人気ペット猫の販売価格の安い種類、最も安い種類について紹介します。
一番安い・低価格な猫の種類は?
猫に種類別の適正価格はない
猫の種類によって販売価格が違いますが、人気や個体の見目によっても大きく上下します。
この種類だからこの金額という単純なものではなく、例えばマンチカンであれば足が短く目がまん丸で愛らしい顔立ちをしていれば価格は釣り上がり、30万円を超えることもあるようです。
逆に純血のマンチカンでも足が長めで、一般受けしにくいであろう癖のある顔立ちであれば、5万円〜7万円で販売されることもあります。
一般的にはブームなどで人気のある種類は値段が上がりますが、アメリカンショートヘアなど安定した人気の種類は、ブリーダーも多いので価格は抑えられる傾向にあります。
雑種猫について
雑種猫の価格帯
ペットショップではほぼ全て血統書付きの猫を販売していますが、稀に雑種を取り扱っているところを目にします。
比較してみると雑種の価格帯は平均で約3万円〜15万円と、血統書付きの猫に比べると安めの価格設定になっていることが分かります。
生まれつき疾患があったり、売れ残って大きく成長してしまった等の理由以外では、雑種猫が一番安い猫と言えるでしょう。
安い理由は単純に、雑種猫は日本に存在する猫の中で一番生存数が多いことが挙げられます。
子猫の時に購入することが多い中で、色や模様の予測がつきにくいという点では、大きくなった時の予測がしやすい血統書付きの猫の方が好まれる場合もあります。
雑種猫の割合
平成26年度にペットフード協会によって調査された結果は、予想をはるかに超えていました。日本で飼われている猫の79.6%が雑種猫であるということがデータとして判明したのです。
ペットショップで売られている猫はほとんど血統書付きであるにもかかわらず、実際にはなぜこんなにも雑種猫が飼われているのかということが疑問になってきます。
これはどんな種類の猫でも他の種の遺伝子と交わってしまえば広い意味で雑種という扱いになるということが、ここまでの割合を占めた大きな理由になります。
また雑種猫は体が強く、病気や特定の遺伝子的疾患が起こりにくいことから、平均寿命が長めであるとも言えます。
雑種猫の外見
まず見た目ですが、一般的に日本猫と呼ばれる種類はほとんどが雑種に当てはまります。三毛猫、キジトラ、サバトラ、白猫、黒猫、ブチ猫、ハチワレなどです。
日本の昔の原風景に馴染んでいた猫たちは、雑種猫だったと考えると、なんだか懐かしい気持ちになりますね。
特に三毛猫は人気があり、ペットショップでも入荷待ちになっているところもあるようです。日本猫に出会うならばペットショップよりも里親募集を探した方が確実でしょう。
犬とは違い、猫の雑種は大きさがあり変わらないことや、どの猫も気質が似ていることからこだわらない飼い主さんが多いことも選ばれる理由の1つです。
雑種猫の魅力
金銭面では、購入価格が安い又はかからない事が多く、主に保護猫や里親募集で出会うことになります。
去勢手術等の費用はかかりますが、高い購入価格を支払わなくても良いという点では、魅力と言えるでしょう。
外見的な魅力としては、二つと無い見た目の猫に出会えるということです。
混血のために様々な模様やカラーが存在しており、個体ごとに特徴が違っているので全く同じ特徴の猫を探すことはほぼ不可能ということになります。その為猫に対する愛着や絆はより強いものになります。
体も丈夫な傾向が強いので、猫飼育の初心者にもオススメできます。
日本の気候に合っているので、暑さや寒さにもある程度は対応できます。
雑種猫とMIX猫の違い
ペットショップではたまにMIXとして販売されている猫を見かけます。初めは雑種猫のことかと思っていましたが、調べてみると全く違うことがわかりました。
平たく言うと、MIX猫とは血統書付きの違う種類の猫同士を親に持つ子猫ということになります。
例えば、アメリカンショートヘアの母猫とアビシニアンの父猫から生まれた子猫は、雑種猫ではなくMIXと呼ばれることになるのです。
MIX猫も雑種猫と同じように、両親から受け継いだ遺伝子によって姿や性質が形成されますが、成長後の予測は難しいと言えます。
その為、血統書付きのそれぞれの種類よりも安めの価格で販売される事が多いようです。
また、折れ耳で有名なスコティッシュフォールドはその特徴を残すために人為的交配を重ねた結果、遺伝子的な疾患を背負っています。
折れ耳のスコティッシュフォールド同士の交配では骨格に異常がある子猫が生まれるため、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアとのMIXをスコティッシュフォールドとして登録できるケースが認められています。
こういった事情や背景もあり、雑種とMIXが区別されて販売されています。
高い価格だからといって血統書付き猫の方が優れているというわけではなく、特徴が固定されているということだと捉えるのが正解です。
安い価格でも雑種猫は混血ならではの魅力があります。金額で命の重さは変わらないということを考えて、愛情と責任を持って飼いましょう。