柴犬は日本人の私たちにとっては身近な存在です。現在では海外の犬種が多くなってきて、ペットショップでも日本犬を置いているところは少なくなってきています。
そんななかでも柴犬はどこのペットショップにもいて根強い人気をもっています。日本にいる犬の種類のなかでも唯一小型犬に分類される犬種です。
昔は番犬として室外で飼われていましたが、無駄吠えがなく清潔さもある為、今では室内で飼われている方が増えました。そして柴犬はとても賢く飼い主に忠実で、一度覚えたしつけは失敗することなくこなしていきます。
なので、柴犬は最初のしつけが肝心になっています。そんな柴犬の飼い方やしつけのポイントをいくつか紹介したいと思います。
柴犬の性格
まずは柴犬自身の性格を把握することが大切です。柴犬の性格といったらみなさんご存知なのが家族や飼い主にとても忠実と聞いたことがあると思います。
大胆な性格部分もありますが冷静沈着に周囲をよく観察しています。
実は柴犬は昔は猟犬として飼われており、人間たちのよきパートナーとして生活してきました。
柴犬はその場の空気を読むこともできるので、例えば飼い主や家族が喧嘩をしているときは自らハウスに戻っていくような忠犬です。
こういったことから最初にいい加減なしつけをしてしまうと後々飼い主の言う事を聞いてくれないなどとコントロールができなくなるので注意が必要です。
柴犬の飼い方
飼育環境
柴犬は昔から日本の気候には慣れていますが、寒い季節には毛布を敷いてあげたり、暑い日には日陰の場所を作ってあげるなどと人間と同じように環境には配慮してあげることが大切です。
室内で飼う場合も同じように配慮してあげてください。
あと、室内飼いだとどうしても運動不足になってしまうのでこまめにお散歩に行くか家の中でもたくさん遊んであげてください。
柴犬は運動不足になるとストレスがたまりやすくなります。そして無駄吠えをする原因のひとつがストレスになりますので、運動をする習慣をつけておくことをおすすめします。
飼い主との上下関係
柴犬は気が荒く、頑固な性格の犬種でもあります。犬は集団行動をする生き物でグループのリーダーには絶対服従する習慣があります。
なので最初に家族の中で上下関係をきちんとしつけておいてください。
最初は小さくてかわいいからと言って、甘やかしたり機嫌を取ったりしてしまうと、自分がリーダーだと勘違いしてしまい家族や飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。
犬の中でも柴犬は最初のしつけで今後がガラリと変わる犬種なので、最低でもこちらのしつけはきちんとおこなってください。
最初のうちにしつけをきちんとしておけばその後は楽に生活できるとおもいます。
そして柴犬は他の犬種に比べて病気になりにくい犬種と言われていますがそんな柴犬でもなりやすい病気がありますのでいくつか紹介します。
柴犬のしつけ方
噛み癖
これは柴犬だけでなくすべての犬種の子犬によくある甘噛みですが、甘噛みのしつけも最初にしておくのがいいですね。
ただ柴犬はしつけを守る犬種なので子犬の頃にきちんと甘噛みのしつけをしておけば大人になっても楽だと思います。
甘噛みのしつけは、無理に力で抑え込むのではなく甘噛みをしてきたときは噛んでもいいおもちゃなどをわたして噛ませてください。
力で抑え込んでしまうと飼い主や家族以外なら噛んでもいいと認識してしまいます。なのでなるべく頻繁に外へ散歩にいき近所の方たちと触れ合ってください。
無駄吠え
昔柴犬は番犬として飼われていたため家族以外の知らない人や不審なひとが近づくと、吠えることが多いです。
ただこの吠えは無駄吠えではなく必要だから吠えているので、吠えるべき時と吠えてはいけないときの区別をきちんと教えることが大切です。
そうすれば、延々と吠え続けるということはありません。なので無駄吠えのしつけは子犬のころの初めが肝心になってきます。
柴犬がなりやすい病気
アトピー性皮膚炎
こちらはダニ、花粉、カビ、ハウスダスト、食べ物などいろいろな原因があります。症状は、頻繁に顔をこすってみたり体を引っかいたりします。
頻繁にこのような症状がみられるときは動物病院で見てもらってください。
僧帽弁閉鎖不全
こちらは7才を過ぎた頃の老犬に見られやすい心臓の病気です。
心臓の中の弁が変形したり、つなぎ部分が断裂してしまうことで機能しなくなり、血液の逆流が激しくなり全身に充分な血液を送ることができなくなります。
そのため息切れや呼吸困難、咳などを起こします。初期症状がないためある程度進行するまで気づかないことが特徴です。
ただ早期で発見できた場合は薬で進行を遅らせることができますので、定期的な検診をおすすめします。
他にもいろいろな病気がありますが、いつもと違ったり元気がないとき、嘔吐をしたときや咳をしている時はすぐに動物病院で検査をしてあげてください。
何もないときも月に1回の割合で検診を受けることが何よりも大切です。