ペットとして人気急上昇中のハリネズミ。ハリネズミの懐く方法、警戒心の強い性格、懐かせるコツ、遊ぶ、しつけなどについて。
SNSや動画で見る、飼い主と仲のいいハリネズミのしつけ方や懐かせ方についてまとめました。
ハリネズミは警戒心が強い生き物
まず、ハリネズミの特徴として人に懐く個体というのは極々稀ということを認識しておきましょう。
「懐く」というよりは、「慣れる」と考えた方が、実際にお迎えした時にギャップが少ないかと思います。
人間同様、色々な子がいるので一概には言えませんが、とにかく警戒心が強い生き物です。抱っこが嫌いだったり、見られるのが嫌いで小屋から出てこなかったり…
環境に慣れてしまえば、日常生活を送るハリネズミを「見る」ことは可能です。そしてとっても気まぐれな生き物です。
こないだまで普通に抱っこさせてくれていたのに、突然抱っこを嫌がるということもあります。(その逆も然りで、抱っこをせがむこともあります!)
人間のペースではなく、ハリネズミのペースに合わせてあげましょう。と、わかっていてもやはり懐かせたい。と思うのが飼い主さんの気持ちでもあると思います。
では、どのように懐かせていけばハリネズミにストレスを与えずに懐かせることが可能なのか。懐かせ方について、説明していきます。
ハリネズミがなつく方法
べた慣れ…つまり、抱っこやコミュニケーションをたくさんとりたいと考えている人は、離乳済みの生後2か月~三か月のベビー個体をお迎えしましょう。
小さい頃から人間に慣れさせておくことで、お腹や針を撫でさせてくれるようになります。
ではそのSTEPを見てみましょう。
お迎えから1週間は様子見を
まず、環境が変わったことに対して、ハリネズミを慣らしましょう。
最初にかまい過ぎると、飼い主=嫌なことをする存在と認識をしてしまい、そこから信頼関係を築くのが難しくなってしまいます。
お迎え直後はついついかまいたくなってしまいますが、そこはぐっとこらえて、ハリネズミの準備が整うのをまってあげてください。
その間は、飼い主の匂いがついた毛布や布を小屋に入れておき、「この匂いは安心する匂い」というのを覚えさせることが大切です。
必ず、ハリネズミをお迎えすると同時、それより前に布を入れておきましょう。安心する環境作りが終わってからでは意味がありません。
できるだけ匂いが強いものを入れるのが理想的なので、数日着たものを入れるといいでしょう。そしてかまい過ぎないことが大切です。
気配にも敏感なハリネズミにとって、小屋を覗き込んだり何度もケージの開け閉めをすることは大きなストレス。
最初の一週間は、飼い主の匂いを覚えさせること、環境に慣れさせることに注力してください。
遊ぶ・コミュニケーションは必ず夜に
ハリネズミは夜行性の生き物です。生活サイクルを無視し、昼間に無理やり起こして抱っこする…なんてことは、「いやなこと」であり、嫌われてしまう可能性が上がります。
夜9時以降を目安に、ハリネズミが小屋から出てうろうろしていることを確認してからコミュニケーションを図りましょう。
まず手をケージに入れ、ハリネズミがこちらに興味を持ったら慣らすタイミングです。
丸まったり、小屋に逃げたり、威嚇してくるようならまだ無理は禁物。手を入れて興味を持ってくれるのを待ちましょう。
飼い主の匂い=いいことがある合図
小屋に飼い主の匂いがする布を入れておいた効果がここで発揮されます。匂いを覚え、嫌なことをされないと認識をされたら、次は「いいことがある」ことを覚えさせましょう。
一番効果的なのは、ハリネズミの好物をあげること。ミルワームやコウロギなどの昆虫がいいでしょう。
そこで注意したいポイントは、匂いは必ず一定にしておくこと。石鹸の匂い、香水の匂いなど一定ではないとハリネズミは覚えません。嫌がらずに食べるようになったら少し触ってみましょう。
逃げたり威嚇しないようなら、抱き上げて膝の上で好物をあげ、「膝の上=おいしいものをもらえる」の合図を覚えさせましょう。
ハリネズミにしつけはできる?
ハリネズミのしつけは基本的にできないもの、と考えてください。噛み癖がある子や、丸まってトゲを立たせる子もいます。
その対策は大きな声をだしたり、急に動いたりハリネズミを驚かせないことだと思います。トイレのしつけはする必要があるのか…と思う方もいると思いますが、これは心配無用。
ハリネズミはとてもきれい好きでトイレの場所は自分で決め、一定の場所でします。
しかし、遊んでいたりするとテンションが上がり予定外のところで排泄し、足を汚しますがこれは動物なので仕方ないことと割り切り、汚れたらぬるま湯に足湯させ清潔にしてあげましょう。