カエルの初心者におすすめの飼いやすい種類3選

一口にカエルといっても、様々な種類と習性があり、それによって飼育の仕方が変わってきます。

中には飼育の難しいものや、世話に手間がかかるカエルもいますが、飼ってみたい!と思いはじめたカエル飼育の初心者さんでも飼いやすい、おすすめのカエルたち3種類にフォーカスして、その魅力をご紹介します。

 

 

初心者におすすめの飼いやすいカエルの種類

イエアメガエル

出典:カエルときどき晴れ

まさに絵に描いたような「カエル」の代表的なビジュアルをしています。

「カエル」と聞いて真っ先に頭に浮かぶような、黄緑色の身体に黄色い大きな瞳、ふっくらした水かきをもつチャーミングな見た目のイエアメガエル。

 

見た目の可愛らしさももちろんですが、イエアメガエルの一番の魅力と言えば、カエルの中でも数少ない「ハンドリング」をさせてくれること。

ハンドリングとは、手の上にのせることができると言う意味です。

出典:はじめてのレオコ

種を問わず、可愛がっているペットに触れたいと言うのは、動物好きにとって誰もが抱く感情ですよね。

確かに犬や猫のようにとまではいきませんが、このカエルならずっと飼っていると、徐々に人間に慣れてくれ、手乗りカエルになってくれます。

 

身体も比較的丈夫なので、カエル飼育が初めてという人にも難しくないことから初心者に人気です。

この種類の飼育のしやすさとして挙げられるのは、水槽に水を満たしておく必要がないということ。

 

水で満たす場合は水槽の水替えの必要が出てきたり、そのたびに掃除をするのが結構大掛かりな作業になりますが、その必要がない場合はそこまで手間がかからないですね。

水槽の中に水入れを置いて、その中にきれいな水を入れておいてあげるようにすれば大丈夫です。

地上と木の上の両方で生活するという習性から、少し高さのある水槽に、登れるような木を立てておいてあげるとベストです。

寿命が長いので、飼育環境に気を配れば、15~20年と長生きできるのもイエアメガエルのいいところですね。

 

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スズガエル

出典:あむぴーのブログ

鈴の鳴るような声を出すことから、スズガエルの名が付きました。

一日中鳴く個体も多いですが、そこまで大きな声ではないので気にならない人が多いようです。

 

ぶつぶつとした凹凸のある緑色の肌に、不規則な黒い斑点模様の背中と、つるつるとした赤色のお腹が対照的です。

色のコントラストが面白く、とてもオシャレなカエルです。

 

外敵に襲われそうになると、ひっくり返ってお腹を見せ、毒があるぞ!とアピールします。

実際に赤いお腹には毒を分泌するところがあるので、目や口などの粘膜に触れないよう注意が必要です。

 

世話をした後には必ず手洗いをします。

日本には生息していませんが、繁殖が簡単なので、ペットショップなどで安く手に入ることから人気です。

出典:Wikipedia

日本の気候でも飼育しやすく、常温で飼うことができます。

他のカエルのように室温の細かな管理が必要ないのも、手間がかからないと魅力です。

 

カエルの飼育で困ることの一つに、昆虫を与えなければならないことがあります。しかしこの種類は、昆虫が苦手な女性にも飼いやすい種類です。

ピンセットからの給餌に慣らすことができれば、生きた昆虫以外にも人工飼料などの市販のエサをあたえることができるのです。

 

半水生という珍しい習性を持っていて、水の中で泳いでいることもあれば、陸に上がって過ごすことも。

飼育する際には、2:1くらいの割合で水場と陸地の両方を用意してあげるようにしましょう。

 

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ソバージュネコメガエル

出典:トリッピース

丸みを帯びた7~8センチくらいのどっしりとした身体は、全体的に黄緑色をしています。

夜行性に特化した大きく丸い瞳はまるで猫の瞳のようで、「ネコメガエル」の名前の由来です。

 

明るさによって光彩がキュッと細く締まったり、大きく開いたり、眼球自体が前面に出っ張ってみたり、奥に引っ込んでみたりと様々な動きをするところは見ていて飽きることがありません。

まぶたもちゃんとあって、大変表情豊かで愛らしいところが人気です。

 

どっしりと構えて鈍い動きをするので、ピョンピョンとはねて逃げるようなことはめったにありません。

夜行性のため昼間はじっとしていますが、日光浴ができるように紫外線のライトを当ててあげましょう。

出典:woodbell

木の上が主な生活場所のため、ケージの中に登れるような木を用意し、隠れられるような草や葉などを入れてあげると良いでしょう。

もともと、南米の高山にある乾燥地帯に生息していたことから、低温の環境が苦手なので、冬場はパネルヒーターなどでの室温管理が必要です。

 

高湿を避けて蓋などを網状の物にし、通気性の良いケージで飼育します。

また、極度の乾燥も危険なので、乾燥しすぎていると思った場合は、カエルの身体にかからないようにケージ内の湿度を霧吹きで調整します。

 

温度管理と湿度管理さえ気をつけてあげれば、

  • 体表を乾燥から守るために、水をはじくワックスのような油脂を分泌して塗りたくる
  • エサを自らの手で掴んで食べる
  • 固形の尿を排泄する

など、変わった習性を観察することができる興味深いカエルです。