ペットショップで見ないことがないくらい、人気のフクロモモンガ。大きな瞳と可愛い、生き物ですが、生態はそこまで知られていません。
フクロモモンガの飼い方、飼育に必要なもの、大きさ、生態などの特徴、寿命、ひだ、暑さ寒さ、温度管理について紹介。
エキゾチックアニマルの中ではコミュニケーションも取りやすく、慣れると飼い主の周りをチョロチョロと動き回り、パーカーのフードで寝てしまう姿を見ることも可能です。
しかし、犬や猫と違い、特殊な飼育環境が必要になるということ。どのように飼育すればいいのか、しつけは可能なのかなど、気になるフクロモモンガの飼い方についてまとめました。
フクロモモンガを飼うにあたって
フクロモモンガを飼う前に冒頭でも説明しましたが、フクロモモンガの飼育には特殊な飼育環境が必要です。
ペットとして日本に上陸してそこそこの年月が経過していますが、飼い方についての書籍や情報も一貫しておらず、手探りで飼育をするケースもほとんどです。
そこで、まず最初に調べておきたいことが、エキゾチックアニマルを診察できる病院が近くにあるかどうか。
通常の小動物専門の獣医さんでは、フクロモモンガは診察できないという場所もあります。
持ち込めば、見てくれることもありますが、専門外なので小さな異変に気付かなかったり病気を見落としてしまう危険性があります。
フクロモモンガを飼うと決めたら、まず通える範囲に診察可能な獣医さんがいるかどうかを確認しましょう。
そして、後程くわしく解説しますがフクロモモンガは飼育にはお金がかかります。防寒防暑のための電気代、新鮮な果物、昆虫などをコンスタントに購入する必要があるということ。
そして、犬猫のように多くの人が飼育している生体ではないので、モモンガフードなども割高です。
モモンガの寿命は約15年、その間責任を持ち、愛情を持って飼育していくことを守ってくださいね。
フクロモモンガの大きさ、生態などの特徴
ペットショップなどで見るモモンガはほとんどが寝ています。それもそのはず、フクロモモンガが夜行性の生き物だからです。その他の特徴としては以下の通り。
出身地はオーストラリア、インドネシア、オーストラリア。亜熱帯の生き物の為暑さに強く寒さに弱いのが特徴。暑さに強いですが、30度以上の真夏日には必ずエアコンをつけてあげましょう。
冬は15度以下にならないようにしっかりと防寒対策を。体長は約30cm(尻尾含む)、胴体よりも尻尾が長いので胴体の長さは10cm~12cmほど。
手のひらサイズです。食べ物:果物、野菜、樹液、花の蜜、昆虫とにかく活発で好奇心旺盛。
ひだ
体の側面に「ひだ」があり、手足を広げ、木から木へと飛び移ります。
生後半年前後からモモンガは体臭がきつくなります。体が大人になり、ナワバリを示すためのものなので、モモンガを飼育している部屋で芳香剤やお香、香水など匂いのキツイものの使用は絶対にやめましょう。
匂いに敏感な生き物、ということは飼い主の匂いもちゃんと覚えてくれます。べた慣れモモンガにするために、飼い主の匂いをちゃんと覚えてもらいましょう。
その為にも、匂いのキツイものはモモンガから離してあげてくださいね。臭いがキツくなってくると、モモンガの男の子は頭のてっぺんがハゲてきます。
稀に、これが病気では?と焦る方もいますが、自然なことなので安心してくださいね。お迎えした直後は怖がってこんな行動をします。
フクロモモンガの飼い方
飼育に必要なもの
飼育環境自然界では木の上を飛び交ったり、木に登ったりするモモンガ。ケージはできるだけ大きく、高さのあるものを選びましょう。
値段もリーズナブルなので、リスや鳥かごなどを代用するのがオススメです。
ケージの中には寝袋や巣箱、ハンモックや止まり木、回し車などモモンガが楽しめて、しっかりと休めるグッズを設置してあげてください。
給水ボトルやえさ箱も忘れずに。モモンガの中には、給水ボトルから上手に水が飲めない子もいるので、置き水も用意しておいてあげると脱水症状の心配もありません。
フクロモモンガの飼育での注意点
防寒防暑対策モモンガは亜熱帯の生き物で、暑さに強く寒さに弱い生き物です。小さな体は暑さや寒さにとても敏感。防寒防暑をしっかりとしないと、命に関わります。
ケージの中、外に室温系を設置し25度~28度、湿度50%を目安に温度管理を行ってください。
夏の暑さ
いくら暑さに強いとはいっても、室温が30度を超える場合や真夏日は必ずエアコンを入れましょう。
人間と違い、風で涼しさを感じることはありませんので、必ず空調で温度管理をおこなってください。陶器の寝床や、小動物用の冷却ボードなど設置してあげるものいいでしょう。
冬の寒さ
ひよこ電球やペット用ヒーターを活用してしっかりと暖めてあげましょう。モモンガにとって冬は大敵、低体温症になる危険もあり、命を落としてしまう子もいます。
ケージ回りを毛布や断熱シートで固定することで、熱がこもり温かくなりますが、空気の逃げ道を作ること。
空気が薄くなる危険があります。そしてモモンガ自体が暑いと感じたときの為に涼しい場所に逃げられるように、逃げ場を作ってあげてください。
そしてひよこ電球の設置個所について。モモンガの指は細く、好奇心旺盛でなんにでも触ってしまいます。
ひよこ電球の中に手を入れて大けがをしてしまった、という事故が多発しています。
ひよこ電球にモモンガが触れないように、100均一のかごで覆ったり、ケージの外側に設置し、モモンガの手が届かないように注意してあげましょう。
最後に愛情を注いだ分だけ、愛情を返してくれます。モモンガが幸せに暮らせる環境を作ってあげてくださいね。