可愛い文鳥の種類ごとの性格や色、値段について紹介します。
文鳥の種類
ノーマル文鳥
出典:ぶんちょうの小部屋
原種の姿に一番近く、オーソドックスな文鳥です。
体が丈夫で環境に左右されにくく、最も飼いやすい種類なので、小鳥を初めて飼う方にもお勧めです。
頭部と風切り羽の先、尻尾の先が黒く頰に白い模様があり、全体的にグレーの艶やかな羽毛に覆われています。
嘴は鮮やかな赤色をしており、この色合いは体調が良い事の印です。
目の周りのアイリングと呼ばれる部分は、ピンク色をしていますが、原種ほど鮮やかな赤ではありません。
値段もお手頃で、約1500円〜2000円で購入できます。
白文鳥
出典:生後100日 若鳥の誕生
羽毛は白一色か、背中にグレーの色素が残っているものもいます。成長していくと、換羽で真っ白に生え変わります。
ノーマル文鳥の突然変異で生まれました。
目が黒で羽毛が真っ白のものを白文鳥といいますが、よく似た種類で、目が赤で同じ様に羽毛が真っ白ののものはアルビノといいます。
全身と目のメラニン色素が抜けているので、そういった色合いになるようです。
一般的にアルビノの体は弱いと言われますが、白文鳥は目が黒く、色素を持っているので丈夫です。
白文鳥は体のみ突然変異で白の羽毛ですが、本来の色素は持っている為、ノーマル文鳥と並んで体の丈夫さについては定評があります。
艶やかでマットな質感の真っ白な体は、しゃがんだ姿がまるで大福のようにもっちりとしており、印象的です。
愛知県弥富町が発祥の地とされており、現地では電話ボックスに白文鳥のオブジェがついているものもあるなど、有名な話のようです。
明治時代に人気を博し、夏目漱石の短編小説にも登場しました。
販売価格は約2500円〜3500円で購入できます。
桜文鳥
出典:猫画像どっと 猫ブログ
ノーマル文鳥に白いぼかし模様が入っているものや、桜の花びらのようにまだら模様があるものを、桜文鳥と呼びます。
一般的に飼われている文鳥の種類としては、桜文鳥が一番多くポピュラーとして扱われています。
定義が曖昧な部分がありますが、白の部分が多く、灰色の部分がまだらになっているものをゴマ塩文鳥と呼ばれることもあります。
約2500円〜3500円で購入できます。
シナモン文鳥
出典:ひなたまいの世界
桜文鳥の黒い部分をブラウン系のグラデーションにしたような色合いです。
1970年代にオランダで作られた種類で、フォーンと呼ばれることもあります。
シナモン文鳥の中でも暗い色合いのものは、モカブラウン文鳥と分類されることもあります。
本来の色素を一部失って固定化された種類なので、目が赤っぽいことも特徴です。
その為、長時間の日光浴で体調を崩してしまうこともあり、注意が必要です。
普段は直射日光を避け、1日に数十分の日光浴に留めましょう。
珍しい色合いなので、約5000円〜8000円と少し値段があがります。
シルバー文鳥
出典:シルバー文鳥(ライト)
全体的に銀白色の羽毛をしています。
シナモン文鳥と同じように、色素を一部欠くので紫外線に弱い傾向にあります。長時間の日光浴は避けましょう。
シルバー文鳥の中でも特に色合いが薄いものを、ライトシルバー文鳥として区別されていますが、国内では滅多に出会うことはありません。
1980年代にヨーロッパで固定化された種類で、淡いグレーのグラデーションと渋い色合いが根強い人気です。
約5000円〜8000円と、こちらも少し高くなります。
クリーム文鳥
ベージュ寄りのクリーム色の羽毛をした文鳥です。
シナモン文鳥よりも、白の色合いが強く、比率が高いものに区別されます。
複数の種類を掛け合わせて作られた種類で、黄色みは薄く、茶色を白っぽくした色合いの落ち着いた色彩です。
1990年代にイギリスで誕生した、比較的新しい種類です。
珍しさから約10000円〜と高めです。
パイド文鳥
出典:萌え鳥
全体的に白っぽい羽毛に、グレーのパイド(まだら模様)が入る文鳥です。
ノーマル文鳥や桜文鳥、白文鳥などの交配でも生まれる事があります。
値段は1500円〜3500円と、お店によって開きがあります。
アゲイト文鳥
出典:JEMTC Web
かなり珍しい色合いで、クリーム系の色とグレー系の色が同時に現れた文鳥です。
遺伝子的に不安定な為に体も弱く、とても珍しいので、なかなか出会うことはありません。
購入金額は色合いによっても左右されるようで、約10000円〜となります。
頰黒文鳥
出典:JEMTC Web
ほぼ全ての文鳥は、目の下の部分に白い模様があるのですが、頰黒文鳥はその部分が真っ黒の羽毛が生えています。
要するに、頭部が全部真っ黒で、首から下がノーマル文鳥の色合いになっているのです。
遺伝子的に固定された種類ではなく、突然変異のように一代だけに現れる種類なので、お値段は約20000円〜30000円と高くなるようです。
性格やなつき方、さえずり方などは種類では左右されません。
容姿以外には大きな差がなく、飼育の仕方も同じで、人馴れや様々なことを覚えるかどうかは、個体差と言わざるを得ません。
ただ、アルビノ種や本来の色素を欠いたシナモン文鳥、シルバー文鳥などについては、失病や紫外線に弱く、体の丈夫さについてはやや劣ります。
また、細かく分類すれば更に多くの色味の文鳥が存在します。しかし、珍しい姿を何代にも渡って固定化するには親近交配が行われている可能性が高いのです。
健康面に問題があったり、繁殖で奇形の雛が生まれることも多く、あまりお勧めしません。