ペットでメジャーな金魚。ペットとしての金魚の飼い方、飼育に必要なもの、水の交換、餌の与え方や頻度、模様の変え方、大きさ、死因、餌のあげすぎ、購入、販売、混泳、水槽、ろ過、カルキ抜き、ポンプ、底砂などについて。
ペットとしての金魚について
もっともポピュラーで、どこでも買うことができる手軽さから人気のペットとして挙げられるのが金魚ではないでしょうか。夏祭りの金魚すくいから、今ではペットショップにも産地ごと、種類ごとに分けられた金魚が多く扱われています。
その手軽さから、金魚を安易に飼育し始める人もいるかもしれませんが、実がとても奥の深いペットなのですよ。今回はその金魚の飼育法について紹介します。
金魚の模様は変わる?
さまざまな種類の金魚がいるので、すべてに当てはまるとは言い切ることができませんが、ほとんどの金魚が購入してきたときよりも大型化します。
といっても、メートル級ではなく、大きくても30cm程度です。
しかし、売られていたり金魚すくいの金魚は大体10cm程度の固体がほとんどで、こんなはずでは・・・と感じる飼い主も多くいると聞きます。また、金魚は小型の熱帯魚に比べ餌を多く食べるので水を汚します。
雑食で基本的に餌付けで困ることはないでしょう。むしろ、金魚の死因はそのほとんどが餌のやりすぎによる何らかの病気や水質悪化によるものです。
その可愛さからついつい餌を多くあげたくなりますが、十分気をつけてください。基本的な換水などを怠らなければかなり長寿です。
10年以上飼育している人も数多くいます。そのことも踏まえて、終生飼育することが可能か、よく考えてみてください。また、金魚は模様が変わります。
きれいなオレンジ色の金魚が真っ白になったり、墨(黒い部分)や浅葱色が消えてしまったりすることは金魚を飼育する上では常識です。
ですので、買ってきたとき模様が替わって気に入らなくなったからといって飼育放棄することのないようにしてください。
どこで購入すれば良い?
自然にいわゆる金魚は生息していません。フナの突然変異を固定化させ、さらにその中の突然変異を固定化させて・・・を繰り返して多くの種類が生み出されました。
なので、田んぼにいって入手することは不可能です。
もしいたとしても、誰かが不法に放流したものと考えられますが、その目立つ外観や泳ぎの下手さから、すぐに淘汰されてしまうので結局見つけることはできないでしょう。
一番手軽なのがアクアリウムを扱っているペットショップです。大型のショップになると専門のコーナーが設けられていることもあります。
ポイントは水槽の近くに行って、よく観察することです。本当に元気のいい金魚は、餌をくれるのかと勘違いして近づいてきます。
またそうでない金魚でも、元気に泳いでいるのがわかるものです。そこでジッとしていたり、水面と底を行ったりきたりしていたりしている金魚はいくら模様が気に入っても買うのを避けましょう。
また、体表に明らかにカビのようなものや寄生虫のようなものが付着していたり、内出血しているような固体も避けます。
できれば、そのような固体が確認できた水槽内に一緒に販売されている金魚もやめておきましょう。
もっと言うと、そのような金魚を放置しているような店で購入するのはやめておいたほうが無難です。
別の、生き生きとした金魚を多く販売している店を探してみましょう。おすすめはやはり金魚専門店です。
すばらしい一点物の金魚や、珍しい種類の金魚を置いていることがありますので、見ているだけでもとても楽しいですよ。
最近ではネット販売も行われていますが、金魚の状態を写真のみで見極められるようになれば利用する価値はあるかもしれませんし、プレミアのついた金魚を扱っているネットショップもあるので、覗いてみるといいかもしれません。
なお、金魚すくいの金魚たちは、ほとんどが空腹、疲れ、病気、などで体力がありませんので、やめておきましょう。
もし子供がほしいとねだってきたら、次の休みに一緒にショップへ出かければいいのです。
ペットとしての金魚の飼い方
飼育に必要なもの
金魚は基本的に非常に頑丈で、病気や死につながる直接的な原因がなければ、そう簡単に落ちることはありません。
ただ、魚でもストレスは感じるので、快適な環境を用意して長生きさせてあげたいですよね。
- 60cm以上の水槽
- ろ過装置
- 餌
これだけあれば、飼育することは可能です。あったほうがよりいいものとして、
- エアーレーション
- 底砂
- カルキ抜き
- 水換えようのポンプ
- バケツ
みなさんがイメージされる金魚の水槽にはいわゆるブクブクが入っているのではないでしょうか。あれは水面を揺らすことで水中内に多くの酸素を溶け込ませるものです。
ですので、上部フィルタの排水部を水面付近にしてやることで十分代用することができます。金魚を多く飼育したり場合や大型の金魚の場合はブクブクを入れておいたほうが安心です。
水の交換について
グリーンウォーターで自然に近い環境で金魚を飼育するのであれば、頻繁に水を変える必要はありません。
しかし、観賞用に金魚を飼育する人がほとんどだと思うので、ここでは水換えについて紹介します。
私が小学生のころは、先生の指導もあって、水槽内が汚れてきたら飼育水を全て捨て、底砂をガシガシ水道水で荒い、ピッカピカの水槽に水を入れてカルキ抜きを入れて、すぐに金魚をどぼんでした。
これでも死なずに生きていたあのときの金魚は本当に生命力が強かったのだなと思います。
このやり方は、金魚にとって最悪です。まず金魚を水槽内から出す作業で傷をつけてしまうことがあります。そこからばい菌が入って病気になることも十分考えられることです。
また、飼育水を全て捨ててしまうのは、人間で言えば住環境を一変させられるようなもので、かなりのストレスです。
また、底砂を水道水でガシガシ洗ってしまっては、せっかく住み着いたバクテリアが死滅してしまいます。
ではどうすればよいか。簡単です。水換え用のポンプで飼育水を三分の一から多くても半分程度捨てます。
そして、カルキ抜きをした新しい水を投入します。金魚は水槽内に残したままです。汚れが気になる人は一週間に一度程度行いましょう。
金魚の餌の与え方
基本的に口に入るものであれば、パクパク食べてしまいます。
自分だけで金魚を楽しむのであれば人口飼料で十分です。栄養も考えられていますし、安価なので求めているものを選んで購入してください。