ペットとしての人気が高いフクロモモンガ。飼い主に懐きやすい、べた慣れにしやすいフクロモモンガの懐かせ方、しつけ、慣らし方について。
トイレ、噛み癖、話しかける、ニオイなどでフクロモモンガになついてもらう。
きちんと信頼関係を築くことができれば、 ベビーからでも大人になってからのお迎えでもべた慣れさせることができます。フクロモモンガとの信頼関係の構築の仕方についてまとめました。
フクロモモンガの慣らし方・懐かせ方
慣れやすい、とされるフクロモモンガですが慣れていない状況だと警戒心が強く飼い主を寄せ付けないほどの威嚇をします。
大きな声で威嚇したり噛んだり、ひっかいたりと初めは手を焼かされると思いますが、こちらがしっかりと愛情を持って接していればモモンガもわかってくれますので気長に慣らしていきましょう。
匂いを覚えさせる
飼い主の匂い=安心できる匂いをちゃんと教えましょう。まずお迎えからの一週間は環境に慣れてもらうことに注力し、極力触ったり覗き込んだりかまい過ぎないこと。
飼い主の匂いがついた布を寝床に入れておくことで、安心できる匂いだということを覚えさせます。
そしてモモンガが環境に慣れてきて、飼い主がいても気にせずにケージの中で遊ぶようになったら次のステップへ。
首から下げられるモモンガ用のポーチを用意し、その中にモモンガを入れて抱っこするというものです。
常に飼い主の匂いがすることやそこで寝れるほど安心することを覚えるので懐くのが早くなる傾向にあります。
一日中抱っこしてる!という人も良く見かけますが、ずっとポーチに入れていることで脱水症状を起こす危険もあるので要注意です。
慣らし始めでは、閉じ込められているというストレスを感じるモモンガもいるので、最初は30分から、少しずつ時間を増やしMAXでも二時間前後にしておきましょう。
飼い主の匂い=いいことがある合図
モモンガの中には、ポーチに入ることを嫌がる個体もいます。そこで、「ポーチに入ったらいいことがある」ことを覚えさせましょう。
その方法で効果的なのはおやつです。ペットようのドライフルーツや、煮干し、ミルワームやコオロギ、ヒマワリの種などモモンガが好きなものを少量与えましょう。
そうすることで自分からポーチに入ってくるようになります。しかし、注意点としておやつのあげ過ぎは肥満の原因となるので注意しましょう。
とくにひまわりの種などのナッツ類は脂肪分が多くあっという間に太ってしまいます。モモンガがよく食べるからと、おやつをあげ過ぎないようにしてください。
野生化をさせない
これは私自身の失敗談なのですが、ベビーの頃にプラケースで飼育していた際に運動不足を心配して部屋の中で放し運動させていました。
しかし、小さいことから広々とした空間で遊ばせることで、「飼い主の場所が一番安全」ではなく「この部屋全体が安全でテリトリー」と認識してしまうと、飼い主の回りをチョロチョロするのではなく部屋全体を遊び場に走り回ります。
ベビー時の飼育で運動不足が心配な時は用意している大きめのケージに回し車を入れておき運動させましょう。野生化しても慣れますし、信頼関係はあります。
ちゃんと自分から寄ってきます。しかし、「べったり」ではありませんので「べったり」にしたいと考える方は野生化をさせないよう注意しましょう。
話しかける
モモンガは飼い主の声を判別します。我が家のモモンガは、私の声と他の家族の声を判別し、慣れていない家族には威嚇します。
たくさん話かけてあげてください。名前も覚えるので、名前もたくさん読んであげましょう。
名前を覚えさせておくと、部屋の中で散歩させていたのに、気付いたらいなくなっていた時に名前を呼ぶと自分がいる場所を教えてくれます。(もぞもぞ動いたり、自分から寄ってきます)
モモンガの触り方
触られるのが嫌だと認識してしまうと、べた慣れから一歩遠ざかります。絶対にやってはいけないのが、上から掴んだり、尻尾を引っ張ったり掴むこと。
モモンガは上から来られるのをすごく怖がります。抱っこする時、モモンガに触るときは、顔の前から手を出すようにしましょう。
モモンガはしつけができるの?
基本的に、しつけはできないものと考えてください。
トイレ
特にトイレに関して、モモンガは決まった場所で排泄をする習慣がないこと。オスもメスもマーキングとして、いたる場所で排泄をするので散歩をさせたいと考えている人は覚悟しましょう。
もちろんそれは抱っこ中も同じことで、撫でてあげていると気持ちよくなって服に排泄…ということもありますし、嗅ぎ慣れていない匂いがする衣類にマーキングとして排泄します。
モモンガの排泄物は臭いがキツイので、衣類に排泄されるとなかなか臭いが取れません。マーキングされて困るものはあらかじめしまっておきましょう。
噛み癖
噛み癖があるモモンガは多く、本気で噛まれると血が出るほど。そこで、噛み癖の矯正方法として「噛む=嫌なことをされる」を覚えさせましょう。
噛まれたら、おにぎりのようにモモンガをぎゅっと握ると、人間を噛んではいけないと覚えます。強く握りすぎないように気を付けましょう。