フクロモモンガの行動の意味|鳴き声・噛むで気持ちがわかる?

小さくて可愛くて、人気急上昇中のフクロモモンガ。どんな行動をとるの?フクロモモンガの行動の意味、鳴き声、噛む、威嚇、発情期、甘えたい、寂しい、嬉しい時の気持ち、尻尾を振る、マーキング、自傷行為、飛ぶなどについて。

 

フクロモモンガの普段の行動

 

赤ちゃんの間はたくさん食べて、たくさん寝る

ペットショップで売られている赤ちゃんフクロモモンガは、だいたい生後6週間ぐらい。まだ離乳していませんから、ミルクをあげ、時間が経ってきたら離乳食に切り替えます。

赤ちゃんはまだ体力もなく、すぐに体力を消耗してしまうので、フクロモモンガ用の巾着袋の中などで十分に休ませてあげましょう。

 

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夜行性なので昼は寝ている

出典:動物図鑑

夜行性の動物なので、昼は巣で寝ています。ゲージや巾着袋などで寝かせてあげましょう。時々、水分や栄養補給のために出てくることもありますが、遊ばずにそっとしておきましょう。

ですから飼い主になれても、明るい所は嫌がります。遊んであげる時もご飯の時間も夕方から夜を選びましょう。

 

 

フクロモモンガの噛む・鳴き声で気持ちがわかる?

とても警戒心の強い動物なので、飼い主に対して鳴き声をあげて威嚇したり、噛んだりすることがあります。まずは家に慣れさせることが大事です。

警戒心が強い状態が長いと、フクロモモンガにストレスが溜まってしまいます。そのストレスから病気になってしまうフクロモモンガもいます。

可愛い、遊びたいと思ってもそこは我慢して、警戒心がとれるまでゆっくりさせましょう。最初の数日は、話しかける程度にしましょう。

出典:woodbell

 

 

威嚇の鳴き声

家にやってきたばかりの頃は、とにかく緊張しているので「ギーギー」とばかり鳴きます。新しい環境に驚いているのです。手に取ったりせずに、ゆっくりさせましょう。

また、恐怖を感じる時にも「ギーギー」と鳴きます。何に対してそんな声を出しているのか?その原因を取り除き、リラックスできる空間を作ることが大事です。

 

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繁殖期に異性を求める

高い声で「キャンキャン」と鳴くときは、メスに対するラブコールです。主に発情期における、求愛行動です。

 

 

甘えたい時の鳴き声

「シューシュー」といった鳴き声は、赤ちゃんフクロモモンガがお母さんを呼ぶ時の甘え鳴きと言われています。

また、慣れたフクロモモンガが飼い主に対して出す時もあります。

 

 

寂しい時には

子犬のように高い声で「アンアン」と鳴くときは寂しいよ、というサインです。とても小さなフクロモモンガですが、声はかなりの大きさです。

 

 

嬉しい時・甘えている時

「ククク」

大好物のエサを食べた時や、飼い主に甘える時に出す声です。マッサージしてあげたり、喉や胸を撫でてあげるといいみたいです。

 

 

フクロモモンガの行動の意味

出典:爬虫類倶楽部仙台店ブログ

高い所にばかりいる・しっぽを振る

成長してきたフクロモモンガは、情緒不安定になります。しっぽを振ったり、とても敏感になってビクビクしたりします。

これはいわゆる思春期で匂いが変わったり、高い所にずっといたり、なかなか眠らない子もいます。

ゆっくりと、時間をかけて過ごしてもらうことも大切ですが、この時期が長引くようなら病院や、フクロモモンガの環境を色々と変えてあげるのもいいかもしれません。

 

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匂いを覚える

フクロモモンガは匂いで主人を判別します。巾着袋をずっと家の中で持ち歩きましょう。そうすることで、主人の匂いを覚えていきます。また、顔や声も覚えていきます。

ご飯の時や、ゲージから自由に動いている時に匂いを嗅ぎ始めたら、フクロモモンガが満足するまで匂いを嗅がせてあげることが必要です。

 

 

ストレスから自傷行為を

自分が怪我をした時などに、その怪我のストレスなどから自らを引っかいたり噛むといった自傷行為が確認されています。

その原因は明らかになってはいませんが、早い段階で見つけてあげましょう。首にエリザベスカラーをつけて予防するのも大事です。

 

 

マーキング

フクロモモンガは尿を木にすりつけて、マーキングをします。部屋の中だと、少しずつオシッコを壁にかけて移動したりもします。

こうして自分の匂いをつけることで、相手との上下関係の確認をとったり自分の縄張りをチェックしたりします。清潔に保つことが大事ですが、匂いを大事に生きる動物です。

 

匂いを取り除くほどの掃除は好ましくないでしょう。フクロモモンガのオスは、頭部と胸部に臭腺があり、そこから分泌物が出ます。

メスは胸部と肛門にあります。そのために何かに頭部や胸部をこすりつけている動作も、マーキングの一つです。(オスはかなり臭いです)

 

 

滑空する(飛ぶ)

フクロモモンガは前脚と後脚の間に皮膜があり、これを広げて飛ぶことがあります。飛ぶというよりは、滑空するような形です。

広大な自然の中では飛ぶことで、遠い距離を簡単に移動して食べ物を探したり、天敵から逃れていました。

かなりの広さと高さがないと、部屋の中ではあまり飛ばないようですが、ピョンピョンと物から物へと飛び移ることは上手で日常的にみられます。

 

いかがでしたでしょうか。警戒心が強くてなかなか慣れないフクロモモンガですが、それだけに懐いたときの感激は一入です。

普段からよく観察して、フクロモモンガがどういった状態なのかを上手に見極めていきましょう。