ハリネズミの行動の意味|鳴き声や針の動きで気持ちが?

人気のハリネズミは行動、仕草、鳴き声、針の動きで気持ちがわかります。ペットとしてハリネズミを飼うなら、安心、警戒、怖がってる、おねだり、求愛、嬉しい、喜んでるなどの行動の意味をわかってあげましょう。

針を立ててる、寝かせている、丸まる、頭の針だけ立てるなど。

 

ハリネズミの針の状態でわかる気持ち

ハリネズミはペットとしての歴史が浅い為、行動の意味が解明されていないことも多く、病気を見逃してしまいがちなのが現状です。だからこそ、自分の子の行動に敏感になり、いつもと違った点はないかしっかり観察してあげましょう。

 

針を寝かせている

針を背中に沿って寝かせているときは、警戒せず安心しているときです。飼い主との信頼関係が築けている証拠です。この状態のときはハリネズミとスキンシップをとるチャンスです。

急に頭の上に手をかざすとびっくりさせてしまうので、優しく声をかけながら背中からお尻にかけてゆっくりと撫でてあげてください。

 

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頭の針を立てている

頭の針だけを立てているのは、少し警戒している、少し驚いた、少し不安なときです。丸まる準備をしているところです。

無理に触ろうとするとこのまま頭突きしてくることがありますが、決して攻撃しようとしているのではなく、恐怖心からとる行動です。

 

これ以上警戒されないようにしましょう。針を立てたハリネズミに飼い主が驚いたり怖がったりすると、ハリネズミも警戒してしまうことが多いようです。

落ち着いた気持ちで接してあげるとハリネズミも落ち着いてくれます。

 

 

全身の針を立てて丸まる

全身の針を立ててボールのように丸まり、プシュープシューと鼻を鳴らしているときは、すごく警戒しているときです。

丸まった体が跳ね上がるように動いていたらさらに警戒しています。

 

完全防御態勢です。無理にかまおうとするとストレスになるのでそっとしておいて落ち着くのを待ちましょう。

この状態の時針を触ると怪我をする恐れがありますし、ハリネズミを余計警戒させるだけなので触ってはいけません。

 

病院などでどうしても触らないといけない時は、革手袋をしてそっと優しく触るようにしましょう。

警戒時と同じように丸くなって寝る子もいますが、ただ寝ているだけのときは針は立っていませんので、針の状態を見て判断してあげてください。

 

 

鳴き声や行動でわかるハリネズミの気持ち

 

警戒・威嚇

プシュープシューやシュッシュッという鼻から勢いよく息を吐くような音は、警戒している証拠です。

あまり刺激しないようにしましょう。丸まっていたらさらに警戒している状態です。

 

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怖がってる・苦痛

鋭い音でキーキーやキューキューと鳴いているときは、危険や恐怖、激しい苦痛を感じているときです。

恐怖の対象となるものを取り除き落ち着かせてあげてください。続くようなら具合が悪くどこかが痛い可能性がありますので注意して見てあげてください。

 

 

おねだり

馴れた子の場合、ご飯や水をおねだりするときにキューキューと鳴く場合もあります。恐怖を感じているときと同じような鳴き方なので、状況を見て判断してあげましょう。

 

 

探索している

フンフンと鼻を鳴らすのは、周囲を探索したりエサを探しているときです。機嫌がいいときにも鳴らします。思う存分探索させてあげてください。

まだ馴れていない子の場合、探索中に無理にかまおうとすると警戒され、馴れにくくなってしまいます。

 

 

 母親を呼ぶ

赤ちゃんのハリネズミが母親を呼ぶときにはピーピーとさえずるように鳴きます。

まだ小さなハリネズミをお迎えし、このよう鳴き方をされたらすぐに近くに行ってあげてください。

 

 

求愛行動

オスがメスの気を引こうとするとき、クックッやコッコッという優しい音を出します。発情しているときに鳴くこともあります。オス同士でも鳴いたりします。

飼い主さんに向かって鳴いていたら、ハリネズミとの信頼関係はバッチリです。

 

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自分の手を噛む

ハリネズミは自分の手を齧ったり、時には食べてしまうこともあります。それはストレスが溜まっているのです。それを解消するために自分を傷つけているのです。

傷口から細菌が入り、腕が壊死してしまうこともある恐ろしい心の病です。日頃からストレスが溜まらない生活を心がけましょう。無理にかまいすぎるのは禁物です。

 

ストレスが溜まっているときには緑色のうんちが出ます。緑色のうんちを見つけたら、手を齧ってしまう前に何がストレスになっているのか考えてあげましょう。

また自分の手を気にする行動をとっていたら、齧っていないかしっかりチェックしましょう。

 

 

泡を吐いて塗りつける

知らないものの匂いを初めて嗅いだ時、そのものを舐めたり齧ったりした後に泡を吐き、不自然に体を捻らせながら舌で脇腹や背中の針に泡を塗りつけます。

泡を吐くので初めて見た時は病気なのではないかと心配しますが、正常な行動ですしこの行動により病気を誘発することもありませんので安心してください。

この奇妙な行動をアンティング(泡付け、唾液塗り、香油塗り)と呼びます。なぜこのような行動をとるのかはまだ解明されていません。

自分の体に周囲の物の匂いを付けることで身を隠すため、ハリネズミは毒に耐性があり、ヘビやカエルなどの毒を舐めて唾液と混ぜそれを体に塗ることで身を守ろうとしている、などと考えられています。

自分の慣れている匂いが少なくなり、知らない匂いが多くなったときにこの行動をすることが多いようです。

 

例えば飼い主がいつもと違う香水を付けていたり、いつもと違う匂いのハンドソープを使っていたり、他のペットが使った飼育用品をハリネズミに使ったりすると匂いの変化が起きてしまいます。

特に気にする必要はありませんが、頻繁にアンティングを行いどうしても気になるようでしたら、匂いの変化がない環境を整えてあげた方がいいかも知れません。

 

いかがでしたでしょうか?ハリネズミは野生の本能を濃く残したペットなので、犬や猫のように飼い主に感情を訴えるような行動をとることは少なく、本能に従った行動が多いのです。

これらの行動を見て、ハリネズミがどういう気持ちでいるのかを察してあげましょう。