ペットとして動物を飼育するのに向いている人、向いていない人について。
毎日のお世話、継続力、経済力、興味、短気ではない、他人の迷惑、自己管理、法律、寿命、動物への興味など。
動物を飼うということは命を預かるということです。最近では観賞用として人気のあったアリゲーターガーが日本の各地で生息確認されていることから特定外来種指定されたことが話題となりました。
外国産のペット飼育はとても魅力的な反面、無責任な飼い主のせいで飼育に規制がかかってしまい愛好家たちに多大な迷惑をかけています。
そこで今回はペットを迎え入れるかお悩みの方に向けて動物を飼うのに向いている人と向いていない人についてご説明します。
動物、ペットの飼育に向いている人
ペット飼育に向いている人は魅力的で周囲から厚く信頼されている方が多いのではないでしょうか。
毎日のお世話、継続性
まずペット飼育に向いている人は毎日コンスタントに同じ作業を続けられる人です。例えば給餌やトイレの掃除は毎日しなければ弱ってしまい寄生虫が発生したりしてしまいます。
また毛の抜けるペットを飼育の際はブラッシングやケージに溜まった毛を掃除してあげないと飲み込んでしまったりくしゃみが止まらなくなってしまい、最後には病気になってしまいます。
ですので、ペット飼育をお考えの際は最初から動物をお迎えするのではなく園芸や観葉植物を育てることから始めて見るのも良いかもしれません。
簡単そうに思いますが、突然毎日欠かさず水やりをすることになるととても面倒に思う方もいます。
動物への興味
動物を飼育するのですから単に可愛いだけでお迎えするのではなく、生息地の環境や繁殖方法などのペットとして迎え入れる動物についての知識を事前に知っている人が向いています。
比較的ハードルが低いとされがちな熱帯魚にも種類別に適する水質や餌などの飼育環境が全く異なります。
お祭りで持って帰ってきた金魚を金魚鉢に入れて飼育しているような人はペット飼育に向いているとは言えないでしょう。
生き物ですからやはりトイレもきれいにしなくてはいけない、そして散歩などが必要な犬などは散歩の世話や体を洗うなどの世話が必要なのです。
気が長い性格
動物を飼育する上で必ず部屋を汚してしまったり大切にしていたインテリアを壊されてしまうことがあります。
そのような時に激昂せず穏やかな心で対応できる人が向いています。
特に鳥類をお考えの方は特性上トイレのしつけをしてしまうと体調を崩してしまいますので潔癖症の方はお控えください。
自宅に毎日帰ってくる
毎日お世話が欠かせないため会社に寝泊まりすることが多い方や長期間の出張が定期的にある方はあまり向いていません。
もちろん週に数回の給餌で飼育できるペットもいますが、排泄や体調の変化に気づいてあげなければ大変なことになってしまいます。
故に里親募集に独身の方が行くと追い返されることが多々あるようですので、注意が必要です。
家の中にいるのが好きな人はペットからしたらいいですね。外出好きだと動物だけでコミュニケーションがとれませんからね。
収入の安定している方
これは勿論動物は餌代だけではなく、病気にかかれば動物病院にもかからなくてはいけません。
病気によっては手術代金だけではなく、薬代そして宿泊費用などの保険に加入していなくては全額を負担することになるからです。
万が一にそなえて保険に加入しておくということは考慮しなくてはいけません。
ワクチンや予防接種など一年間にかかる餌などの費用の計算をして、生涯面倒をみられるだけの経済力があるのかどうかを見極めないといけません。
もしも動物が飼えなくなった時に自分以外にも面倒を見られる人がいる状況がある人
家族で動物を飼うのであればもしも自分が病気になったとき代わりに世話をする環境にあるかどうかです。
水の入れ替えが必要な魚などは一日二日はよいとしてもやはり何週間も放置するわけにはいきません。
そんなとき友人であれ家族であれ、自分以外の世話人を決めておくことも必要です。
一人暮らしのかたはとくにこのことについてはよく話し合い誰かの助けが必要になることはよくあるものとして考えていただきたいです。
そして家族で飼っていたとしても家族の形態がかわることもあるのです。
離婚や死別によるものもありますので、もしも高齢の方ならば自分の万が一にそなえて残された生き物はどうするのかを人の子ども同様に決めなくてはいけないと思います。
近所迷惑の元にならないかを考えられる人
犬は吠えます。猫も犬もそとで繰り返しトイレをすることもあります。
犬の場合飼い主がその処理をすることはあっても、自由な猫は飼い主がそばにいないこともあります。
そんなときご近所からのクレームも考えなくてはいけません。魚は静かで良いかと考えますがココ最近では、飼えなくなるほどのサイズになった外来種の魚を川やなどに捨ててしまう例があります。
部屋の水槽と魚がどこまで大きくなるのかを見極めることが必要です。そして生きていけるから川へ捨てるとしても外来種ですから市や県の条例に反することもあるので許されないです。
鳥などの動物を飼う場合窓を開ければ飛んでいく、はとを飼えば一日に一度や二度は空を飛ばせてやりたいものですが、ご近所から洗濯物に鳥の糞がついていたとクレームがくるかもしれません。
ペットとして鳥を飼うからにはそれなりのご近所に理解を求めなくてはいけないのです。
日頃からご近所とのコミュニケーションをとり、けして悪気がないことなどの理解が得られなくては鳥をかごの中だけに留めなくてはいけないのです。
動物の種類によって起るリスクは多種あることでしょう。
でもご近所に嫌われず動物を飼うにはまずは相手に話しかけるなどの努力ができる人でなくてはいけないと思うのです。犬が昨夜よく鳴いていたのは理由があったのです。
すみませんなどの会話があれば理解をしていただけるのではないでしょうか。動物を飼うのに向いている人の一番大切なことはなによりも動物に対する愛情をもてるかどうかです。
自分が痛いと感じるように動物も痛いと感じるのです。そんなときかわいそうにと感じますか?小さな生き物が段々と大きくなり、しつけのしっぱいから私には無理だと安易に諦めず自分の責任をもって最期まで面倒をみる。
その覚悟はできますか。犬の寿命は長くても20年です。
自分の人生20年先を考えたとき今と同じ状況ではないかもしれませんでも、愛情をもってせっしていれば何事も解決できるはずです。
少し世話をしつづける自信がないと思うのであればその手助けをする人が側にいれば動物を飼うことはできるかもしれません。
動物を飼うのに向いていない人が愛情のない人ではありません。ただ人と人も別れるときがあるのですけれど一度愛した子供と同じような存在の動物は最期まで面倒をみる。
その決意と責任感があれば動物が悲しい最期になることはないと思います。
猫がはやりだから猫を飼って見ようではなく、猫を家族として迎えたいのだがその決意はその責任をかわることがないと確信して初めて、動物を飼うのに向いている人となるのだと思います。
あまり負担に考えず動物はそこにいるものだと自然に感じられて、動物が餌を食べる姿に可愛いと感じ、その生涯を終えるとき側にいて泣き、その暖かい気持ちにさせてもらえたことに感謝するはずです。
手を掻けいらいらしそれでも面倒をみる自分の一部のような存在になるはずです、皆が動物を飼うのに向いているとなる世界があれば動物も人も幸せです。
動物、ペットの飼うのに向いていない人
基本的には向いている人の特徴にマッチしていない方が向いていない人となりますが、ここでは特に飼育を控えるほうが良い特徴をご説明します。
自己管理ができない
洗濯物や自炊など自身の生活に必要な行為が面倒に思ってしまう性格の方はペット飼育に向いていません。
人間は恒温動物である程度の環境変化や悪化に耐えることができ医療も発達していることから問題になりませんが、変温動物や小型動物は一度体調を崩してしまうと回復しないことが多々あります。
そのために普段から温度管理や掃除をすることで常に健康体でいられる配慮が必要となってきます。
法律を知らない人
ここでの法律とはペットごとに飼育する上で義務付けられたルールのことです。
例えば犬はワクチン接種が法律で決まっており、それを怠り飼育している犬が狂犬病を発症してしまうと人間に感染する恐れがあり、致死率は100%となります。
そうなってしまえば自分だけではなく、他人にも多大な迷惑となりますので最低限の法律を知らなければ飼う資格はありません。
また法律に違反していなくてもしつけを怠った結果、他人に怪我をさせてしまったときなどは基本的に飼い主の責任となります。
知らないでは済ませられないので、飼育する前はその動物に定められた法律やルールをあらかじめ調べておく必要があります。
未来を想像できない
ペット飼育に向いている人はどうやって立派な大人に成長させるか、大きくなったら飼育環境をどう改めるかなどペットの将来を考えることができます。
しかしペットショップやホームセンターなどで一目惚れをして即決でお迎えをする方も多くいます。
そのような人は幼い頃に可愛がって大きくなると捨ててしまったり、ショップに引き取ってもらうようになることが多いように思えます。
ペットはぬいぐるみではありませんので、お買い物のついでに立ち寄ったショップで即決購入するような人は向いていません。
まとめ
上記で記載したことはすべての人に必ずしも当てはまるものではありませんので、ご了承ください。
しかし、途中で飼育放棄する人が多いために外来種による自然環境の崩壊がメディアで取り上げられているのも事実です。
ペットはとても可愛い反面、最期まで家族としてお世話をしてあげて愛情を持ち続けることが求められます。飼育に自信が持てない方は植物からお世話を始めてみるのはいかがでしょうか?