メジャーなペット金魚。飼育するなら混泳させたいです。金魚と他の魚との混泳、金魚同士の混泳、性格、相性、体の大きさ、丸物、長物、めだかや錦鯉との混泳の相性などについて。
ストレスを感じさせない混泳のさせ方。
ペットショップやネットのアクアショップ、金魚専門店はもちろん、巷には実に様々な種類の金魚が販売、飼育されていますね。しかも今現在も新しい種類を固定化させようと必死になってブリードしている愛好家もいるみたいです。
お店に行ったり、ネットショップを覗いたりすると、一目ぼれしたはいいけど、今飼育している金魚との相性はどうか、自宅の設備で飼育することができるのかなど、購入するまでにいくつか考えなければならない問題が出てきますよね。
今回はそのことを解消するために、また金魚たちが水槽内で元気よく仲良く過ごすことができるよう混泳についてまとめていきます。
金魚の性格
そもそも金魚はどんな性格をしているのでしょうか。自然界には金魚の祖先の鮒が生息していますが、この鮒実は音や水温の変化に大変敏感で警戒心が強く、単独で行動していることはまずありません。
体が大体同じ大きさの個体同士で群れを作り生活しているそうです。この体が大体同じ大きさというのは後のキーポイントになるので覚えておいてください。
また鮒は温厚な性格で知られています。めったなことがない限り、というかほとんど喧嘩をしたり傷つけあったりすることがありません。基本的に金魚はこのような点を引き継いでいます。
愛嬌たっぷりで人間に慣れるまで、金魚は大変警戒心が強いです。大きな音や急な水温の変化に敏感です。これはどんな魚にも言えることかもしれません。
また、金魚を飼育した経験がある方にはわかると思いますが、ほとんど喧嘩をすることがありません。
しかし、まれに気が強く、小さい相手を追い回す個体がいます。しかしよく観察して対策をすればすぐに命にかかわるということはないでしょう。
金魚同士の混泳の相性
それでは、同じ金魚であれば何でも気にせず混泳させてよいかというとそうでもありません。
体の大きさを
まず大前提として、自然界の鮒と同じように体のサイズは大体同じもの同士で群れを作ってあげるよう意識してあげてください。
これは長物、丸物を混泳させない以上に大切な重要ポイントです。大きい個体はどうしても小さい個体とつついたり追いまわしたりすることがあります。
そのような環境では体の小さい子が隅っこにいたり、いつも隠れていたりして仲良く泳ぐとは程遠い殺伐とした水槽になってしまいます。
そうなると、餌を与えてもいるも幅をきかせている金魚ばかりが食べて、小さい金魚の食べる量が少なくなり、やがて体力を落として病気になってしまい最悪の結果を招きかねません。
これではあまりにも可哀想なので、この体のサイズを近い子同士で合わせてあげることは絶対に意識しましょう。
長物・丸物
次に大切なのは先ほども少し触れましたが、長物と丸物を混泳させないことです。
長物とは和金を代表とする、いわゆる鮒に近い形の金魚です。丸物は琉金のような体が丸く、長いヒレを優雅に動かしながら泳ぐタイプの金魚です。
どちらも個性的で大変な魅力がありますが、混泳は避けるべきです。というのも、長物の金魚は泳ぐスピードが速く、常にどこかに餌がないかせわしなく水槽内を泳ぎまわります。
逆に丸物の金魚はゆったりとヒレを動かし、どこかボーっとしているような印象です。
もしこれらの金魚を混泳させてしまうと、丸物の優雅な尾ヒレを長物の金魚がつついてぼろぼろにしたり、出目金の目玉をつついて弱らせたりしてしまうことがあり、大変危険です。
また見ていて痛々しく、とても耐えられるものではありません。このような事態は極力避けたいので、これらの金魚を同じ水槽内で飼育するのはやめておいたほうがいいです。
しかし、最初にポイントとして挙げた体のサイズの話とは矛盾しますが、丸物の金魚が大きく、長物の金魚は小さいという場合結構バランスよく仲良く泳ぐ傾向が見られます。
金魚は警戒心が強いので、自分よりも大きいサイズの個体には積極的に攻撃したりちょっかいを出したりすることはありません。
なので、どうしてもこれらを混泳させたい場合はそこを意識してみてください。それでもらんちゅう型と長物はやはり避けるべきであろうと考えます。
その他の魚と金魚の混泳の相性
金魚は温和な性格をしていますので、金魚同士ではなく、その他の魚とも混泳することが可能です。
錦鯉との混泳
代表的なのが、これまた金魚以上に温和な性格とすっとぼけた表情を見せてくれる錦鯉との混泳。
この場合、錦鯉に食べらてしまうサイズでないこと、ゆくゆくは大きくなる錦鯉を飼育できるくらいの水槽、池があることが条件になります。ほかにもドジョウ類との相性もよいです。
どじょうは基本的に底にいることがほとんどですので、どんな魚とも混泳が可能です。金魚は自分から攻撃することがないのでこの2種は愛称がいいといえます。
メダカとの混泳
金魚と同じく手軽で人気なメダカとの混泳ですが、金魚が大きくなる前でしたら可能ですが、常にメダカはストレスと感じていると考えてあげてください。
いつ食べられてしまうかわかりません。
ですので、なるべくならメダカとは混泳させないほうがよいでしょう。また、エビ類も隠れ家をうまくつくってやらないと混泳は難しいかと思います。
まとめ
色々と書きましたが、体の大きさ、体の形を意識してあげれば、そこまで難しく考えずに混泳させることができます。
様々な種類の金魚が水槽内を仲良く泳いでいる様子は本当にきれいですし、癒されます。ぜひチャレンジしてみてください。最後に、飼育数と自身の水槽サイズを考慮して、過密飼育にならないよう気をつけてくださいね。