愛らしい仕草とバリエーションに富んだ美しい羽色が特徴の文鳥。 頭もよく飼い主によく懐く。 手乗りや丈夫で飼いやすい飼い鳥として初心者にもおすすめ。文鳥の飼い方、餌、水、鳥かご、飼育ケージ、寿命について紹介。
文鳥は約7~8年の寿命であるとされています。
手乗りにするためにヒナを入手しても、手乗りにせず普通に飼い鳥として楽しむために入手しても最後まできちんとお世話してあげてほしいものです。
文鳥の鳥かごを選ぶ際の5つのポイント
鳥かごを選ぶ前にどういう飼い方をするのかをはっきりとさせておきましょう。
- 「手乗りとして1羽飼いするのか」
- 「ペアで飼育して将来は繁殖も考えるのか」
- 「そこまで考えないけれど1羽では可哀想なので複数飼いするのか」
などです。
文鳥はとても気の強い鳥ですから、気の合わない者同士の組み合わせ・オス同士はものすごいケンカをします。
複数飼っている場合でもやむを得ずケージを分けないといけないことも起こってきますから、どういう飼い方をするのかはよく考えてください。
文鳥にとって快適に過ごせる空間か
餌入れ・水入れ・菜さし・水浴び用の水盤・必要であればブランコなどのおもちゃ、つぼ巣などを入れても充分な空間があるか
掃除のしやすさ
身体の小さい文鳥ですが、餌をよく食べるので食べ散らかしや大好きな水浴びのためにケージは汚れます。
餌入れや水入れなどの出し入れはしやすいか
材質が壊れやすくはないか・重たすぎて移動させるのが大変ということはないか
ケージの形・大きさ
デザインのあまり凝ったものは文鳥にとって過ごしやすい空間でない場合があります。大きさによっては掃除がしにくいこともあります。大きさの目安としては1羽飼いの場合、横幅約30センチ・奥行き約30センチ。
毎日外で遊んであげる飼い方の場合、高さ約40センチ前後のもので充分でしょう。外で遊ばずに観賞用としての飼育なら文鳥の運動不足を防ぐためにも目安よりも大き目のものを用意してあげてください。
くれぐれも複数で飼育する場合、鳥同士の相性が悪ければ1羽1ケージでの飼育をする必要があることも考えてください。
いずれ治まるだろうと放っておくと、ケンカに負けたほうが大怪我をする原因になったりストレスで病気になったりすることもあります。
文鳥の飼い方
餌・水について
水については特別なものを用意する必要はありません。水道水で充分ですが、毎日決まった時間に水入れを洗って新しい水を入れるようにしてください。
水浴びも大好きですから、水浴び用の水盤の水も毎日きちんと交換しましょう。
水滴の飛び散り防止用のカバーがついたものもありますが、鳥によっては怖がってうまく使えない場合もあります。愛鳥の様子をよく観察して困っているようであれば、取り外してあげてください。
幼いころから慣れていれば問題なく使えることもありますが、個体差がありますから注意しましょう。
餌は市販の「文鳥用」として売られているもので充分です。殻付きの餌を与えるほうが、栄養的にもいいでしょう。
老鳥はこの限りではありません。殻付きが食べにくいようであれば、ムキエをあげてもいいでしょう。
いずれ自分が入手しやすいものに換えるにしても、最初はショップで与えられていた餌と同じものをあげるようにしましょう。
その他に青菜、ボレー粉が基本になります。小松菜、チンゲン菜、サラダ菜などいろいろ与えてみて鳥が一番好きなものを定番にするといいでしょう。
おやつとして果物(りんごやみかんなど大好きです)、野菜(とうもろこしや豆苗など)与えます。
餌の取替えも毎日することが必要です。食べ残しは捨てて、毎日新しい餌を入れてあげましょう。文鳥の食べる量は成鳥で一日約10グラムになるかどうかだそうです。
ですから毎日取り替えてもコストパフォーマンス的にも悪くならないでしょう。「まだあるから今日は取り替えなくて大丈夫」ということはやめてください。食べた後のむきがらだった、ということがよくあります。
掃除について
基本、掃除は毎日するべきものです。フンはもちろん食べ散らかした餌やおやつ、水浴びの水などでケージは汚れています。
理想はフンきり網も含めて毎日水洗いすることですが、時間的に難しければ最低でもケージに敷いた敷き紙は取り替えましょう。
水浴びはこんな感じに。
飼育の上での注意点
文鳥はもともとインドネシア原産とされていますから、暑さは平気ですが日光浴させる場合は必ずタオルなどでケージの一部を覆うなどしましょう。
日陰で休みたいときに利用できます。手乗り文鳥は手乗りの習性を維持したければ、最低でも1日30分以上から遊んであげる必要があります。
観葉植物やタバコの吸殻、チョコレートなどの菓子など鳥にとってよくないものはあらかじめ排除しておいてください。文鳥を外に出していることは、周りの人にあらかじめ知らせておきましょう。
ドアや窓の開け閉めは文鳥が外に出てしまったりすることのないように気をつけたいものです。
飼い主さん大好きの文鳥は、飼い主さんを追いかけて後をついてきていたりしますから、うっかりドアに挟んでしまうなどの事故に気をつけてください。
また、レースのカーテンなど爪にひっかかりやすいものにも気をつけましょう。
好奇心の旺盛な文鳥はビーズやボタンなどもおもちゃにして飲み込んでしまうことがありますから、注意してください。
また、手乗りの鳥の事故として多いのが「誤って踏んづけてしまう」ことです。よく慣れた文鳥は、飛ばずに飼い主さんの後について歩いていたりすることもあります。
その他、階段のステップにいたり・イスの上にいたりということがありますから、文鳥と遊んでいるときにはくれぐれも目を離すことのないようにしましょう。
身体は小さいけれど、好奇心旺盛で気の強い文鳥は他のペットに対しても攻撃的になることがあります。
犬・猫などもともと鳥にとって脅威になるペットを飼っている人は事故が起こらないように注意してください。水槽なども文鳥が遊んでいる間はふたをするなどしましょう。
特に1羽飼いで手乗りにした場合、文鳥はとてもよく飼い主に懐きます。人間側の都合でしばらく相手をしないと鬱状態になってしまうこともあるくらいです。
忙しいときにも声をかける・30分でも遊んであげるなど必ず文鳥の相手をしてあげるようにしましょう。