クルマサカオウムの飼い方・鳴き声・販売価格|世界一美しい鳥

クルマサカオウムの魅力と飼い方、鳴き声、寿命、販売価格、大きさ、生息地、飼育ケージ、餌、性格について。世界一美しいオウムと言われているクルマサカオウム。珍しく聞きなれない名前のオウムですが、日本で飼うことが可能です。

 

クルマサカオウムってどんな鳥?

 

体重・大きさ

体重は約400g、体長は約40㎝程です。

ペットとして有名なオウム、キバタンよりも小柄です。

出典:インコ類・オシドリの飼育日記

世界一美しい鳥?

クルマサカとは漢字で「車冠」と書きます。車輪の様な模様の冠羽が最大の特徴です。冠羽が開いた時の色は、先端から白、赤、黄色、赤の縞模様となっています。

顔から腹部にかけてはパステルピンク、背中と翼は白、翼と尾羽の付け根と嘴の付け根が濃いピンク色をしています。

世界一美しいと言われるのも納得です。

 

スポンサーリンク

 

寿命

寿命は約40年生きると言われていますが、海外の動物園には80歳以上の子がいます。

一生面倒を見る覚悟でないと飼えません。

 

 

原産国

オーストラリアの主に乾燥した地帯に生息しています。小さな群れか、ペアで生活しています。

 

 

クルマサカオウムの鳴き声

出典:クルマサカオウムが大好きです

クルマサカオウムも他のオウム類同様、朝と夕方に雄叫びをあげます。しかし声量は他の白色オウム程大きくはありません。とは言ってもものすごい大声であることに変わりはありません。

雄叫びの時間がわかるのであれば、その時間部屋を暗くして寝かせる、雄叫びの時間にドライブに連れて行き騒音が気にならない場所で鳴かせるという工夫もできます。

しかし必ずうまく調整できるとは限りませんので、他のオウム同様に防音策は必須です。

 

 

クルマサカオウムの販売価格

なんと1羽100万円以上は当たり前です。

繁殖が非常に難しく、欧米での人気が高く日本にあまり入ってこないことからこのような高値になっています。

 

スポンサーリンク

 

ペットとしてのクルマサカオウムの飼い方

出典:杉子WEBlog

鳥かご・適した室内温度

体が大きいので嘴の力は強力です。鳥かごを破壊されないよう、丈夫なものを選びましょう。

おもちゃ、止まり木も丈夫なものでないとすぐに破壊されてしまいます。暖かい地域の鳥ですので、常に20度〜30度に保つのが理想です。

しかし健康な成鳥であれば15度位で平気な場合が多いです。その子の様子次第で調節してあげてください。

 

 

鳴き真似は得意だけど、人の言葉は苦手

クルマサカオウムは人間の言葉をしゃべるのはあまり得意ではないようです。しかし他の動物の鳴き声を真似するのは得意です。

他の種類のインコや、犬や猫の鳴き声の物真似をします。犬が大声で吠えるのを真似してしまったときが一番大変です。

犬が吠えているのと同時に、雄叫び並みの大声で犬の吠える声を真似するのです。雄叫びとともに近所迷惑に注意が必要です。大声を出す頻度を少なくするためにも、声の大きい動物との同居は避けたほうが良いでしょう。

 

 

放鳥は1羽で

クルマサカオウムはよっぽど相性のいい相手でないと攻撃してしまいます。クルマサカオウム同士でも、別の種類の鳥でも別の動物でも同じです。

一度嫌いになってしまうと、その後仲良くなることは稀です。ほとんどの場合、一生攻撃の対象になります。

 

他の子とカゴを分けるのはもちろんですが、放鳥も必ず1羽で行ってください。放鳥中にカゴの中にいる他の子に攻撃しに行かないよう、よく監視していてください。

相性が合わないと相手を殺してしまうこともあるようですので十分に注意してください。

 

スポンサーリンク

 

クルマサカオウムの餌の与え方

出典:clear wings

野生では穀類、フルーツの他、昆虫も食べている雑食性の鳥です。

飼育下では、繁殖のためには動物性たんぱく質が必要となるようですが、その他の時には特に必要ではありません。

 

一般家庭でクルマサカオウムを繁殖させるのはほぼ不可能ですので、動物性たんぱく質の心配はせずに他のインコ・オウム類と同様にシードやペレットで飼育可能です。

飼育下のオウムはカゴの中で飛び回ることができず、野生のオウムと比べて運動量がはるかに少ないので肥満に注意しましょう。

 

 

クルマサカオウムの性格

出典:クルマサカオウムが大好きです

人に馴れにくい

オウム類の多くは人間が大好きで、飼い主にべったりになりますが、クルマサカオウムは残念ながら少し違います。

若い頃は他の種類同様よく馴れるのですが、2歳を過ぎた辺り、つまり成鳥になる頃から次第に飼い主から離れていくことが多いようです。

 

ペットショップ等ですごく人に馴れている子がいても、その子が若い場合は今後性格が変わる可能性もあります。3歳以上で人にすごく馴れている子であれば安心できます。

もちろん個体差もあるので必ずしもそうなるとは言えませんが、いくらヒナのうちから愛情をもって育てても種としてこのような特徴があるということを理解してから飼うべきです。

 

しかしそんな馴れにくい鳥だからこそ、日々のスキンシップが大切です。長時間一緒にいられなくても、毎日少しずつでも必ずかまってあげてください。

馴れない鳥だからと諦めてしまっては、どんどん飼い主から離れていき、攻撃的になっていきます。

 

それでは人間もオウムも幸せになれません。毎日かまってあげることで、べったりとまではいかなくても手乗りにすることは十分に可能です。

ベタ馴れなクルマサカオウムもたくさんいますので、接し方次第ではベタ馴れも夢ではありません。

しかしベタ馴れになると他のオウム同様飼い主に依存し、寂しさから問題行動に発展しやすいのでその点は注意してください。

 

 

馴らし方・なつかせ方

クルマサカオウムを馴らすためにやってみてほしいのは、馴れるまでの間はカゴの中をシンプルにすることです。

カゴの中が楽しいと、カゴから出て飼い主とスキンシップをとる楽しみが減ってしまいます。

 

飼い主といる時間が一番楽しいと認識させるために、1人の時間は少し退屈なくらいにしておきます。だからと言って退屈すぎるのはよくありません。おもちゃは必ず入れてあげてください。

またもし退屈さから問題行動を起こしそうになったらすぐにおもちゃを増やし、退屈させないようにしてください。これはスキンシップをとる時間が十分にある場合のみ行うようにしてください。

 

カゴの中も退屈、飼い主もかまってくれないのでは間違いなく退屈さから問題行動を起こすでしょう。

また止まり木は通常前と後ろに1本ずつが基本で、前の止まり木はエサを食べたり飼い主とのスキンシップのため、後ろの止まり木はゆっくりする時やカゴから出たくない時に逃げるために使います。

馴れるまでは後ろの止まり木は外し、前に1本だけにします。そうすることで、カゴの中でもスキンシップが取りやすく、カゴから出て来やすくなります。

 

 

神経質で攻撃的

神経質な子が多く、体を触られるのをあまり好みません。触らせてくれたとしても、頭や首の周りだけのことが多いです。

もちろんなでなで大好きな子もいますが、それに憧れて無理に撫でようとすると嫌われるだけです。

 

特にオスは気が荒い子が多いようで、嫌がっているのに無理にスキンシップをとろうとすると、強く噛まれる可能性が高いので注意しましょう。

一度極端に嫌われてしまうと信頼関係を築くのが非常に難しくなります。クルマサカオウムに嫌われないように、嫌がることはしないように心がけ、おやつなどで誘って少しずつスキンシップをとってください。

 

他の鳥種よりも長い時間をかけてじっくり接してあげる必要があります。クルマサカオウムの本来の性質としては攻撃的ですが、繁殖が繰り返されるうちに温和になってきているとも言われています。

なるべく温和な子を見つけるためには、何世代も前から人間の手で飼育されている子を選んだ方が良いでしょう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?見た目はすごく美しいオウムですが、ちょっと飼育が難しい性格の持ち主です。

美しさだけで飼いたいと安易に考えず、クルマサカオウムの性格も理解した上で飼育を検討してください。

飼うには値段もネックになります。今後繁殖が上手くいき、もっと一般的でもう少し安く手に入るオウムになるのを期待しましょう。