぬいぐるみのように愛らしい長毛種や巻き毛の種類が人気です。
対して柴犬は素朴な味があり、ツンデレな性格が日本人の心を掴みそれはそれで魅力があるのですが、価格は安い傾向にあります。
ブリーダー、では5万円〜20万円、ペットショップでは5万円〜10万円でお迎え出来ます。
中でも寒い時期に産まれた子犬は安く価格がつけられますが、季節外れな繁殖であることが原因です。
毛色については一般的な茶色は赤と呼ばれ、数が多いことから安い価格がつくことが多いです。
黒、胡麻、白は希少さから高めの価格設定になります。
ポメラニアン
元はスピッツから派生しており、小型でありながら元気一杯の丸っこい体型の犬種です。
ポメラニアンには沢山の毛色があり、ジャパンケネカルクラブによるとその数は13種類となっています。オレンジ系の毛色が一番人気で、約15万円〜30万円が平均的な価格です。
オレンジ系、ブラウン系は出回る多いので扱っているブリーダーが多く、安めの価格がつけられることも多いようです。
決まって安い価格の毛色というものはありませんが、オレンジ系にしては色がはっきりしない子犬や、黒や白のポイントが入っている部分によっては安めの価格がつくようです。
ミニチュアダックス
ブリーダー、ペットショップ共に10万円〜30万円で販売されることが多いようです。
ミニチュアダックスは人気が安定しているので、劇的な値下げはあまりありません。
しかし鼻や毛の長さ、足の長さ、色など様々な項目でスタンダードと呼ばれる基準があり、これを満たしていなければ安い価格を付けられるようです。
例えば短い脚が好まれるダックスで脚が長めであったり、体高が高い、ダックスらしくない顔立ちの子犬が当てはまります。
それが個性であり、チャームポイントでもあるのですが、典型的なダックスの基準から外れている子犬は安めの価格を付けられるようです。
マルチーズ
甘えん坊で賢く優しい性格のマルチーズは、沢山の運動を必要としないので室内犬として人気があり、長距離の散歩が不可能なお年寄りにも好まれる犬です。
平均的には5万円〜20万円で、カラーは白一色しか存在しません。その為、ポメラニアンの様な色によっての差が全くないと言って良いでしょう。
価格が安くなる理由はいくつかありますが、マルチーズ特有の理由として大きさがあります。
小型犬なので小さい方が人気があり、大きくなりそうな子犬は安めの価格になるのです。
また、顔立ちもポイントです。鼻が短く丸顔、目が大きくまん丸、バランスが取れた顔つきの子犬は高値をつけられる反面、当てはまらない子犬は安めの価格になります。
受け口や噛み合わせの悪い子犬も安い価格がつけられているので、よく観察してみましょう。
価格はショップ、ブリーダー、地域によって異なります。
あまり良くない繁殖業者では、劣悪な環境で繁殖さえできれば良いというような考えで子犬を送り出している場合もあります。
沢山産ませて沢山売るので安めの値段設定にされていることもあり、要注意です。
この場合には健康状態に問題があることが多いので実際に子犬を見てよく観察し、悪い環境で繁殖させられていないか、遺伝や先天的な疾患などを抱えていないか、安い理由をよく確認してからお迎えしましょう。