マメルリハの飼い方、性格、餌、寿命、色の種類、大きさ、生息地について。鳥好きの人以外はあまり聞きなれない名前ではないでしょうか。漢字では「豆瑠璃羽」と書き、豆と言う名の通り、小さなインコです。
近年人気が高まってきているインコですが、小さな見た目が可愛いと言うだけで飼い始めるのではなく、マメルリハの生態を理解した上でお迎えしてあげないと、イメージと違いビックリすることになります。今回はマメルリハの生態に合わせた飼育方法、接し方をご紹介します。
マメルリハってどんな鳥?
体重・大きさ
体重30〜35g程、体長12〜13㎝程。日本で一般的にペットとして飼われているインコ類の中では最小サイズです。
ペットとして人気の高いセキセイインコは体重35〜40gですから、セキセイインコと比べていただければマメルリハがいかに小さな鳥か想像しやすいのではないでしょうか。
色(カラー)
ノーマルカラーはグリーンで、オスの成鳥は目の上から頭の後ろにかけてと、背中の翼に青色が入ります。
近年色変わりの品種が豊富になってきたことにより、ペットとして人気が高まってきました。ブルー、ルチノー、アルビノ、パイド等さまざまなカラーがいます。
出典:インコの愛し方
寿命
寿命は約10年〜20年。体は小さいですがしっかり飼育すれば長生きします。
原産国
エクアドル西部やペルー北西部の太平洋沿岸
ペットとしてのマメルリハの飼い方
飼育環境
マメルリハの鳴き声は小さく、スズメのさえずりのような声です。しかし飼い主を呼ぼうと本気で鳴くと意外と騒がしいようです。
呼び鳴きしないようにしつけてあげればアパートでも騒音を気にせず飼うことができます。
どうしても呼び鳴きしてしまう場合はカゴをアクリルケースで覆う等の防音策も考えた方が良いでしょう。寒さや暑さにはある程度耐性があり、比較的丈夫です。
健康な成鳥であればヒーターやエアコンなしで冬を越すことができると言われています。
しかし寒がっている、暑がっている場合にすぐに対処できるよう、ヒーターやエアコン、夏ならエアコンや凍らせたペットボトル等を用意しておくに越したことはありません。
またヒナは保温にとても気を遣いますし、体が小さいので万が一環境の変化で食欲がなくなったときに食べさせるのが非常に大変です。初心者の方はある程度羽の生え揃った子をお迎えした方が安心です。
攻撃性に注意
マメルリハは少々攻撃的な面があります。その為、他の種類の鳥と同じカゴで飼うと攻撃してしまう可能性があるのでオススメできません。
マメルリハ同士のペアであれば相性が合えば同じカゴでの飼育もできます。
ペアでも相性の合わない子、2羽以上のマメルリハの同じカゴでの飼育は避けましょう。相性のいいペアでの飼育か、単独飼育がオススメです。
放鳥も他のカゴの子とは別々に行い、他の子を攻撃しないように注意して見てあげましょう。喜怒哀楽が激しいので、一度怒ると攻撃してきますが機嫌が直るのも早いようです。
怒らせてしまったら機嫌が直るまでそっとしておく等、うまく付き合えば攻撃性もそこまで気にならないはずです。
感情がわかりやすいので、その子の感情表現の方法さえ理解できれば、決して扱いづらい種類ではありません。
小さいけどとても活発
マメルリハはとても好奇心旺盛で活発な性格です。体は小さいですが大きめのカゴを用意してあげないとストレスになります。
また小型インコですが、大型インコのように脚でエサを掴んで食べる等、器用に脚を使うことができるのが特徴です。脚力が強く、おもちゃやケージの天井にぶらさがったりして遊びます。
嘴の力も体の大きさに比べるとかなり強いです。壊して遊べるおもちゃを用意してあげましょう。放鳥中は齧っていたずらしないように必ず見ていてください。
小さいからいたずらされても被害はないだろうという考えは、マメルリハには通用しません。また飛び回るのが大好きなので、広い部屋で放鳥してあげるのがオススメです。
飛ぶのがとても上手で速度も速く、ハチドリのように空中で羽ばたきながら止まったり、飛んでいて途中で方向転換することもできます。
わざと人間や物の上ギリギリを飛んだりと、とてもアクロバティックな飛び方をしますので、飛ぶ姿を見ているだけでも楽しめます。
マメルリハの性格
マイペースで意外と甘えん坊
活発、攻撃的と聞くと気の強い鳥と思われがちですが、マイペースな面もあります。自分が遊びたいときには遊ぶ、飛びたいときには飛ぶ、甘えたいときには甘える、自由奔放な性格です。
気分の移り変わりも早く、甘えてきたかと思ったらすぐに飛び回りに行ったりということもあります。
そのため、マメルリハが一人遊びしたいときに飼い主に邪魔される、かまって欲しいのに飼い主に無視される等、気分ではないことを強要されると怒って攻撃的になる可能性があります。
マメルリハのペースに合わせてあげることが、マメルリハと仲良くなる有効な手です。
しかしワガママにならないよう、して良いことと悪いことの区別をつけさせることは必要です。賢いので根気強く教えればしつけられます。
マメルリハの餌
シードを主食にする場合
マメルリハは種子を主食にしている鳥です。アワ、ヒエ、キビ、カナリーシード等のミックスシードとビタミン補給のための小松菜などの青菜、カルシウム補給のためのカトルボーンやボレー粉を与えましょう。
活発な鳥なので多くのエネルギーを必要としますので、少々高カロリーになっても大丈夫です。おやつ程度であれば脂肪分の高いヒマワリの種、サフラワーを与えても良いでしょう。
野生では果物、野菜、小さな虫も食べているようです。飼育下でも甘みの少ない果物は少量なら与えても問題ありませんが、与えすぎるとそのう内に真菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。
野菜の方がビタミン豊富ですし糖分が少ないのでオススメです。果物ばかり与えているとビタミン不足になりますので野菜を中心にし、果物は与えるならおやつ程度にしましょう。
動物性のタンパク質も少量必要です。ゆで卵や市販のエッグフードを少量与えると良いでしょう。
ペレットを主食にする場合
バランスよく栄養を摂らせるために総合栄養食であるペレットを使うのもオススメです。しかしペレットは水分量が非常に少ないため、水分不足に注意が必要です。
シードにはある程度の水分が含まれているので、シード主食であれば水分不足が問題になることは少ないのですが、ペレット食では問題となります。
大抵の子はペレットだと喉が乾くので自分から水分摂取しますが、マメルリハは元々水分摂取量が少ない種類の鳥のため、稀に飲んでくれない子もいます。
そういった子の場合は野菜を洗って水を拭き取らずに与える、ペレットをふやかして与える等工夫が必要です。
いかがでしたでしょうか?マメルリハの生態をしっかり理解していれば決して飼育が難しい鳥ではありませんが、セキセイインコやオカメインコ等一般的なインコのイメージで飼うと苦労することになります。
マメルリハ独特の攻撃性、マイペースさを理解してあげられれば、一緒に楽しく暮らせること間違いなしです。