ペットを飼うにもお金がかかる。ペットの飼育費用・生体価格・飼育用品・維持費用の観点からお金がかからない飼いやすい動物について。
犬猫は予防接種や食事代、外国産のペットは日本と気候が大きく異なり飼育環境を整える必要がありますので、その分お金がかかってしまいます。
飼育費用・お金がかからないペット
文鳥

とても人馴れをする文鳥は3000円程度で販売されていて、小鳥用のペットフードを与えて飼育します。
また、ケージも鳥籠で問題ないため初期費用は1万円以下に抑えられます。
注意点としては運動不足を解消するために、毎日30分~1時間程度部屋を自由に遊ばせる必要がある上、トイレのしつけはできませんので、飼育の際は排泄の覚悟をしてください。
しかし、訓練次第では手にのせることもできるほど頭がいい動物ですので、低価格でペットと仲良くしたい方に向いているのではないでしょうか。
毎月の出費も数百円程度ですし、メジャーなペットなのでほとんどのショップで販売されています。
初めて文鳥を購入する場合は雛鳥ではなく、成体をおすすめします。文鳥の寿命は7~10年ほどありますので、最後まで大切に育ててあげてください。
ニホンヤモリ

出典:サウリナ守口店
日本の各地で生息しているニホンヤモリは温度管理の必要がなく、民家周辺に生息するクモなどの昆虫を食べているためお金がほとんどかかりません。
一般的にはテラリウムで飼育するため、底床や植物・流木をケージにレイアウトしますが、必ずしも必要ではなくシェルターと水飲み・エサ入れ容器があれば問題ありません。
餌は基本的に昆虫を与えましょう。本来、アダンソンハエトリなどの節足動物を食べているので、家にいるクモやバッタなどを捕まえて与えると節約になります。
注意点としては骨格が弱いために捕獲する際に怪我をさせてしまうことがありますので、慎重に捕まえるように心がけてください。
また、ケージの側面を歩くことができますので、脱走防止の蓋を必ずしましょう。
アオダイショウ

出典:アクアマイティー
最大2メートルにまで成長するアオダイショウは、日本各地に生息しており、温度管理の必要はありません。
そして何といってもアダルト個体は週に一度給餌するだけで問題ありませんし、順応能力が高く大人しい性格なので飼育環境に気を使うことはほとんどないでしょう。
アオダイショウは肉食ですが、冷凍されたピンクマウスを与えるだけでいいので昆虫やネズミを自宅で繁殖させる必要がなく気楽に給餌をすることができます。
本種は樹上で生活することもあるため、のぼり木を入れてあげると良いのですが、必ず必要なものでもなく、お金に余裕がでてきたら導入してみるのも良いでしょう。
爬虫類は好き嫌いがはっきりしていますので、爬虫類が大丈夫で安価にペットと戯れたい方にお勧めします。
アカヒレ・ミナミヌマエビ

出典:YouTube
おしゃれな瓶で飼育するボトルアクアリウムに導入する生命力の強いペットとして有名なアカヒレとミナミヌマエビは、整った飼育環境内で発生した微生物を摂取するので基本的に給餌の必要はありません。
お迎えする前に、4リットル以上の瓶に砂や水草・数粒の餌を入れて数日間太陽に当てておいてください。
そうすることで苔やバクテリアが発生し、飼育環境が整います。導入する個体数は1リットルにつき生体の体長1センチと考えて、4リットルで2匹程度にしてください。
あまり多く入れ過ぎると飼育環境が崩壊してしまいますので注意が必要です。導入後は3日に一度ほど水換えを3分の1行い、1ヶ月もすれば水換えなしで問題ありません。
100円ショップで全て準備できますので、とても安価にペットを飼育することができます。
また、お庭にビオトープがある場合でも同じ要領で飼育することができますし、屋内飼育と比べてとても色鮮やかな個体に成長しますので、お勧めします。
セミ

極論ですが、自宅に樹木が生えていれば無料で飼育することができます。
まず、セミを捕獲して5メートルほどのタコ糸でリードのように身体に結びつけます。そしてタコ糸のもう一方を木の枝に結びつけると完成です。
長くて2週間ほどしか生きませんが、最もお金のかからないペットといえるのではないでしょうか。
ヒグラシやクマゼミなど日本国内に数種類のセミが生息していますので、一度に沢山の蝉の鳴き声を聞くことができます。
この要領でバッタやカブトムシなども飼育が可能となります。
じっくり観察したい場合は、適当な枝木に砂糖水を染み込ませたガーゼを括りつけてプラケースにセミと一緒にいれておけば、餌を食べるセミを観察することができます。
ご紹介したペット以外にも、ベタやオカヤドカリ、カナヘビなど安価で飼育することのできる動物が沢山いますので、ペットショップの店員さんに尋ねてみてはいかがでしょうか。
ペットを飼うとなるとそれなりの出費は免れませんが、意外とお金のかからないペットも沢山いますので、ぜひ様々な種類のペット飼育に挑戦してみてください。